苦手だったものに目を向けたら、意外な発見に出会えた。
最近、これまでの守備範囲から逸脱したものが気になっていて、それは革靴選びにも影響しています。トラッドやアイビーには興味がありましたが、僕自身アメリカの名門校出身ではないですしね(笑)。以前であれば革靴は断然革底派でしたが、英国出張時にホテルのロビーで転びそうになって以降はラバー派。
このチャーチはいい例です。購入時はあまり着用するイメージが湧いていなかったものの今ではお気に入り。いざ身につけてみると意外にいいんですよね。嗜好の変化は、そんな発見にどこか期待しているからかもしれません。
【唯一無二な一足】ジョージクレバリービスポーク
ウイングチップにフルブローグといったらダブルソールが普通ですけどこれはシングル。私は足が小さいのでアイレットを4つにしてもらい、さらにグレーでオーダーしました。
【自身が企画した印象深い一足】オールデン
18年前、バイヤー時に自分で企画したもので、当時モデファイドラストのプレーントゥでCウィズは珍しかった。これが実に応用が利いて、冠婚葬祭やカジュアルスタイルにも活躍。
【自分のフェチを現す一足】オールデン
黒のスウェード靴は苦手。ただ“ブルックス”のしかもアバディーンにだけ許されたフォクシングステッチが施されているというだけでグラッときましたが意外によく履くんです。
◆
断然革靴派な皆さんの靴選び、コレクションを拝見すると、次なる一足への欲望がふつふつとわいてくるはず。ぜひ参考に、出会いを求めて街へと出かけてみてがいかがでしょうか?
(出典/「断然革靴派 2nd 2022年4月号増刊」)
Photo/Norihito Suzuki, Akane Matsumoto,T akahiro Katayama,Keiichi Ito
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