YAMAHA XSR900 GPの雰囲気に似合うウエアはこれだ。デザイナー同士の対談で導き出された最適解とは?

  • 2024.11.21  2024.09.19

発売前から老若男女問わず多くの注目を集めているXSR900 GP。 ノスタルジックなスタイリングが特徴で、その雰囲気に似合うウエアを、車両デザイナーとの対談からヒントを得たアパレルデザイナーに提案してもらう企画の第二弾。

左/横澤寛之|これまでさまざまなジャンルのデザインに携わってきた経験が、56designブランドの構築やモノ作りに活かされている 。直近ではデザイナー兼アーティスティックディレクターに就任し、さらなるブランド力の向上に努めている。 また実際に生のお客様からの声を得るために、できる限り店頭での接客も行 なっている。

右/菊地 創|GKダイナミックス一筋で、カラーリングデザインにずっとたずさわってきたスペシャリスト。これまでにさま ざまなカテゴリーのヤマハ車両のカ ラーリングを手がけており、XSR900 GPもその1台だ。

※モデル:Lakeside Terrace 56design 本店 店長 内原 洋介

中央/YAMAHAXSR900 GP|ヤマハのヘリテージブランドXSRシリーズに今年新たに加わったXSR900 GP。そのネーミングからもわかるとおり、80年代のグランプリレーサーを彷彿させるカウルやセパレートハンドルが特徴となっている。そのレーシーなスタイルとは裏腹にライディングポジションは意外とキツくない。価格は143万円

取材協力/56design TEL043-445-8856(月/水/木/金)、TEL0475-55-0356(土/日/祝) 元GPライダーで現在BS11『MOTORISE』などメディアでも活躍する中野真 矢さんの手がけるLife with Motorcyclesをブランドコンセプトにしたバイクアパレル・ファッションブランド。千葉県東金市のLAKESIDE TERRACEに Fioretto(フィオレット)というイタリアンカフェ &レストランと併設の店舗がある。

主役&引き立て役にもなるグレーは使い勝手のいい色。

菊地さんが横澤さんに車両の印象を聞くカタチで今回の対談はスタートした。菊地さんが車体のカラーリング担当だったこともあって、黒い車体色はいつの時代も根強い人気のあるカラーだという話をキッカケに話題は色味に集中していく。今回撮影に用意した車両はグレーだったのだが、横澤さんも グレーの使い勝手のよさを絶賛するのだった。

「僕もウエアでグレーをたくさん使うんですよ。僕の中でグレーは本当に優等生。グレーだけでも主役になり得るんですけれど、実は色と色をつなぐすごく優秀なつなぎ役というか……。たとえば黄色と組み合わせれば、すごく相性がよくて、黄色のいい引き立て役にもなれる。

だからグレーのような中間色が入っていることで、個性のあるバイクをうまく引き立ててくれる気がします。そして、組み合わせる色は、バイクの中には必ず差し色だったりキーカラーがあるので、それを拾いにいくことが多いです。たとえば、キルスイッチの赤。僕にとってはもうヨダレが出るくらいいい色です。意外なところかもしれませんが、ガソリンタンクに貼ってあるコーションラベルのオレンジなんかも使える色だと思います」

このコメントの後、車体にマッチするウエアを横澤さんから数点提案してもらったので、それらを下で紹介する。そして、このコメントを受けて菊地さんは、あらためて、グレーxブラックのカラーリングがいろいろなコーディネートと相性がいいという裏付けを取れて安心したとのこと。また、色の拾い方が目からウロコだったそうだ。

「我々からすると至極あたり前になってしまっていて、キルスイッチの赤を気にとめることはなかったです。ただ赤にはちゃんとした理由があって、わかりやすくなくてはいけないので選ばれています。そこに合わせていくコーディネートというのは非常におもしろいなと思いました。

アパレル業界の方の視点みたいなところが、僕からしたらすごく新鮮でした。今回のXSR900 GPには、自分もグレーとブラックを着てしまえばマッチするのは想像つくんですけれど、それのさらにワンランク上のコーディネートの仕方を教えてもらったなという気がしますね。

ほんの小さな要素でもいいから車両の中に何かキッカケになるモノを探していただいて、そこに対 して何かしらリンクさせる。遠くから見ると本当に合うのかな?と思っていたのが、近くに来てちゃんと合うのを目の当たりにさせられて、さすがだなと感心しました。

細かいところまで見ているんだなと思ったし、僕らも細かいところまで気を抜けないなという気持ちになりました」

まさにライダー誰にとっても参考になる話だったといえるのではなかろうか。ということで、ぜひとも今後のウエア選びに活かしてもらいたい。ちなみに第1回のロアーズオリジナル編は、姉妹誌『ライトニング』の2024年9月号に掲載されていて、そちらも今回とはまったく異なるテーマになっているので、ぜひともチェックしてほしい。

車体から拾った色でワンランク上のコーディネート

ARC ZIP JACKET

車体色と同じブラック×グレーでまとめられた3 シーズンジャケット。メインファスナーはグレーと 相性のいい黄色、袖口には赤の差し色が入る39930サイズ:WMSMLXL

SPIDI HOODIE NET / DESIGNED by 56design

SPIDI社から依頼があり横澤さんが手がけたアシンメトリーが特徴的なデザインのメッシュパ ーカージャケットで、SPIDIロゴに注力させるた めの差し色は実は歩行者からの視線も意識さ れているのだそう。2万9920円。サイズ:S・M・L・XL・XXL・3XL

RIDING COACH JACKET 2

ノスタルジックな車体はオーソドックスなコーチ ジャケットとの相性もいい。インナープロテクションジャケットがセットになっていて、安全性も考慮されている。4万6970円。サイズ:S・M・L・XL

56design x SPIDI SLASH GLOVES


こちらも横澤さんがデザインを起こし56designか らSPIDI社へ製作依頼した別注モデルとなり、 ブラックベースにグレーと赤・青・黄・黒の4色 の差し色で展開されたグローブになっている。9460円。サイズ:XS・S・M・L・XL・XXL

QUARTER PARKA

車体とマッチするブラックベースにグレーの差し色が入った3シーズンジャケット。ファスナーでガソリンタンクをキズ付けないためフラップなど細かな配慮もポイントとなる。4万4,880円。サイズ:WM・S・M・L・XL

MOTO PRO SNEAKERS

グレー×ブラックの車体と親和性の高いカラーでまとめ上げられた、スニーカーテイストのライディングシューズで、ミシュラン製のソールとホールド性も 高く、操作性にもすぐれた1足となっている。カカト部に入っている赤の差し色もポイント。3万580円。サイズ:36(22.0cm)~ 48(31.0cm)

【DATA】
ヤマハ発動機カスタマーコミュニケーションセンター
TEL0120-090-819

(出典/「タンデムスタイル 2024年10月号 Vol.268」)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

CLUTCH Magazine, Lightning, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

モヒカン小川

Lightning, CLUTCH Magazine

革ジャンの伝道師

モヒカン小川

ランボルギーニ三浦

Lightning, CLUTCH Magazine

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

おすぎ村

2nd(セカンド), Lightning, CLUTCH Magazine

ブランドディレクター

おすぎ村

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

CLUB HARLEY 編集部

Dig-it, CLUB HARLEY

ハーレー好きのためのマガジン

CLUB HARLEY 編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部