戦後すぐに生まれたFシリーズ・ピックアップトラック。
フォードのフルサイズピックアップといえばF-150がもっともメジャーだが、そのルーツは1948年に発売されたフォードF-1ピックアップが元祖。いわゆるフルサイズピックアップとして生まれたこのモデルがフォードのフルサイズピックアップの歴史を作っていくことになる。
Fの後ろに付く数字は積載量のキャパシティを表現していて、かつてはF100、F150、F250などのモデルが存在していた。
現在の主力モデルとなるF-150は1975年に登場し、それが現在の中核モデルとして成長していった。現在ではフルサイズのライトデューティトラックというカテゴリーで、F-250以上の積載量を誇るモデルはFシリーズ・スーパーデューティという名前で独立している。
初代から続くFシリーズは現行モデルで14世代目という長寿モデル。時代背景でによって正常進化することで、アメリカでは47年間トップセールスを記録するほどの大定番モデルへと成長した、まさにアメリカを代表するモデルなのである。そんなF-150を深掘りしてみる。
現行車で14世代目というご長寿モデルの歴史を抜粋。壮大なヒストリーを旧車からおさらい。
アメリカらしいのはピックアップモデルが歴史をもっとも作っているところ。現地では商用目的だけでなく、普段乗りの乗用車としてピックアップトラックに乗ることは当たり前の文化。とくに多くの趣味を持つ人や、郊外や田舎に住んでいる人にはピックアップトラックの方が使い勝手がいいというのがアメリカ。F150の一部をここで紹介する。
F-150ライトニングやラプターなどの派生モデルも見逃せない。
アメリカでもっとも販売力のあるモデルなだけに、F-150をベースにした派生モデルも存在。オフロードの走破性を極限まで高めたマッスルなモデルであるラプターや、EVピックアップトラックであるライトニングが現在では存在している。
現行モデルってどんな感じ? 新車価格も知りたい。
2023年式のF-150の価格は3万3835ドルからとなっているけど、派生モデルやトリムレベルのチョイスが可能なので、最強のラプターになれば8万ドル近いプライスになる。アメリカ車の中核を成すモデルなだけにバリエーションも豊富で、新車価格といってもキャビンやベッドのチョイスやトリムのチョイスで幅広い設定になっている。
残念ながら日本には正規輸入はされていないので、新車を狙うなら並行輸入モデルのみとなる。といってもそこはアメリカのスタンダードな車種だけに、日本でも中古車を見つけることができる。できればアメリカ車を専門とするショップを頼りたい。専門店であればメンテやリペアにも対応してくれる。
中古車価格は年式や走行距離で変動するが、1960年代以前のクラシックなモデルはコンディションの良い個体ほど高値安定といった状況だ。
アメリカンスタンダードとも言うべきモデルだからこそ、いつかは乗ってみたい。
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