書類、名刺、レシートなどすべてデータ化 リモートワークの必需品 ScanSnap iX2500

国内最大級のグローバル・フードテック・サミット『SKS JAPAN 2024』開催!

東京・日本橋の会場とオンラインで、2024年10月24〜26日に、国内最大級のグローバル・フードテック・サミット『SKS JAPAN 2024』が開催された。SKS JAPANは米国で開催されているSKSの日本版として立上がり、今年で第7回となる。SKSは『スマート・キッチン・サミット』の略だが、フードテックは台所の中だけに留まる話ではない。食は世界80億のあらゆる人に関わりのあることで、美味しい料理を作るというだけでなく、食糧危機、栄養、健康寿命、流通……などあらゆる側面から考える必要がある。そのステージとしてSKSは非常に貴重な場となっている。

SKS JAPAN 2024
https://unlocx.tech/sksj2024/

広がり続けるフードテックのテーマ性

3日間にわたり、さまざまな人が登壇し、プレゼンテーションをし、討論を行った。また、会場ではさまざまな企業がブース展示を行った。ちなみに、会場チケットは3日間で10万円(定員250人)、オンライン視聴チケットは4万円となっている。

SKSの創設者、フードテックメディアThe Spoonのマイケル・ウルフ氏。

オープニングKeynoteはSKS JAPANを主催する株式会社UnlocX代表の田中宏隆氏と、SKSの創設者であるフードテックメディアThe Spoonのマイケル・ウルフ氏によるお話。まず、3日間のイベント、この場所で何が行われるのかと、Food Innovation Map v4.0の公開が行われた。

Food Innovation Map v4.0
https://unlocx.tech/sksj2024/conts/wp-content/uploads/2024/10/FOOD-Innovation-Map-4.0.pdf

これを見ただけで、食とフードテックを取り巻く環境、現在位置が分かるようになってるので、ぜひリンク先からゆっくりご覧いただきたい。

総論としては世界100億人に向かっていく人類の食をどうやって支えていくか、温暖化による気候変動、絶対的なタンパク質の不足、貧困と食、健康、寿命……などの話が多くなっていくが、そうでなくても実に多岐に渡る話がテーマになることが分かっていただけるだろう。

農水副大臣も選挙戦の中からビデオメッセージ

7年前、最初のSKS JAPANは、訪問者182人の小さなイベントだった。

中心的人物である田中氏と、フードテック・エバンジェリストの外村仁氏の間では、この7年間に、まず多くの人を、次に大きな企業を巻き込まねばならない、金融、銀行を巻き込まねばならない……と活動してきた。そして「フードテック、アグリテックに積極的に関わる政治家や官僚が少ない」ということに気付き、「国家戦略としてのフードテックが必要」ということになったのだそうだ。

そして、今年ご縁があり、農水副大臣のすずきのりかず氏が登壇することになった……ということだったのだが、ご存知のようにこの週末は総選挙ということになり、登壇はできなくなり、ビデオメッセージでの登場となった。

メッセージを拝見した中では、アグリテック、フードテックというものに深い理解を持ち、実際に食の可能性を知るために米国アーカンソー州のベントンビルに視察に行ったりと、行動力もあるということで、これからが楽しみだ(幸い、自民党に逆風吹く中、今回の選挙でも当選されたようだ)。

すべての人に関わりのあるフードテック

続いても『都市で描く”Regeneration”の社会実装』、『発酵のグローバル化と日本からの貢献』『LONGEVITYと食を考える』『今なぜFuture Visionなのか』『MUFGが描く2050年のFuture Food Vision 〜食と新世界へ』など、興味深い話が続いたが、ここに詳細を書くには紙幅が足りない。

フードテック・エヴァンジェリストの外村仁氏。

要は、食の課題はワールドワイド、多岐にわたっており、フードテックが解決できる問題も数多くあり、実際にさまざまな人が、それに取り組み、少しずつ課題を解決していっているということである。

最後に、ブースで見たさまざまな展示を、短いコメントとともにご紹介しておく。ご興味のある方は、ぜひ来年、現地に足を運んでいただきたい。

ブースエリアも大変な賑わいを見せていた。
3Dフードプリンター。食材をさまざまな形状で出力できる。
さまざまな例が展示されていたが、このチョコレートなどは形状によって食感も変わりそうで、口にしてみたかった。
『圧力窯』はよくあるが、逆の『減圧低温加熱調理器』。
高山などで圧力が下がると沸点が下がり、十分に熱が加えられないイメージ。
何に使うのかと思ったら、低圧にすると食べ物の中に味が染み込むのだという。
宇宙での利用をイメージした調味料入れ。6種類の液体を入れて、押し出して使う。ただ、アルミ削り出しなので、地上では重かったが……。
Metagenがカルビーと協力して作ったグラノーラ。まず大腸にいる腸内フローラを検査し、その腸内フローラにとって良いグラノーラを調合してくれるサービス。どういう食べ物が消化吸収されやすいか、個人個人についての情報も教えてくれる。
シーベジタブルのすじあおのり。養殖して収穫したものらしいが非常に美味しかった。

(村上タクタ)

 

この記事を書いた人
村上タクタ
この記事を書いた人

村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

時間を重ねて、ヴィンテージになる。「RAGGY CLOTHING」の何年先も、格好いいと思える服

  • 2026.10.02

時代が変わっても、色褪せない格好よさがある。「ラギークロージング」が大切にするのは、流行に左右されない普遍的さ。アメリカンカジュアルの王道を、いまの時代に自然に着られる1着へと仕立てる。 旧きよき服を現代の日常に アメリカンカジュアルの王道を見つめながら、現代の日常に馴染む服を作る「ラギークロージン...

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

名作[ハリケーントップ]誕生から40周年! 「CHUMS」の「ハローウェア」が再登場

  • 2026.09.23

「チャムス」の名作[ハリケーントップ]の誕生から40年を迎える今年、「ハローウェア」が再登場する。そのコレクションを紹介する前に、まずはブランドが歩んできた歴史を紐解いていこう。これまでの歩みを知れば、「ハローウェア」をもっと楽しめるはずだ。 ハロー、懐かしくて新しいチャムス サングラスを川に落とさ...

歴史に残る空軍服を、いま再び。機能美が息づく「中田商店」のモーガンメンフィスベル

  • 2026.10.02

メンフィス・ベル号の機長、ロバート・K・モーガン氏との交流から始まったモーガンメンフィスベルは第二次世界大戦期の空を支えたフライトウエアを現代に蘇らせる中田商店のオリジナルブランド。極限の環境で求められた機能と、色褪せない完成されたデザインが魅力の航空服を紹介する。 R.A.F. Irvin She...

Pick Up おすすめ記事

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

TRUE SWEATWEAR, MADE IN JAPAN. “未来のヴィンテージ”となる究極のスウェット。

  • 2026.09.29

スウェットやTシャツを中心に、高品質なプロダクトを創り続けるジャパンブランド「RIDING HIGH」。生地や糸より前の“綿”から開発するなど、徹底的なモノづくりの姿勢は国内外で高い評価を獲得している。そんな彼らが生み出すプロダクトは、すべてメイド・イン・ジャパンである。 [caption id="...

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。