角さんは、大阪市の市役所職員でイノベーション担当をしていたのだが自分が独立して起業してしまったという人だ。自らイノベーション。角さんの会社『Filament』は新規事業創出の支援を仕事にしている。つまりは、大阪市にいて民間のイノベーションを支援しているうちに「これは民間企業として、新規事業創出支援する人が必要だぞ」と感じて、自ら飛び出してしまったというわけだ。『Filament』という名前も、アイデアを象徴する『電球』の光の元となる部分という意味があるのだろう。
この『WING BINDER』もFilamentでひらめいて、製品化した製品のようだ。新規事業の支援だけでなく、自ら範を示すあたりが角さんらしい。
さて、送られてきた製品はこちら。
MDF材を製本テープのようなもので、張り合わせただけのシンプルな製品だ。
重量も軽い(製品版で約150g)ので、バッグに入れてもまったく苦にならない。
この上の部分にモバイルモニターを載せ、下の足にあたる部分にノートパソコンを載せるという構造になっている。下にノートパソコンが乗ることで、その重さで全体が安定するようになっているというわけだ。
モニター縦列配置は、想像以上に便利
載せてみるとご覧の通り……単純な構造の製品だが、かなり収まりがいいし、安定感もある。上段にモニターが乗ることにより、開き過ぎて倒れるということもなくなる構造になっている。これは上手な設計だと思う。ちなみに写真で上段に載せているのは、ASUSの15.4インチの外付けモニター。普段、出張時などには、筆者は横に並べて使っているのだが、明らかに縦列の方が使いやすい。
たとえば、筆者のように調べものをしながら原稿を書くという仕事であれば、上段に資料を表示して、下段で原稿を書く……というようにすると、非常に効率が良い。
角さんの、新幹線の中でもデュアルモニター……というのには驚いたが、出張先の宿などでこうやって原稿を書くというのはかなり便利そうだ。
iPad Proをサブモニターとして利用するのにも便利
次に、筆者がよくやるように、iPad Pro 12.9インチを外部モニターとして使ってみた。一見不安定に見えるが、前述のようにモニター下端部分が噛み込んで、『WING BINDER』が開き過ぎるのを止め、ノートパソコン自体が『WING BINDER』の重りになっているから安定感は高い。角さんが新幹線の中で使っていたのも納得だ。
背面から見たら、ご覧の通り。
クラウドファンディングは、3月6日からスタートするそうだ。
先行30人は2730円、50人は3120円、それ以降は3315円で購入可能ということなので、ご興味ある方はお早めに。
ワーカー必見! どこでもモバイルモニターを縦置きで使える「WING BINDER」
https://camp-fire.jp/projects/view/654738?list=projects_will_publish_at_page3
※筆者が試させていただいたものは、肉抜き穴がなかったので、製品版と多少仕様が違うものだった模様。ご了承下さい。
(村上タクタ)
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