日本有数の凄腕バイヤーに聞く。旬なミリタリー古着と注目株。

  • 2023.12.23

ユーズド業界にて人気を集めるショップが「ミスタークリーン」。その敏腕名物バイヤーである栗原道彦さんに、いま旬なミリタリー古着をチョイスしてもらった。現在注目を集めるミリタリーアイテムと、今後値上がりしそうなミリタリーアイテムの2ネタでピックアップしてもらったぞ。

’80〜’90年代の軍モノも多くのレアピースが存在。

「ミスタークリーン」栗原道彦さん|1977年生まれ。千葉県出身。10代より有名ヴィンテージショップのバイヤーを務め、その後独立。今も1年のうち半分はアメリカでバイイングを行う、日本有数のスペシャリスト

’90年代のヴィンテージブーム時は、第二次大戦から’50年代にかけてのミリタリーが人気の中心だった。その後、ベトナム戦争時のアイテムもジワジワと上がり、ここ数年で高騰。そしてECWCSが採用された’80年代後半のミリタリーもレギュラーから格上げ。そんな今の市場の動向をミスタークリーンの栗原さんに聞く。

「’80〜’90年代頃の古着は、レギュラーの印象が強いと思いますが、かれこれ30〜40年経っていて、もう立派なヴィンテージになった印象です。

近年は’60年代のベイカーパンツやジャングルファティーグなどが高騰し、それに伴って、より旧い’40〜’50年代のものの価値や人気が上がっています。特にヘリンボーンツイルは、この時代のアイコンになっていますね。

一方で狙い目は’80〜’90s。この時代でもテストサンプルが散見でき、おもしろいものが多いんです。ここらへんを探すのも一興ですよ」

今、旬なミリタリープロダクツ3選。

USMC P-47

’50年代まで使われていたHBTを用いたUSMCのジャケットP47。P41とデザインが酷似しているが、ポケットの形で判別することが可能。ジャケットだけでなく、パンツの人気も高い。5万5000円

U.S. ARMY M-1951

朝鮮戦争時に投入されたM-51シリーズのフィールドパンツも人気が上昇。いわゆるカーゴパンツの元祖的な存在であり、コットン100%の生地が人気。デッドストック。4万9500円

コットン100%のベイカーパンツ

近年もっとも人気が上がっていると言っても過言ではないベイカーパンツ。こちらは民生品のため、バックポケットに13スタートボタン。コットン100%の需要が高い。1万3200円

今後、値上がり必至!? の注目株4選。

ECWゴアテックスパーカ テストサンプル

’80年代にテストサンプルとして作られたゴアテックスパーカーは、ウッドランドカモながらもミルスペックとは色のトーンが異なるのがおもしろい。RAVEN社のタグが付く。参考商品

ECWのパイルライナー

このパイルライナーは、ゴアテックスパーカーのレイヤーとして支給されたもの。下は希少なテストサンプルであり、上のブラック×ブラウンのものが正式採用された。下は参考商品。8800円

ALPHA INDUSTRIESのMA-1

コントラクターとしても米軍に支給していたアルファのMA-1は、今後注目の存在。特にメイドインUSAで良いカラーでLサイズ以上のものは相場が上がる可能性も大いにある。1万1000円

U.S. AIR FORCE CWU-9/P ライナージャケット

CWU-7/Pジャケットのライナーとして60年代から支給されていた。ライナーながらも1枚で着ることができ、密かに人気を集めている注目作。胸ポケットのみのシンプルさ。1万1000円

【DATA】
ミスタークリーン
東京都渋谷区富ヶ谷1-35-4 セトルMS 代々木公園1F
TEL090-2206-1755
営業/12:00~19:00
休み/月曜
http://kurikurivintage.shop-pro.jp

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning 2024年1月号 Vol.357」)

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