海軍生まれのピーコート。遮風性の高さは厚手のウールメルトンならでは。

  • 2023.01.12

ウールを圧縮することで遮風性を高めたウールメルトンを使用したピーコート。いまや見慣れたデザインだが、元を辿ればピーコートも海軍で採用されていた銘品だ。

ジェントルマンによく似合うピーコート。

ダッフルコートと双璧をなすウールアウターの代表格といえばピーコートだ。縮絨ウールの肉厚なメルトンをメインマテリアルにダブルブレステッドでフロントボタンは8〜10個前後が装着されたヘビーアウター。このピーコートも海軍で採用されたものだが、18世紀にはすでに原型と言えるコートが存在していたとの話も耳にする。

ヴィンテージのコートは人気が高く、特に1930年代以前に士官用として作られたロングレングスのモデル、通称13スターボタンを装備したモデルは、希少性から高値で取引されている。

1910年代に採用されたピーコートを再現。極厚なウールメルトンにアメリカの国章を表す13個の星が彫刻されたアンカーボタンが付けられる。¥68,200_(BUZZ RICKSON’S Tel.03-3632-2321)

このコートが、海軍の出自であることは、錨マークが入れられたボタンを見れば、容易に理解できるはずだ。ピーコートがこれほどまでに世界中のファッショニスタたちから支持されるのは、防寒着としてのポテンシャルの高さだけでなく、時代を超えても愛され続ける普遍性。

「強さと気品を兼ね備えたミリタリー」。この言葉がピーコートの素晴らしさを何よりも語っている。ジェントルマンを理想とするのであれば、ワードローブに揃えておくべきアウターのひとつと言ってもいいだろう。

P-COAT ¥94,600_ (NIGEL CABOURN / OUTER LIMITS Tel.03-5413-6957)HI-NECK SWEAT ¥23,100_ (ANATOMICA /ANATOMICA TOKYO Tel.070-3144-0378) CORDUROY PANTS ¥33,000_(YANK SHIRE / R YANAGIBASHI Tel.080-7024-4090)SHOES ¥171,600_ (ALDEN/ THE LAKOTA & CO. Tel.03-3545-3322) CAP ¥11,000_( JOE McCOY / The REAL McCOY’S TOKYO Tel.03-6427-4300) GLASSES ¥38,500_ (OLIVER GOLDSMITH/ G.B.GAFAS Tel.03-6427- 6986)
PEA-COAT ¥49,500_ (Post O’ Alls / Post O’ Alls NAKAMEGURO Tel.03-6303-2160)VEST ¥41,800_ (ANATOMICA / ANATOMICA TOKYO Tel.070-3144-0378)CHAMBRAY SHIRT ¥12,980_ (BUZZ RICKSON’ S /TOYO ENTERPRISE CO., LTD. Tel.03-3632-2321) OVERALLS ¥42,900_ ( M A STER&Co. / MACH55 Ltd.Tel.03-5846-9535)

CLUTCHが注目するピーコート6選。

1.BUZZ RICKSON’S WILLIAM GIBSON COLLECTION

高密度な36オンスウールメルトンを採用したオールブラックのピーコート。ポケット口は補強も兼ねたレザーの玉縁仕様。¥70,400_(BUZZ RICKSON’S Tel.03-3632-2321)

2.BROWN’S BEACH JACKET

ごま塩の愛称で知られるビーチクロスを使ったピーコート。13スターの10ボタン、フロント4つポケットヴィンテージスタイル。¥88,000_(FULLCOUNT TOKYO SHOP Tel.03-6804-6541)

3.Schott

極厚32オンスのウールメルトンを使用した定番のピーコート「740」シリーズ。一貫して本国生産にこだわるMADE IN U.S.A. ¥49,500_(Schott Grand Store TOKYO Tel.03-3464-1913)

4.DOWLUCK×BROWN’S BEACH JACKET

DOWRUCK別注のピーコート。アイビーカラーであるエンジのボディがクラシカルながらも新鮮。シルエットはゆったりめ。価格未定(琵琶湖平安樓 Tel.077-594-1901)

5.TENJINWORKS

1920年代以前のピーコートをデザインベースに良質なレザーで仕立てた。ライニングはコットンサージを採用し、クラシカルに。¥214,500_(TENJINWORKS Tel.03-3870-8658)

6.BONCOURA

1910年代のピーコートをモチーフにカシミヤ混のウールを使用し、通常のメルトンにはない柔らかさも表現した渾身の1着。¥143,000_(SALON BONCOURA https://boncoura.jp

※情報は取材当時のものです。

(出典/「CLUTCH2023年2月号 Vol.89」)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

CLUTCH Magazine, Lightning, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

モヒカン小川

Lightning, CLUTCH Magazine

革ジャンの伝道師

モヒカン小川

ランボルギーニ三浦

Lightning, CLUTCH Magazine

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

アオイちゃん

Lightning, CLUTCH Magazine

チーママ系エディター

アオイちゃん

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

なまため

2nd(セカンド)

I LOVE クラシックアウトドア

なまため

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

おすぎ村

2nd(セカンド), Lightning, CLUTCH Magazine

ブランドディレクター

おすぎ村

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

CLUB HARLEY 編集部

Dig-it, CLUB HARLEY

ハーレー好きのためのマガジン

CLUB HARLEY 編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部