ミリタリーウエアの歴史は素材の進化の歴史と呼応する。最新素材はいち早く軍のユニフォームに採用され、そのフィードバックが民間衣料に投下され一般化していった。旧きよきフライトジャケットの歴史のなかでもエポックメイキングだったのが1940年代におけるナイロン素材の登場。それまで天然素材中心だったフライトジャケットにも軽くて強度の高い素材の登場によって、そのスタイルや機能は次のステージへと移り変わっていく。そのなかには現在もファッションアイテムの定番として君臨するものばかり。The REAL McCOY’Sでは完全なるリプロダクトによって、当時のモデルたちを現代に甦らせている。
MJ21108 TYPE MA-1 REAL McCOY MFG. CO.

1950年代に登場したMA-1はフライトジャケットのなかでも銘品と言われるモデル。インターミディエイトゾーン用のフライトジャケットとして生まれ、ファッションとしても定番化した。
マッコイズの刻印が入ったオリジナルのジッパーはブラックのダールメッキが施されたタイプを採用。アウターシェルは独自に開発した66ナイロンになる。
左袖にはシガレットポケットとペンポケットが付き、ジッパーで開閉できる仕様になる。フライトジャケットではもはや定番的なデザインとなった。
過去のA-1やA-2フライトジャケットから受け継がれているウールリブはMA-1にも採用されたデザイン。ここもヴィンテージを忠実に再現する。
MJ22105 TYPE B-15C REAL McCOY MFG. CO. / MODIFIED

元々は襟がムートンボアだったB-15Cは、ヘルメットが近代化とともに大型化したため、ボアが邪魔になり、後からリブに改良されたモデルが正式に支給されていた。
正規のタグの上からモディファイドを表すタグが上から縫い付けられ、リブに変更された首元は白いステッチになっているのが特徴といえる。
MJ20108 TYPE B-15D / FIGHTING-437th

B-15Cとデザインは共通だが、エアフォースブルーは太陽光を吸収しやすく、熱を持ちやすいことで、朝鮮戦争終結時にはセージグリーンのB-15Dが登場。これは437部隊のカスタムを再現。
【DATA】
The REAL McCOY’S TOKYO
Tel.03-6427-4300
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※情報は取材当時のものです。
(出典/「CLUTCH2022年12月号 Vol.88」)
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