書類、名刺、レシートなどすべてデータ化 リモートワークの必需品 ScanSnap iX2500

イーロン・マスクのStarlink、日本でもサービス開始! 衛星からインターネット接続!

イーロン・マスク氏が率いるスペースX社が、衛星通信を利用したインターネットサービス『Starlink』の提供を日本でも開始した。Starlinkは、550kmという低高度に数千機の衛星を打ち上げて、地球上を高速インターネット網で覆おうというサービス。

Starlink
https://www.starlink.com/

ⒸSPACEX

世界が衛星インターネット網に包まれる

テスラで自動車業界に大きな一石を投じたイーロン・マスク氏が次にチャレンジしているのが宇宙開発。高度な制御技術を使ってロケットを地上に再着陸させ、コストを提言したり、まったく新しい世代の宇宙服を作ったりと、民間宇宙開発ならではの画期的なアイデアを次々と展開していることをご存知の方も多いと思う。

そのスペースX社の事業のひとつが、多数の小型衛星を低軌道に打ち上げることで世界をインターネットであまねく覆うStalinkだ。

ⒸSPACEX

米国は広いため、高速通信が可能な都市部と、ほとんど砂漠に近いような地方の格差が大きく、いまだ充分な通信速度を確保できない土地も多い。また世界的に見ても、まだまだ充分な速度のネット回線が確保できない場所が多く、それらが貧富の差を拡大しているともいえる。

Starlinkは世界中でブロードバンドを確保できるようにしようとしている。紛争でインフラが寸断されたウクライナに、イーロンマスクが即座にStarlinkを展開し、回線を確保することで我々がウクライナの窮状を知ることができるようになったののは記憶に新しい。今後紛争地域や災害地域にインフラとしての衛星通信回線が確保されるのはとても重要なことになるに違いない。Starlinkが世界に展開し終われば、シベリアや、ヒマラヤ、アフリカなどの僻地に住む人でも、外洋を公開するヨットに乗る人でも、等しく高速ブロードバンド回線を得ることができる。

もっとも通信は、国ごとの法律に左右される側面もあるので、Starlinkは国ごとに展開している。日本は10月11日からサービスたスタートしたというワケだ。地図を見る限りでは、今のところ東日本がサービスインしている。

ⒸSPACEX

山間部でも、僻地でも高速インターネット網に接続できる

日本の場合は、国土が狭く高速回線が比較的行き渡ってるので、Starlinkの恩恵を被る人は少ないかもしれないが、それでも山間部や離島では、非常に有効な通信インフラになるに違いない。

また、RVというモビリティ向けのStarlinkも用意される。こちらは月額料金は少し高くなるが、月ごとに利用のオン/オフが可能になる。オートキャンプを楽しむ人や、季節を限って別荘に住む人には便利な選択肢になるだろう。

ⒸSPACEX

サービス利用料は、月額1万2300円(税込)

Starlinkのサイトでは、すでに注文が可能となっている。

一般的な家庭で使うレジデンシャルのハードウェア料金は7万3000円。サービス利用料は1万2300円となっている。RVの料金は、筆者は今のところ発見できなかったが、海外の価格を見る限りレジデンシャルより2割ぐらい高い代わりにオンオフが可能なようだ。またRVを使うなら、AC電源を確保する必要もありそう。先日記事に書いたIMMOTORのバッテリーとソーラーパネルなどがあれば、アウトドアでも電力とインターネットを確保し続けられる。まったく新しい世代のオフグリッドなノマド生活も実現できそうだ。

IMMOTORバッテリー日本上陸。オフグリッドで、電源を楽しみ、世界を救え!

IMMOTORバッテリー日本上陸。オフグリッドで、電源を楽しみ、世界を救え!

2025年10月27日

世界のどこでも等しくインターネットというインフラにあずかれるようになるというのは素晴らしいことだ。

アフリカのサバンナや、南米のジャングル、ヒマラヤの山間部などから、日々の生活がレポートされる。人権が制限されている国から情報発信がされる。まさに、インターネットの民主化といえるだろう。

それとは別に、そのインフラを一企業が握っていいのかとか、低軌道に何千もの衛星が打ち上がることによるスペースデブリの問題、光害の問題(地上からの宇宙観測の画像にStarlinkの線が多数写り込む)などの問題もある。

イーロン・マスク氏のビジョンと行動力は素晴らしいが、光があれば影もあるということを忘れてはならない。

筆者は申し込んでみたが、住所が通らなかった。表記の問題か、エリアの問題かは分からないが、申し込めたら、続報をお届けしたい。

ⒸSPACEX

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
この記事を書いた人

村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

Pick Up おすすめ記事

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...