断然革靴派の2nd編集部、約6年ぶりのスニーカー特集で何を思う?

断然革靴派であるセカンド編集部。バックナンバーを遡ってみたら最後のスニーカー特集は6年も前のことだった。ずいぶん久しぶりにスニーカーに目を向けてみて、分かったことがたくさんあったので、編集部で急遽感想戦を開催することに!

不気味くん|所有率「革靴5:スニーカー5」という編集部で最もフラットな男。近年は、体型の変化からクッション性を重視

パピー高野|編集部イチ断然革靴派。それでも選ぶスニーカーは、シンプルでローテクなもの一択。初心者目線のコメントに期待

生田目|最若手だが、重度の腰痛持ち。古着好きということもあって、復刻スニーカーに目がない。もちろん履き心地も重視

断然革靴派が選ぶスニーカーと言ったらコレでしょ!

J.M. WESTON(ジェイエムウエストン)|7万1500円(ジェイエムウエストン 青山店TEL03-6805-1691)

数ある革靴ブランドのなかで、紛れもなくトップクラスに君臨しているジェイエムウエストンとジョンロブ。これらのブランドは、いずれも革靴だけでなくスニーカーも展開している。これぞまさに我々「断然革靴派」が選ぶべきスニーカーと言えよう。

ジェイエムウエストンの[1938 テニススニーカー]は、そのモデル名にもあるとおり1938年に存在していたアーカイブがインスピレーション源だが、およそ80年以上も前のこのデザインに古臭さを感じることは一切ない。さらに着脱容易なエラスティックシューレース、通気性のいいコルクインソール、一度のみソールを交換できる構造など、実用面におけるこだわりも満載だ。

一方ジョンロブの[ノーフォーク]、こちらもクラシカルなテニスシューズがデザインソース。撥水性のあるリサイクルキャンバスを使用したアッパーと、ゴルフシューズからインスパイアされた新たなソール、アッパー下部に巻いたコルトカーフが新鮮。いずれのモデルもスニーカーながら、スマート&エレガントな印象に仕上がっている。

John Lobb(ジョン ロブ)|11万3300円(ジョン ロブ ジャパンTEL03-6267-6010)

「ジェイエムウエストンは外羽根、ジョンロブは内羽根というデザイン上の違いはありますが、図らずも両ブランドともに『テニスシューズ』というところはひとつ気になったポイントです」(不気味くん)

「細かいところですが、両モデルともライニングにレザーが貼られているんです。革靴を主力とするブランドならではの意匠ですし、内側にまでこだわるあたりはさすがだなと思いました」(パピー高野)

「ヴィンテージを元ネタとするスニーカーは好きですが、80年以上も前のアーカイブをベースにしているとは驚き。いい意味で変態的ですね」(生田目)

今季の推し別注スニーカー「その1」。

KARHU × Universal Works(カルフ × ユニバーサルワークス)|1万9800円(カルフ トウキョウTEL03-5919-2220)

このコラボモデル、ベースとなったのはカルフの定番[トランパス]。ユニバーサルワークスは、2009年にスタートした英国のファッションブランドで、旧いワークウェアなどを、英国の伝統的なデザインと組み合わせ、現代の解釈で再構築することを得意とする。

そもそも[トランパス]だって、その誕生は1960年代。それを独自のアプローチで最構築するなんて、まさにユニバーサルワークスの得意技である。本来のロゴを反転させて「W」のように見せたスペシャルディテールの、絶妙な茶目っ気もいい。

「ユニバーサルワークスは昔から好きなブランドです。デザイナーのデヴィッド・キートさんの装いも自然体で素敵。今回のコラボモデルも、そんなブランドらしさが存分に表れている愛嬌のある一足で、個人的にも推しです」(不気味くん)

革靴もスニーカーもゴアは強し!

CONVERSE × nanamica(コンバース × ナナミカ)|2万2000円(コンバースインフォメーションセンターTEL0120-819-217)

スニーカーに限らず革靴や服にいたるまで、とにかく近年のゴアテックス人気は凄まじいという噂を耳にする。ファッション性と機能性のミックスに定評のあるナナミカと、コンバースのコラボによって生まれた[ゴアテックス ハイ]ももちろん例外ではなく公式ECサイトを見てみると、すでに人気サイズから在庫切れのものが出始めている。運よく手に入れられたあなたは、これで雨の日でもハイカットのコンバースを履いて何も気にせず外出できるようになるだろう。

「雨の日に履いていける気楽さや利便性はもちろんのこと、デザインはいたってクラシックを貫いているところがいいですね。かたや、ダークネイビーのアッパーに、グレーのソールという合わせは新鮮でした」(生田目)

もう周知の事実だと思うけどジャーマンだけじゃないミリタリートレーナー。

NOVESTA(ノヴェスタ)|1万890円(ノヴェスタ ジャパン https://novesta.jp)

大手メゾンによるレプリカなどで火が付き、もう何年ものあいだ定番となっているジャーマントレーナー。いまだにその座を譲る気配はないものの、近年“ジャーマン”以外のミリタリートレーナーも、負けじと勃興しつつある。

たとえば写真上のノヴェスタ。1960年代に生産されていたミリタリーベースのベーシックなスニーカーをもとにアップデートした[スターマスター]という定番モデルだ。新鮮味を感じるデニム地で、ファッションアイテムとして馴染みやすい。

一方写真下は、現在も英国軍のメジャーコントラクターとして活躍する「J&Sフランクリン社」の民間用エクスクルーシブラインとハイテックとの世界初コラボモデル。かつて実際に英国軍のトレーニングシューズとして納入されていた[シルバーシャドウ]の英国企画モデルをベースに、これまたハイテックが80年代に英国軍向けにOEM供給したモデルの配色を落とし込んだ。

「マイナーなミリタリートレーナーも日の目を浴びる時代。ややハイテク感もあってかっこいいものが多い!」(パピー高野)

HI-TEC × J&S FRANKLIN EQUIPMENT(ハイテック × J&Sフランクリン イクイップメント)|1万8700円(グラストンベリーショールームTEL03-6231-0213)

ジャーマントレーナーを比較して分かったこと。

前述で「ミリタリートレーナーはジャーマンだけではない」と言っておきながら、ヨーロッパテイストの2nd的ワードローブを考えたときにジャーマントレーナーが欠かせないアイテムであることも言及しておく必要があるだろう。

ご存じのとおり、すべて同じミリタリーのモデルに端を発するわけで、デザインも一見似ているようだが、細かく見てみれば千差万別。アッパーのデザインや色の微差はもちろん、モデルによって木型によるシェイプの違いが想像以上にはっきりと出る。特に異彩を放っていたのが、シュワルツェンバッハだった。

実はこれ、かつてオリジナルのジャーマントレーナーを作っていたドイツの工場に依頼して製作した一足。正真正銘のドイツ製だ。今ある木型を使って作っているので、オリジナルと違ったやや反り返ったトゥも、そのリアルな製作背景を感じさせてくれる。

「特にトゥとヒール部分の高さが、一足一足異なるのが印象的でした。それによって雰囲気も想像以上に違って見えて、意外にブランドごとの個性が出るのがジャーマントレーナーなんだなと。かたやアウトソールに関しては、質感や色に差はあれど、ほぼ同じでした」(パピー高野)

BROTHER BRIDGE(ブラザーブリッジ)

2万6400円(ブラザーブリッジ トウキョウTEL03-6802-7992)

Schwarzenbach(シュワルツェンバッハ)

2万9700円(アーチ南青山TEL03-6434-1203)

NOVESTA(ノヴェスタ)

3万3000円(ノヴェスタ ジャパン https://novesta.jp)

AN IRRATIONAL ELEMENT(アン イレイショナル エレメンツ)

3万1900円(メイデンズショップTEL03-5410-6686)

REPRODUCTION OF FOUND × Bshop(リプロダクションオブファウンド × ビショップ)

2万9700円(ビショップTEL03-5775-3266)

REPRODUCTION OF FOUND(リプロダクションオブファウンド)

2万6400円(アイ ファウンドTEL03-6434-7418)

BEAMS(ビームス)

1万8700円(ビームス 原宿TEL03-3470-3947)

今季の推し別注スニーカー「その2」。

CONVERSE|各9900円(コンバースインフォメーションセンターTEL0120-819-217)

アイビーないしはプレッピールックが大好きな我々にとって、容易に見過ごせないデッキシューズ。しかもトゥにはあの“スマイル”が。そう、これはコンバースの名作[ジャックパーセル]のうち、1973年に展開されていた[ウインドジャマー]というモデルを復刻させた一足だ。通常の[ジャックパーセル]に比べて、トゥキャップがなく内羽根仕様のすっきりとしたフォルムなので、より品よく履きこなせることだろう。スマイル部分やテープラインには差し色としてブルーを用いることで、爽やかな春の足元のアクセントとして効く。

「新作復刻のなかで、個人的に一番気になったモデルです。ホワイトとマスタードの2色展開ですが、僕は断然マスタード派!」(生田目)

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「2nd 2023年6月号 Vol.195」)

この記事を書いた人
パピー高野
この記事を書いた人

パピー高野

断然革靴派

長崎県出身、シティーボーイに憧れ上京。編集部に入ってから服好き精神に火がつき、たまの散財が生きがいに。いろんなスタイルに挑戦したい雑食タイプで、ヨーロッパからアメリカものまで幅広く好む。家の近所にある大盛カレーショップの名を、あだ名として拝借。
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