【原宿ランチクルーズ:ラザニア 交番奥で創業30年!隠れ家ビストロでいただく表参道名物

——気がつけばもう15年近くこの街で働いて、食べてきた。

神宮前3丁目に直営店を構えるファッションブランド、glambのテリーと申します。この度Dig-itで連載の機会をいただき、「原宿ランチクルーズ」というテーマでこの街で暮らしてきたアパレル人として、生活者目線で「おいしい!」「好きだ!」と思える飲食店をご紹介していきます。15年という年月は、ファッション業界における一世代、二世代の代替わりくらい長い時間。先日、部屋を片付けていると僕がこの街で働きはじめた当時のTシャツ(Mサイズ)が出てきました。首元はガバっと開いて、身幅はウィメンズのようにタイト。「新入社員が21世紀生まれ!」という一般的な指標よりも、身の回りの小さな事柄からの方が、時の流れを実感します。「原宿ランチクルーズ」の初回に紹介したいのは、そんな15年を通してずっと、いいことがあった時、いい仕事ができたときにぼくがご褒美としていただいてきたビストロ「RED PEPPER」のランチ。

表参道の交差点の交番の脇、その路地を入ると小さなパリを発見。ここが僕の大好きなお店です。

RED PEPPERがこの場所にオープンしたのは1993年。創業30周年を迎えた小さなビストロです。

こぢんまりとした店内は肩肘張らない空気感が心地いい。他のお店よりもほんの少しだけ近い椅子の距離感が、いつもと違った話のきっかけにもなったっけ。

RED PEPPERにやってきたら迷わず注文してほしいのが〈表参道名物!ぐつぐつラザニア〉。ラザニアと言えばグラタン皿で供される、あるいは一人前が四角くカットされることも多いですが、RED PEPPERのラザニアは柳川鍋を用いた独自のスタイルで提供されます。

表参道名物!ぐつぐつラザニア¥1,600 *休日ランチ¥1,900

思えば、食べ物でいちばん好きな色かもしれない。赤ともオレンジともイエローとも言える、サンセットのようなこのカラー。アメリケーヌソース、ブイヤベース、あるいは塩水ウニ。ぼくの好きな食べものはみんなこの色。中でもRED PEPPERのサンセットは格別だ。

スプーンを入れればRED PEPPERの独創性に溢れた世界が。通常、ラザニアは二種のソースとパスタが幾重にも重ねられたミルフィーユ状ですが、名物ラザニアは分厚いダブルソースの層の底にパスタ数枚が敷かれており、柳川鍋の中はまるでソースのプール。パスタではなく、ソースが主役のラザニアなのです。ミートソースとホワイトソースがぐつぐつと混じりあったソースは、トマトの酸味、ひき肉の甘味、ホワイトソースの濃厚さが一体に。濃厚なうまみがありながら後味は不思議とすっきり。

底に残った残り少ないソースをすくう時、はたと気づくのは柳川鍋の豊かな蓄熱。ソースは最後のひと匙までちゃんと熱を持っていて、飽きずにすっきりと食べられる秘密はこの温度。シェフの発明的なお仕事に気がつくと、思わず口に出てしまいます。「参りました!」

と、これだけでも十二分に贅沢なランチなのですが、さらに奮発したいときにはこのラザニアとステーキが一緒に楽しめるスペシャルメニュー〈名物ミニラザニアとバベットステーキ〉も。

名物ミニラザニアとバベットステーキ ¥1,980 *休日ランチ¥2,450

バベットはフランス語で「ハラミ」。ラザニアと2枚の角切りのハラミステーキがセットになったメニューです。脂質が少なくて確かな噛み応えをもったステーキは、クリーミーなラザニアとの相性抜群。食感のコントラストも食べる楽しみのひとつです。セットのラザニアはミニサイズなので、男女のカップルで行く際には女性はこちらにしてステーキをシェアしてもいいかも。

グッドルッキングスタッフも名物。

そんなラザニアと並んで、RED PEPPERの名物として主張したいのがグッドルッキングなスタッフの皆さま。日頃のお礼を込めて、山崎シェフと植田マネージャーをglambでスタイリングさせていただきました。アダルトでワイルド味ある山崎シェフとシティボーイな植田マネージャーとの見事なバディっぷりもRED PEPPERのお料理の味をいっそう引き立てます。

山崎シェフ

植田マネージャー

右が筆者。原宿、表参道、そして「glamb Tokyo」にお越しの際は、ぜひその足でRED PEPPERへ。

[INFORMATION] RED PEPPER 表参道店
東京都港区北青山3丁目5-25 清水ビル 1F
TEL 03-3478-1264

Photo : KATSUMI SUGAWARA (FUTTY)

この記事を書いた人
glamb テリー
この記事を書いた人

glamb テリー

「glamb」プレスマネージャー。早大在学中に身につけた音楽や文学の知識を見込まれ、glambに入社、原宿歴15年弱。洋服とロックと原宿生活をライフワークとするアパレル界きってのロック通。
SHARE:

関連する記事

Pick Up おすすめ記事

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

Pick Up おすすめ記事

トラッドの相棒にドゥニームのジーンズを! ウエアハウスが1988年のクラボウデニムを再現

  • 2026.09.17

1980〜90年代に日本のセルビッジジーンズの先駆けとして一世を風靡したデニムブランド「ドゥニーム」。同ブランドの創業当時のレシピをもとに、再始動を手掛けたのが「ウエアハウス」だ。彼らの徹底的な研究・解析によって生み出された至極の1本は、まさにオーセンティックそのもの。そして、本当の意味での“良い色...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...