たとえば、スマホ、SNS、AIがなかった時、我々の生活はどうだったか? 歩きながら地図を見ることもできなかったし、SNSでやりとりしながら待ち合わせることもできなかった。
この大きな変化はテクノロジーがもたらしたものだ。そして、’90年代以降、急速に成長したベンチャーだった米国の企業(Googleも、Facebookも、Twitterも、テスラもベンチャー企業だった!)の成長に圧倒されたのが今の日本の姿だったりする。
日本にはなかなかベンチャー企業が育ちにくい土壌があると言われているが、日本とシリコンバレー、日本と世界を繋ぎ、シリコンバレー流の活力ある方法論を提供しようと活動してるのがScrum Venturesだ。
シリコンバレーと日本にあるネットワークを活かし、世界のスタートアップへの投資案件を紹介するとともに、最近では『スタジオ』というカタチで、『スマートシティ』『ウェルビーイング』など、テーマを絞って、ベンチャー企業と投資家を繋ぎ合わせて共創するケースも増えている。
特に、新規事業に興味を持っている日本の大企業からの投資や、事業参画で、ベンチャー企業と大企業双方にとってメリットのある座組を作ることに成功している。
そのScrum Venturesが、3年ぶりにリアルイベントを開催した。2023年2月8日、会場は日本の東京都港区にある東京ポートシティ竹芝だ。参加者は投資家を中心に主に招待者だが、リアルとオンライン合わせて800人以上の参加者を集めたということで、その様子をかいつまんでお伝えしよう。
Scrum Ventures宮田氏が展望する、これからの10年
KeynoteはScrum Ventures創業者兼ジェネラル・パートナーの宮田拓弥さん。シリコンバレーのベンチャーやVCに多くの知己を持ち、その力を日本の未来に活かそうと、日々努力されている人物だ。
実は、今年でScrum Venturesは10周年。この10年での同社の成果はご覧の通り。投資先は110社に上り、運用資産残高は230億円に上る。
10年と少し前、2012年のAirbnbやDropboxを産んだYCombinatorというインキュベーターのデモデーで、ベンチャー企業の起業家、VC、エンジェル、研究者などが集まって、カジュアルにディスカッションしながら投資を決めたり、コラボレーションを考えたりしているのに感銘を受け、それを日本とアメリカの間でできないか? と考えて、Scrum Venturesを立ち上げたという。
このKeynoteでは、過去の10年を振り返り、2033年(便宜上画面では2030年となってるが)までの10年間にどんなことが起こると注目しているか? ということが語られた。テーマは通信、デバイス、ソフトウエア、小売り、スポーツ、脱炭素、医療、宇宙の8つ。
まずは通信。1999年にiモードスタート、2007年にiPhoneが発売されて以来、通信速度は毎年のように向上している。これからの10年では、100Gbpsを超えてくる6G通信、超高速、低遅延、多接続、カバレッジ、考えただけでデバイスを操作できるブレインテックなどがフォーカスされていくだろうとのこと。
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