newhattanのバケットハット

私の地元は長野の山奥にある。高校生の頃までは、最寄り駅から1時間に1本はバスが走っていたが、最近では数時間に1本。タイミング悪いとなかなか家に帰れない。家までは公共の交通機関はバスしかないので、帰省したときは必然的に迎えに来てもらうことになる。この歳になるとさすがに家族に対して気を遣ってしまい、ここ20数年は年に一度、お正月が明けた頃にしか帰省していない。
雪がよく降るエリアで、帰省したときは雪景色がデフォルト。寒いけど、それはそれで好きな景色。でも、一番好きなのは夏だったりする。真っ白になる冬とは打って変わって、山や田畑が一面濃いグリーンになる。日差しは強いけれど日陰は涼しい。典型的な田舎の風景だ。
2年前、久しぶりに7月に帰省したけれど、グリーンの色味はまったく変わっていなかった。その頃から、街で鮮やかなグリーンを身につけている人を見るとざわざわする。なんというか、地元を思い出すというか。先日、取材で訪れたショップで見つけたニューハッタンのグリーンのバケットハットを見つけたときも。っで、思わず手に取った。しかも珍しくかぶっても違和感のないサイズ感だったからなお嬉しい。
今年の夏もきっと帰省はしない。だからグリーンアイテムで地元を感じることにしよう。



※情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning 2024年6月号 Vol.362」)
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