ビーチからダートまで、ATVで道なき道をぶっ飛ばせ!

バイクとクルマが混ざったようなデザインと強そうな足周り。ATVは道なき道を走ることを目的に開発された乗り物だ。発祥の地アメリカでは海や山を駆け巡るレースが大人気。新たな趣味として、ATVでアドベンチャーライドをしてみるのはいかが?

全地形に対応する小型ヴィークル。

ATVはAll-Terrain Vehicleの略で、「全地形対応車」を意味する。もともとは’61年にカナダで開発された「Jiger」と呼ばれる水陸両用の小型6輪車が起源とされている。その後、’67年にホンダから発売された3輪モデルのATC90が爆発的に売れブームとなった。当時の映画007の『ダイヤモンドは永遠に』では、ジェームズ・ボンドが劇中で使用していたことも人気に拍車をかけた。

ATVは車体への衝撃を吸収しやすくしたバルーンタイヤを装着し、走破性が高いことが特徴。特にアメリカ、カナダでは、山間部への移動や農耕用に使われ、さらにレクリエーションとしてレジャーやレースなどにも使われてきた。

’80年代後半からは、日本を含む世界全体でレースが盛り上がりを見せる。車体の進化や安全性などから、3輪から4輪になり、今に続いている。

そんな中で、最も歴史あるレースは「BAJA1000」と呼ばれるメキシコのバハ半島をティファナからラパスまで、1530キロの道のりを一気に走り切るレースだ。海沿いの海岸をアクセル全開で走ったり、山岳部のガレ場を登ったりとかなりハードなレースとして知られている。

でもATVって「海外でしか乗れないのでしょ?」と思う人もいるはずだ。もちろん、日本でも乗れる場所はある。ATVであれば、ミニカー登録された50㏄の車両から、全日本のレースに出る本格的な大排気量ATVなど目的に合わせて楽しむことができる。

気になるATVの車両を紹介!

HONDA Talon 1000R

ゆったりと座れるシートに、バイク用エンジンではおなじみとなったDCTを採用。エンジンは999㏄となり、紹介するなかでは一番排気量が大きい。荒れ地でも進める強力なトルクはアドベンチャーツアーなど、幅広く使われている。

HONDA FourTrax Recon

250㏄のエンジンを搭載し、トルクやパワー重視のATV。レジャー施設などで必要な積載や牽引などで活躍するほか、トレイル、牧場などでの運搬など作業車としての役割を担っている。バック機能もついているので、Uターンの心配もない。

HONDA TRX250X

レースからレジャーでの施設移動など、幅広く使えるミドルクラスATV。229㏄のエンジンは空冷で、バイクと同じようにクラッチ操作が必要だ。ホイールベースも約112cmとコンパクト。加速感やスピードを求めるならオススメだ。

KAWASAKI BRUTE FORCE300

日本でも購入できる数少ないATVのFORCE300は、271㏄のオートマチックエンジンを搭載。ハンドル操作もアクセルとブレーキというシンプルな仕様だ。公道走行は不可だが、オールテレーンヴィークルとして活躍できる1台。価格88万円

KAWASAKI KFX50

ATVを子供でも楽しめるように開発され、ATVのレースなどでも使われている。50㏄のオートマチックエンジンを搭載し、サスペンションなどのセッティングも可能。カワサキらしいエッジの効いたデザインもレーシー。価格46万2000円

YAMAHA RAPTOR700R

ラプター700Rは「とにかくアグレッシブに走りたい!」というライダー向けのモデル。ひとり乗りになるが、レースやトレイル、砂丘などの荒れ地を完走することを目的に作り込まれている。686㏄のエンジンは9000rpmまで回る高回転型だ。

HONDA Talon 1000RS

本格的にレースで1位を取るためにホンダオフロードファクトリーレーシングチームでカスタムされたTalon1000RS。ベースにFOXのサスペンションや極限までにカスタムされたエンジンによって長距離でも問題なくレースを走りきった。

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning2023年9月号 Vol.353」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

大人の夏はゆるくてこなれ感があるコーデが気分。“アジ”のあるピグメントTとデニムさえあればいい

  • 2026.04.17

ハナから古着みたいに着られる、アジのある服が大好きだ。「ジムマスター」が今季推すピグメントTとデニムも、加工感が素敵。いい“アジ”を知り尽くすふたりも、どうやら気に入ったご様子です。 「MIA MIA Kuramae」ヴォーンさんは、ピグメントTにオールインワンを着崩して合わす! 色ムラによる古着ラ...

夏を装いが物足りない時のひと工夫。涼しげな素材と優しい配色で気軽に“レイヤード”を楽しむ

  • 2026.04.16

シャツとジーパン。それだけで成立することは分かっていながら、やっぱりちょっと物足りない、と感じたときに思い出してほしいキーワード。それは、レイヤードだ。ぜひ夏の装いのひと工夫に加えてもらいたい。 涼しげな素材×優しい配色のレイヤード 夏に着るトップスはシャツとインナーだけになりがち。だが、シャツの下...

横浜発アメカジブランド「HEATH」による、定番アメカジのマストアイテム5選はこれだ!

  • 2026.04.03

横浜を拠点に、定番からちょっとアレンジの効いたアメカジを提案するHEATH。人気ブランドのアイテムをセレクトするだけでなく、オリジナルのモノづくりにも注力しており、そのコストパフォーマンスの高さには定評がある。今回はその中から絶対に手に入れておきたいマストアイテム5選を紹介しよう。 【横濱デニム】デ...

「バンソン」のタフネスを、春夏へ。伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボアイテムにも注目だ

  • 2026.04.02

バイカーブランドの代名詞、VANSON。今春は軽やかな布帛アイテムでイージーな装いを提案。そして伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボレーションも登場。自由なスピリットを、そのまま服に落とし込んだラインナップを紹介する。週末のライドにも、街の散歩にも、着ることで体感できるフリーダムさを、VAN...

Pick Up おすすめ記事

夏を装いが物足りない時のひと工夫。涼しげな素材と優しい配色で気軽に“レイヤード”を楽しむ

  • 2026.04.16

シャツとジーパン。それだけで成立することは分かっていながら、やっぱりちょっと物足りない、と感じたときに思い出してほしいキーワード。それは、レイヤードだ。ぜひ夏の装いのひと工夫に加えてもらいたい。 涼しげな素材×優しい配色のレイヤード 夏に着るトップスはシャツとインナーだけになりがち。だが、シャツの下...

これが“未来のヴィンテージ”。綿、糸、編み機……すべてに徹底的にこだわる唯一無二のカットソー

  • 2026.04.27

綿、糸、編み機……。素材から製法まで徹底的にこだわり、唯一無二のカットソーを創り続けるライディングハイ。「FUTURE VINTAGE(未来のヴィンテージ)」を目指す彼らのフィロソフィは如何にして形成されているのか。プロダクトの根幹をなす代表・薄 新大さんの“アイデアの源”に迫る。 More tha...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

開襟シャツに刺繍入りジャケット……老舗デニムブランドが提案する、春夏のアメカジスタイル。

  • 2026.04.01

老舗デニムブランドであるステュディオ・ダ・ルチザンが提案する、春夏のアメカジスタイル。定番ジーンズからHBTのワークセットアップ、開襟シャツや刺繍入りジャケットまで、軽やかな素材と遊び心あふれるディテールで、春夏の装いを彩る。 [5743]ボーリングシャツ 1950年代のヴィンテージ・ボーリングシャ...

大人の夏はゆるくてこなれ感があるコーデが気分。“アジ”のあるピグメントTとデニムさえあればいい

  • 2026.04.17

ハナから古着みたいに着られる、アジのある服が大好きだ。「ジムマスター」が今季推すピグメントTとデニムも、加工感が素敵。いい“アジ”を知り尽くすふたりも、どうやら気に入ったご様子です。 「MIA MIA Kuramae」ヴォーンさんは、ピグメントTにオールインワンを着崩して合わす! 色ムラによる古着ラ...