GMCのフラッグシップSUV、ユーコンの2025年モデルが登場。V8エンジンは健在!

  • 2024.08.28

2024年の夏になるとクルマ業界では翌年の2025年モデルの発表が活気づく。マイナーチェンジもあればフルモデルチェンジもあるけれど、とにかく新たなモデルが生まれることはクルマ好きにとっては耳よりなニュースであることは間違いない。そんななか、おそらく日本では誰もキャッチアップしていないだろう、ちょいとコアなアメリカ車ブランドであるGMCのSUVであるユーコンをチェック。正規輸入の無いコアなモデルにスポットを当ててみる。

GMCならではの高級感は健在。

GM(ゼネラルモータース)のブランドのひとつであるGMCはプレミアム・ラグジュアリー・トラック部門。GM系のラグジュアリーカーではキャデラックブランドがトップに君臨していて、GMCはキャデラックとシボレーの間といったイメージのブランドだ。

そんなGMCのフラッグシップSUVがユーコンの存在。シボレー・タホと兄弟車だけど、タホは庶民的で多くの人に向けた味付けだけで、GMCブランドは高級感のあるトリムやスタイリングが特徴になっているので兄弟車といっても性格はちょっと違う。

つまりはキャデラックほどの高級感はいらないけれど、上質でスタイリッシュなモデルが欲しいという人の受け皿になっているブランドなのだ。

日本でもアメリカンSUVのブーム時にはユーコンのなかでもラグジュアリーな設定だったユーコン・デナリが並行輸入で数多く入ってきたことも記憶に新しい。シボレーやキャデラックではない「人は違うアメリカンSUV」派にとってはうってつけのモデルだった。

そんなユーコンの新型となる2025年モデルは先代のデザインをブラッシュアップしたようなスタイリングで登場した。トリムレベルはスタンダードなエレベーション、オフロード性能を高めたAT4、AT4ウルティメイト、ラグジュアリーさを追求したデナリ、デナリ・ウルティメイトがチョイスできる設定になる。

ちなみに全てのトリムレベルでV8エンジンが標準、またはチョイスできるというのがいかにもアメリカのフルサイズSUVらしさで、実際の販売は2024年の終わりごろとアナウンスされている。

巨大なサイズでパワフル、さらに高級感のあるSUVというモデルは日本ではなかなか選択肢がないカテゴリーだけに、SUVが松竹梅とそろうアメリカならではのカーカルチャーを感じる車種。日本でもかなりマニアックなアメリカ車なだけに、誰ともかぶらないSUVに乗りたければ選択肢のひとつになるモデルでしょ。

そのふてぶてしいフロントマスクは日本では目立つこと間違いなしだ。

左がラグジュアリーに仕上がるユーコン・デナリ・ウルティメイト、右がオフロード走破性を高めたAT4ウルティメイトという2大トリム。AT4は専用のフロントグリルが装着される。エンジンは355馬力の5.3L V8、420馬力の6.2L V8、さらに305馬力の3L デュラマックスターボディーゼルをラインナップ。デナリ・ウルティメイト、デナリ、AT4ウルティメイトには420馬力の6.2L V8が標準搭載される。トランスミッションは10速AT。巨大なフロントグリルが主張するロボットみたいなフロントマスク。

ボディは4ドアのみで、ロングホイールベースのユーコンXLもラインナップ。車格はデナリで全長5338mm(ロングホイールベースのユーコンXLは5720mm)、全幅2058mm、全高1941mm(ユーコンXLのデナリ4WDで1936mm)と堂々たるサイズ感。これほどの巨体がアメリカではスタンダードなSUVのサイズ感。

ヘッドライトとリンクしたデザインのテールライトはエッジに沿って回り込んでいるのが特徴。リアゲートは電動のパワー式になる。デナリ・ウルティメイトには写真の24インチの大径ホイールが標準でセットされる。もはや20インチオーバーのホイールは当たり前の装備になっている。

デナリ・ウルティメイトの内装はラグジュアリー感たっぷりの仕上がり。中央には16.8インチの巨大タッチスクリーンが鎮座。大きい=偉いという図式がアメリカ人は大好きなんだろうな。もちろん内装はレザーで、オーディオはBOSE製を採用している。

ラグジュアリーなトリムになるとセカンドシートはそれぞれが独立シートになる2キャプテン仕様に。それぞれに8インチモニターがセットされるという7人乗り仕様が可能。セカンドシートにベンチシートをチョイスすれば8人乗車になる。3列シートが標準で、ロングホイールベースのユーコンXLになればサードシート後ろの荷室がさらに確保される。

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