’80〜’90年代のオールドMTBをカスタマイズ!

’80 ~’90年代は多くのメーカーがMTBを生産していた時代。手の込んだグラフィックや色使い、デザインは今の自転車にはない独特の雰囲気を纏っている。ここでは現代風にいう“エモさ” が魅力のヴィンテージMTBを中心に扱うバイシクルショップ、GINO の魅力を探っていこう。

「GINO」代表・日野登さん|上京後にスケートを通じてオールドMTB に出会い、その魅力に取り憑かれる。そして今年2月に念願だった双方のカルチャーをクロスオーバーするショップ、GINOをオープン。もちろんスケートもかなりの腕前

スケートショップを開きたいという夢からはじまった町のバイシクルショップ。

小さな頃からモノいじりが大好きだった日野さん。スケートボードギアのメンテナンスも無駄にしていたそう。現在の自転車の修理・カスタムの仕事は、その延長線上にあるといって差し支えないだろう

今や自転車界の新たなムーヴメントとなりつつあるオールドMTB。ギノウはオンラインショップを経て、2月に実店舗をオープンさせたばかり。オーナーの日野さんは経緯をこう語る。

「サポートしてもらっていたスケートショップ、ゴールドフィッシュが自転車も扱っていたのがきっかけなんです。そこから進められて、ボロボロの安いMTBを買ったらもう止まらなくなりました。それらをバラしては綺麗にするという作業を無心でやってましたね。

その感覚がスケートボードをしている時と似ていて、いつしかスケートショップを開きたいという夢が、バイシクルショップもという形に変わっていったんです」

ではそこからどうして今の形態になったのか。

「実はスケートショップの店長もしていたのですが、コロナ禍で閉店を余儀なくされ、運営元企業の別業務をやらざるを得ませんでした。それならやりたいことをやろうと、2年前にオンラインショップを立ち上げ、起動に乗ってきたタイミングで求めていた物件が見つかったので、店舗も持つことにしたんです。

こだわりは他の人が目につけないような面白いものがあるところですかね。今後は町の自転車店としてローカルの輪を作っていきたいです。スケートビデオも大量に置いてるので、近所の子供がスケボーにも興味を持ってくれたら最高ですね」

ショップには’90 ~’00年代のスケートビデオも大量にストック。今後はしっかりと観れる環境を整えて、ローカルの輪を作っていきたいんだと話す

まだまだ進化し続ける個性派バイシクルショップ。

手作り感溢れるGINOの店内。陳列されているフレームやパーツはほとんどが’80~ ’90年代製。当時にタイムスリップした感覚に陥りそう。

店内にところ狭しと飾られたヴィンテージフレーム達。カラーリングにデザイン、どれも見ても当時の面影が残っている。

ハンドルやサドルはほぼMTB専用ながら、ロードバイクでも使える共用のギアもストック。

飾りモノのキャップは当時のアイテム以外に友人のGOOD FOR YOU PAINTのアートも。

バッグやヘルメットも時代を感じるデザインだ。

オリスタこと山口幸士デザインのロゴTee。プリントは福島県の佐々木享によるシルクスクリーン。真っ白なボディにシンプルなフォントが映える。3850円

【おすすめ①】当時のハイエンドパーツで組まれたレアな一台!1989年製フレンド商会“リテリウム”

シルバーのフレームにダークイエローで「Friend」と描かれた一台は、スポーツバイク専門フレンド商会オリジナルのクリテリウム。今やプレミア価格となったSUNTOURのXC-Ⅱペダルや、SUGINOのATクランク、SCOTTのAT-2 LEハンドル、SHIMANOのDEORE XT変速機など当時のハイエンドパーツで構成されている。オリジナルフレームパッド付きは珍しい。価格未定 要問い合わせ

【おすすめ②】初めて自分で組み立てた思い入れが強すぎる一台。1985年製ツノダ “NEW AMERICAN SPORTS”

ツノダは会社自体は現存しているものの、すでに自転車製造からは撤退してしまったメーカー。日野さんが自転車に興味を持ち始めた初期の頃に購入したもので、ほとんどのパーツがサビついていたため、初めて自らの手でバラして綺麗に磨き上げ、組み立てた思い入れある車両。以来ずっと乗り続けてる大切な一台。ブリッジが湾曲したハンドルや大きめの反射板も◎。本人私物

【おすすめ③】バブル期の勢いある日本を思わせるような攻撃的フレーム!1991年製ARAYA “Muddy Fox”

’90年代に人気を博し、当時相当数を生産していたモデル。今でもちょくちょく出てくる一台ではあるが、再度人気が過熱中。パーツはクッション性のあるAVOCETのツーリングモデルや、’90年代のARAYAのRM-20リムをセットアップ。当時らしいペンキが飛び散ったデザインや、ロゴの緑に合わせてワイヤー類の色も合わせたところが日野さんのセンス。9万9000円

【DATA】
GINO_BICYCLE[ギノウバイシクル]
東京都世田谷区船橋3-12-1
TEL03-5799-4821
営業/12:00~19:00
休み/火、木曜
https://gino.shop-pro.jp

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning2023年5月号 Vol.349」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

これが“未来のヴィンテージ”。綿、糸、編み機……すべてに徹底的にこだわる唯一無二のカットソー

  • 2026.04.27

綿、糸、編み機……。素材から製法まで徹底的にこだわり、唯一無二のカットソーを創り続けるライディングハイ。「FUTURE VINTAGE(未来のヴィンテージ)」を目指す彼らのフィロソフィは如何にして形成されているのか。プロダクトの根幹をなす代表・薄 新大さんの“アイデアの源”に迫る。 More tha...

大人の夏はゆるくてこなれ感があるコーデが気分。“アジ”のあるピグメントTとデニムさえあればいい

  • 2026.04.17

ハナから古着みたいに着られる、アジのある服が大好きだ。「ジムマスター」が今季推すピグメントTとデニムも、加工感が素敵。いい“アジ”を知り尽くすふたりも、どうやら気に入ったご様子です。 「MIA MIA Kuramae」ヴォーンさんは、ピグメントTにオールインワンを着崩して合わす! 色ムラによる古着ラ...

横浜発アメカジブランド「HEATH」による、定番アメカジのマストアイテム5選はこれだ!

  • 2026.04.03

横浜を拠点に、定番からちょっとアレンジの効いたアメカジを提案するHEATH。人気ブランドのアイテムをセレクトするだけでなく、オリジナルのモノづくりにも注力しており、そのコストパフォーマンスの高さには定評がある。今回はその中から絶対に手に入れておきたいマストアイテム5選を紹介しよう。 【横濱デニム】デ...

これまでで一番“アイビー”なクラークス誕生! 2026年春夏の新作にペニーローファーやボートシュー ズも登場

  • 2026.04.27

「クラークス」が2026年春夏の新作として発表した「デザートアイビーコレクション」。ブランドのアイコンである[デザートブーツ]や[ワラビー]、[デザートトレック]はアイビーらしい配色に落とし込まれ、アイビーの定番靴であるペニーローファーやボートシューズも顔ぶれに加わる。英国、アメリカ、日本。各国のカ...

夏を装いが物足りない時のひと工夫。涼しげな素材と優しい配色で気軽に“レイヤード”を楽しむ

  • 2026.04.16

シャツとジーパン。それだけで成立することは分かっていながら、やっぱりちょっと物足りない、と感じたときに思い出してほしいキーワード。それは、レイヤードだ。ぜひ夏の装いのひと工夫に加えてもらいたい。 涼しげな素材×優しい配色のレイヤード 夏に着るトップスはシャツとインナーだけになりがち。だが、シャツの下...

Pick Up おすすめ記事

「バンソン」のタフネスを、春夏へ。伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボアイテムにも注目だ

  • 2026.04.02

バイカーブランドの代名詞、VANSON。今春は軽やかな布帛アイテムでイージーな装いを提案。そして伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボレーションも登場。自由なスピリットを、そのまま服に落とし込んだラインナップを紹介する。週末のライドにも、街の散歩にも、着ることで体感できるフリーダムさを、VAN...

これが“未来のヴィンテージ”。綿、糸、編み機……すべてに徹底的にこだわる唯一無二のカットソー

  • 2026.04.27

綿、糸、編み機……。素材から製法まで徹底的にこだわり、唯一無二のカットソーを創り続けるライディングハイ。「FUTURE VINTAGE(未来のヴィンテージ)」を目指す彼らのフィロソフィは如何にして形成されているのか。プロダクトの根幹をなす代表・薄 新大さんの“アイデアの源”に迫る。 More tha...

夏を装いが物足りない時のひと工夫。涼しげな素材と優しい配色で気軽に“レイヤード”を楽しむ

  • 2026.04.16

シャツとジーパン。それだけで成立することは分かっていながら、やっぱりちょっと物足りない、と感じたときに思い出してほしいキーワード。それは、レイヤードだ。ぜひ夏の装いのひと工夫に加えてもらいたい。 涼しげな素材×優しい配色のレイヤード 夏に着るトップスはシャツとインナーだけになりがち。だが、シャツの下...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

大人の夏はゆるくてこなれ感があるコーデが気分。“アジ”のあるピグメントTとデニムさえあればいい

  • 2026.04.17

ハナから古着みたいに着られる、アジのある服が大好きだ。「ジムマスター」が今季推すピグメントTとデニムも、加工感が素敵。いい“アジ”を知り尽くすふたりも、どうやら気に入ったご様子です。 「MIA MIA Kuramae」ヴォーンさんは、ピグメントTにオールインワンを着崩して合わす! 色ムラによる古着ラ...