至極のスウェットは、FULLCOUNTの飽くなき追求から生まれる。

FULLCOUNTのモノづくりへの執着がカタチにした、贅沢な吊り裏毛のスウェット。まるで1940~’50sに生産されたアメリカのスウェットのような、ふっくらとした風合いと最高の着心地を誇る。これは日本の和歌山県にのみ現存する、旧式の吊り編み機で製作したプロダクツだ。素材は全てジンバブエコットンで裏毛部分は無染色、そして表地部分は先染めの糸を使用しており、時間とコストを惜しまず、全ての工程で旧式のマシンを使うことでしか得られないモノづくりとなっている。

旧式のマシンを使うスウェット作りの工程を見てみよう。

ボディを編み立てる際、裏地側が外に向いているため、この裏地の状態から表地がしっかり編まれているか、吊り編み機を熟知した経験豊富な職人が自らの手の感覚で確かめていく。

日本で数えるほどしか稼働していない吊り編み機の工場。1日の生産量が約10メートルと非効率な機械ではあるが、ふっくらとしたスウェットの風合いはこれでしか実現できない。

旧式の吊り編み機を使い時間を掛けて編み立てられた丸胴のボディ。ゆっくりと編まれることで空気を多く含むので、編み上がった状態でもふっくらとした質感がよくわかる。

最盛期には世界中で稼働していた吊り編み機だが、シンカー編み機の登場によりその数は大幅に減少していく。現代では稼働可能な編み機は全て日本の和歌山県に存在するのみ。

FULLCOUNT代表の辻田幹晴氏が思い描く理想のスウェット。それを実現することにこだわった結果、100年以上前の吊り編み機に辿り着いたという。

通常のスウェットは後染め(製品で染める)のために裏毛部分も染まってしまうが、FULLCOUNTでは先染めの手法を選んでいる。その為、生産に時間とコストも多くかかってしまう。

1900年代初頭から稼働するアナログな機械のため、編み機自体を職人が一つひとつ手作業で調整していく。機械をリペアする際も部品取り用のマシンを確保しなければならない。

吊り編み機の上部には生地を構成する糸がセットされ、糸に過度なテンションをかけず、糸をリラックスさせた状態でゆっくりと吊り編み機に送り、丁寧に生地を編みあげていく。

吊り編み機の裏毛は時間をかけて編地に沿うように一定方向に毛立たせている。それによりジンバブエコットンのソフトな肌触りを直で楽しむことができる吊り裏毛となる。

そうして出来上がったアイテムを紹介!

Double V Set In Sleeve Mother Cotton
[#3741 / ¥20,680_]

Sweat Pants Mother Cotton
[#3743 / ¥22,880_]

After Hood Sweat Shirt Mother Cotton
[#3745 / ¥26,400_]

After Hood Sweat Shirt Mother Cotton ‘2Tone’
[#3752 / ¥30,800_]

After Hood Sweat Shirt Mother Cotton
[#3745-Bronzed / ¥38,500_]

Double V Set In Sleeve Mother Cotton
[#3741-Bronzed / ¥34,980_]

【問い合わせ】
FULLCOUNT TOKYO SHOP
TEL03-6804-6541
http://www.fullcount-online.com

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「CLUTCH2022年2月号 Vol.83」)

この記事を書いた人
CLUTCH Magazine 編集部
この記事を書いた人

CLUTCH Magazine 編集部

世界基準のカルチャーマガジン

日本と世界の架け橋として、国外での販路ももつスタイルカルチャーマガジン。本当に価値のあるモノ、海外記事を世界中から集めた、世界基準の魅力的コンテンツをお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

【BIG SMITH×2nd別注】米軍の名作バッグをデニムで再構築! 経年変化が楽しめるデニムのエプロンバッグ。

  • 2025.09.22

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! BIG SMITH × 2nd ワーカーズエプロンバッグ 1940年代のアメリカン・レッドクロス(米国赤十字社)が製...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

【Willis & Geiger×2nd別注】ミリタリーとサファリが香るアーバンアウトドアウエア

  • 2025.09.17

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 90年代のアーカイブをデザインソースに、上品さを加えてアップデート。ウールメルトンジャケット[メトロ ウォーカー] ...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

Pick Up おすすめ記事

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

【Willis & Geiger×2nd別注】ミリタリーとサファリが香るアーバンアウトドアウエア

  • 2025.09.17

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 90年代のアーカイブをデザインソースに、上品さを加えてアップデート。ウールメルトンジャケット[メトロ ウォーカー] ...