コンテナを縦置きした3階建てのコーヒースタンド誕生秘話。

原宿から明治通りを一本裏に入り、代々木方面へ歩くこと数分。高さ約10mの不思議な建物は、コンテナを縦に配置したカフェ。敷地面積が狭い東京の立地を活かして生まれたユニークな空間だ。この建物が誕生したのは2011年。原宿近辺をうろついている人間にはすっかり見慣れた光景だけに、どうしてこのカタチになったのか気になるところ。お話を聞いてみた。

原宿のストリートに突如現れるコンテナ倉庫「STREAMER COFFEE COMPANY(ストリーマーコーヒーカンパニー)」。

『ストリーマーコーヒーカンパニー』は、世界レベルのバリスタがおり、「フリーポア」と言われるテクニックを駆使し、緻密で芸術的なラテアートを描くことで知られる。「世界一のカフェラテ」を求め海外からも多くのファンが訪れる。

渋谷店に次いで2011年にオープンした原宿店は、大・小2種のコンテナを縦に積み上げ、3階建てにリノベーションしたユニークな店舗だ。一際目を惹く外観は、そうと知らなければ、カフェとは思わないかもしれない。

開店当初はアパレルショップの1階へテナントとして入ったため、テイクアウトのみのコーヒースタンドとしてスタート。現在は2、3階にカウンターやテーブルを配し、客席として解放している。

閉塞感を与えがちなコンテナ も、壁一面をガラス張りにし、 ゆったりとしたソファ席を設けることで寛げる空間に

類を見ないコンテナの縦置きスタイルは、もともとこの土地を所有していたアパレルショップのオーナーが、狭い敷地を活かすために思いついたものだという。個性的な店が軒を連ねる渋谷・原宿エリアならではの画期的なアイデアではあるが、縦置きにすれば当然、各フロアの面積も約2.5m×2.5mとかなり狭くなってしまう。

そこで、異なる大きさのコンテナを並べて壁を抜き、2面を全面ガラス張りにしたほか、3階部分にはウッドデッキを設けるなどして圧迫感を解消した。

階段の裏には、小さな倉庫が 隠れている

モルタルの床、鉄素材の壁や天井、あえて配管を見せるなどインダストリアルの無骨な空間に、木製のカウンターやレザーのソファといった温もりを添えている。

「客層は男性が中心で、外国人の方もよくいらっしゃいます。初めての方には入りづらいとよく言われるんですが、入ってしまうと意外と居心地がいいんですよ」というスタッフの言葉通り、プライベート感の高い空間に仕上がっていて、コンテナ特有の無機質な雰囲気が、ここで飲むラテのおいしさを引き出すうえで一役買っているといえるだろう。

1階カウンター部分。スペースに限りがあるため、自慢のラテを中心にメニューも絞って提供している

原宿を訪れた人にはお馴染みのこの建物。狭いけれどユニークでな空間で、コーヒーブレイクしてはいかがでしょうか?

【DATA】
STREAMER COFFEE COMPANY
東京都渋谷区神宮前3-28-10
TEL03-5772-6633
営業/10:00~18:00、土日祝日11:00~18:00
休み/無休
http://streamer.coffee

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2018年2月号 Vol.286」)