イチから育てたい優良デニム9選【ワイドフィット編】

  • 2024.05.18

ファッション誌2ndならではの「トラッド」という大きなテーマに沿って厳選し、デニムをシルエットやデザインごとにレギュラーストレート、ワイドフィット、トラウザーズ、フレア、ミリタリー5つのカテゴリに分類した。今回ピックアップする「ワイドフィット」はあくまでトラッドに合わせられる範疇で、ほどよくリラックス感も演出できるワイドなシルエット。特にここしばらくの間、トレンドがオーバーサイズなこともあって、いまっぽい印象を与えることもできるシルエットだろう。なにはともあれ、まずはどんなデニムが僕らのワードローブに入るべきか、というところから考えていこう。※着用モデル/177センチ、66キロ ※レングスは丈感に合わせて調整している場合があります

1.gold|5ポケットワイドパンツ

着用サイズ表記/34

コインポケットやサイドシームのセルビッジ使いや隠しリベットなど、5ポケットパンツの完成形とされる1947年モデルを踏襲。細く長い超長綿「スビンコットン」の落ちワタを採用。3万3000円(東洋エンタープライズTEL03-3632-2321)

2.YAECA|ワイドテーパードデニム

着用サイズ表記/32

柔軟でふくらみがある綿糸を用いて、少しだけ凹凸が出るように織った14オンスのオリジナルセルビッジデニム。今作のワイドテーパードシルエットは、幅広い年齢層から人気を博している。2万2000円(ヤエカ アパートメント ストアTEL03-5708-5586)

3.HAND ROOM|ワイドフィット5ポケットジーンズ インディゴ

着用サイズ表記/L

スーピマ綿と上質な米綿をブレンドし、長短のムラ形状がランダムに出るように仕上げた別注糸を使用。特殊な糊残しワンウォッシュ仕上げによって、エッジの効いたヒゲやアタリが生まれる。2万6400円(バウ インクTEL070-9199-0913)

4.BROOKLYN OVERALL|13オンス ルーズフィットデニムパンツ

着用サイズ表記/L

70年代のデニム生地に見られた不規則なムラ感などの再現を目指し、岡山県井原地区で染色、紡績、機屋の3社の職人が総力を結集して仕上げたデニムが温かな雰囲気。縫製も井原地区で。2万680円(ニコル プレスルームTEL03-5778-5445)

5.PAYDAY|30s スーパーペイデイ ヴィンテージパンツ

着用サイズ表記/40

1922年誕生のワークウエアブランド。30年代のデニムペインターの機能的なディテールとステッチワークを再現。脚線脇の3本ステッチ、スケールポケット、シンチバックベルトが主張。2万5300円(グーニー PR TEL03-6441-2142)

6.CRANK PROJECTS|ファットデニムパンツ

着用サイズ表記/40

「スピナーベイト」のデザイナー山本藤樹氏が2021年に始めたブランド。股上深めのワイドシルエットは、フランス軍のミリタリーパンツから着想した。ストレッチデニムで快適に穿ける。1万8700円(原宿キャシディTEL03-3406-3070)

7.ORDINARY FITS|119OW:タイプワイド

着用サイズ表記/32

ベルトループ、シンチバック、サスペンダーボタンのすべてが付いた1930年代モデル。トップボタンの脇に施されたV字ステッチは、ミシンに返し縫い機能がなかった60年代まで見られた。2万5300円(ヤードTEL06-6136-5225)

8.THE CORONA UTILITY|CP005・W05 5ポケット

着用サイズ表記/M

やや股上深めで、ワタリから膝にかけて幅広のバギーシルエット。生地は、赤耳がなくなった80年代ごろのリーバイスを再現しており、武骨なタテ落ちではなく、均一な色落ちが楽しめる。3万800円(BAKU TEL03-6300-5043)

9.POST O’ALLS|ナンバー2ファイブポケット

着用サイズ表記/L

ブランドがリリースするデニムの初期型[ナンバー1ファイブポケット]のバックポケットをドングリ形状に変えたのが今作。バギーフィットをよりバギーにアップデートし24年春夏に復活。3万3000円(ポストオーバーオールズ中目黒TEL03-6303-2160)

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「2nd 2024年6月号 Vol.205」)

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