和装の噺家たちが洋服で洒落る唯一の夜
演芸専門誌『東京かわら版』にて連載中の「師匠お似合いですよ」。「噺家たちに『ゴールデンベア』の服を着てもらうなら……」というテーマで毎号アイテムを紹介するこの連載だが、誌面だけでは飽き足らず、2023年から実際に落語会・演芸会を主催している。
人気の演者たちの演目はもちろんのこと、普段はほとんどが和装の彼らを『ゴールデンベア』の洋服で着飾って、実際にトークをしてもらう時間もあったりと、他にないユニークなイベントになっている。
昨年より光栄なことに本誌編集部も関わることになり、師匠方の個性をイメージしながら、アメカジをテーマにコーディネイトを提案。三回目となる今回は、これまでよりもキャパの大きな「銀座ブロッサム」で開催しながらも会場は満員御礼。「ゴールデンベア」の服に身を包んで噺家たちが壇上に上がるトークタイムも大盛況だった。師匠方の粋な着こなしと、セカンドからのコメントを合わせてお楽しみあれ。
神田伯山
いつも辛口な伯山先生を、少しだけマイルドにしてみたくて、全身を淡いトーンでまとめました。インナーには、顔がパッと明るく見えるマドラスチェックのパッチワークシャツを取り入れています。あえて無造作に袖捲りをしてみれば、グンとファッション玄人感が引き立つこと間違いなしです。普段とは違う甘口な伯山先生に仕上がったと思います


立川談笑
テーマは「お上品なオジサマ」。お人柄がにじみ出る、どこかキャラクター感のある談笑師匠だからこそ、カッチリとした大人っぽいスタイルを意識しました。ただし、あくまでもイメージは休日服。抜け感が大事なので、ゆったりとしたシルエットのオープンカラーシャツをインナーに、スウェットシャツを肩から巻いてみました。予備校講師も経験されているという談笑師匠。さすが、ジャケットがよくお似合いです!


柳家小ふね
普段は黒っぽい服装が多そうでしたので、抵抗感なく着られそうなネイビーで全身をまとめたコーディネイトにしました。真似しやすくて、かつファッション上級者に見える裏技です。サラっとした塩顔の小ふねさんには、ワークテイストの武骨なアイテムを盛り込んで、スタイリッシュにまとめてみました。仕上げには、胸元からピンクがチラリ。ピンクまで着こなせてしまう小ふねさんなら、どんな服でもイケるはず!


桂小すみ

小すみ先生の普段着の写真をいくつか拝見したところ、着物姿とはギャップのあるカジュアルな装いもとても似合っていらっしゃいました。小すみ先生のそんな一面を見てみたくて、インナーには思い切りカジュアルな、アメカジ風のTシャツを取り入れています。裾に可愛らしい模様が施されたロングシャツと、華やかな色味のガウチョパンツで女性らしさも忘れません。首の巻き物はアウターと色味を合わせつつ、あえてTシャツのなかに入れてさりげなく。

【問い合わせ】
コスギお客様相談室
TEL0120-298-454
https://goldenbearstore.jp
(出典/「2nd 2025年7月号 Vol.213」)
Photo/Norihito Suzuki, Naomi Muto Styling/Shogo Yoshimura Text/Shuhei Takano Hair&Make/Takeharu Kobayashi Logo Title/Doi Lovehei
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