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上野駅11・12番線ホームに『セルフ駅そば』Yo-Kai Express登場!

ロボット調理販売機の『Yo-Kai Express』が、上野駅の11・12番線(常磐線(快速)、成田線(松戸・取手・水戸・成田方面))に『セルフ駅そば』として登場した。メニューは新たに『たぬきつねそば』『紅しょうが天そば』『ちくわの磯辺天そば』『柚子胡椒香る豚肉そば』の4種類。

駅そば減少の対策として『Yo-Kai Express』

「あと15分あるから、そばが食える!」とホームの駅そばに駆け込んだ記憶のある方は多いだろう。

オーダーしてすぐに出てきて、短時間で食べられて、リーズナブルな駅そばは、旅の風情であり、通勤通学の栄養補給ポイントだったりする。

しかし、昨今、ホームの『駅そば』が減ってることにお気付きの方もいらっしゃるのではないだろうか? ひとつは比較的、密集して食わねばならない状態が、ここ数年避けられたという理由もある。薄利多売で単価を上げるわけにはいかない業態だから、店を畳まなければならなかったという話も聞く。そして元より高齢者の方が働いていらっしゃるケースが多かったから「これを潮に……」と店を畳んだ方も多いとのことだ。

かくして、我々はホームでのエネルギー補給の手段を失いつつあるということだ。

そこで、新たな『駅そば』として登場してきたのが、弊誌でも何度か紹介しているシリコンバレーのベンチャー企業が製造している『Yo-Kai Express』というロボット調理販売機だ。

上野駅にロボット調理のYo-Kai Express登場! 新作『燕三条Se-Abura』が激ウマ

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2025年10月27日

23日オープンの熊本空港 新旅客ターミナルビルに設置されたYo-Kai Expressが繋ぐ、熊本-台湾-シリコンバレー

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2025年10月27日

24時間、同じクオリティーで提供できる

Yo-Kai Expressの創業者兼CEOのアンディ・リン氏は台湾出身の起業家。現在はシリコンバレー在住。日本のラーメンの自動販売機にヒントを得て、今流のロボットテクノロジーを適用し、自動調理ロボットを製造した。アメリカの大規模な工場や病院など、近くに飲食店がないような場所で、温かい自動調理ラーメンを提供して喜ばれている。

細かいテクノロジーは明かされていないが、冷凍で提供されている原材料を超高温のスチームで解凍調理するらしい。対象の温度を計測し、フィードバックしながら加熱するところが『ロボット調理』と言われる理由だ。電子レンジだと、一部が冷たいのに、一部が熱過ぎる……というような状況が起こるが、Yo-Kai Expressの自動調理ロボットは均質に温まるのが美点。

商品は数十個が内蔵可能なようで、それぞれにQRコードが付いており認識される。普通の自動販売機のようにレーンで管理されるわけではないので、人気の商品を多めに入れたりすることもできる。入庫した時にQRコードが読まれ、注文されるとその商品をピックアップして調理する。

従来、Yo-Kai Expressの一番のウリだったラーメンと違い、今回は駅そばということで、4種類のそばが提供される。商品を用意したのは株式会社 JR東日本クロスステーション。同社は、上野駅構内のそば屋や、立ち食いそば屋も経営している。

ちなみに、ホームの立ち食いそば屋では、工場で調理した麺を店でお湯に通して温めて提供する。だから、入店・オーダーから約1分ほどで提供できる。対して、ホーム下の駅構内にあるそば屋は、入店・オーダーから約3分(混雑状況によって違う)。こちらは、生麺を運び込んで、調理して出す。

Yo-Kai Expressの調理時間は1分30秒で、立ち食いそば屋より30秒遅いが、確実に同じ時間で提供されるという安心感がある。

Yo-Kai Expressとの協業では、最初は冷凍した生麺からスチームで調理して作るテストも行ったそうだが、こちらはソバガキのようにボソボソとした食感になるので、断念。調理済みの麺を冷凍し、それをスチームを使って再調理する方法を取ることになったという。

メニューは『たぬきつねそば』600円、『紅しょうが天そば』730円、『ちくわの磯辺天そば』680円、『柚子胡椒香る豚肉そば』780円の4種類。それぞれ、オープンから1カ月間は『オープン記念価格』として50円引きで提供される。

筆者のベストは『柚子胡椒香る豚肉そば』

筆者は、『たぬきつねそば』、『紅しょうが天そば』、『柚子胡椒香る豚肉そば』の3種類を試食させていただいた。

筆者の個人的ベストは『柚子胡椒香る豚肉そば』だった。豚肉の旨味が汁に広がり、柚子胡椒の香りが食欲をそそる美味さだった。

あとの2種類も美味しいのだが、筆者はてんぷらのころもはカリっとしているのが好みなので、製法上、ころもがスープに浸ってしまっているのが残念。これは個人の嗜好だとは思うが。

麺も正直、筆者は硬めの方が好きなので、できればロボット調理の利点を生かして『硬め』『普通』『柔らかめ』などを選べるといいなと思った。

しかしこのあたりは今後チューニングが施されていくのかもしれない。従来のYo-Kai Expressのラーメンも、最初に取材で試食した時よりも、後日プライベートで食べた時の方がかなり美味しくなっていた。

筆者の次点は『紅しょうが天そば』。こちらは紅しょうがの香りが食欲をそそった。

早朝や深夜にも、営業し続けられる

今後、労働者不足や、地方の過疎化が進むと、駅ホームで食品の提供はますます困難になっていくに違いない。

特に、朝昼夕の食事時はともかく、早朝や深夜の食品の提供は全国的にも減少していくだろう。そんな中、Yo-Kai Expressの自動調理ラーメン・そばが食べられるのはとてもありがたいことになるかもしれない。

今後の展開にも影響するかもしれないので、ぜひ上野駅に行く機会があったら11・12番ホームに立ち寄って『セルフ駅そばYo-Kai Express』を食べてみていただきたい。

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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