’80〜’90年代のオールドMTBをカスタマイズ!

  • 2023.05.21

’80 ~’90年代は多くのメーカーがMTBを生産していた時代。手の込んだグラフィックや色使い、デザインは今の自転車にはない独特の雰囲気を纏っている。ここでは現代風にいう“エモさ” が魅力のヴィンテージMTBを中心に扱うバイシクルショップ、GINO の魅力を探っていこう。

「GINO」代表・日野登さん|上京後にスケートを通じてオールドMTB に出会い、その魅力に取り憑かれる。そして今年2月に念願だった双方のカルチャーをクロスオーバーするショップ、GINOをオープン。もちろんスケートもかなりの腕前

スケートショップを開きたいという夢からはじまった町のバイシクルショップ。

小さな頃からモノいじりが大好きだった日野さん。スケートボードギアのメンテナンスも無駄にしていたそう。現在の自転車の修理・カスタムの仕事は、その延長線上にあるといって差し支えないだろう

今や自転車界の新たなムーヴメントとなりつつあるオールドMTB。ギノウはオンラインショップを経て、2月に実店舗をオープンさせたばかり。オーナーの日野さんは経緯をこう語る。

「サポートしてもらっていたスケートショップ、ゴールドフィッシュが自転車も扱っていたのがきっかけなんです。そこから進められて、ボロボロの安いMTBを買ったらもう止まらなくなりました。それらをバラしては綺麗にするという作業を無心でやってましたね。

その感覚がスケートボードをしている時と似ていて、いつしかスケートショップを開きたいという夢が、バイシクルショップもという形に変わっていったんです」

ではそこからどうして今の形態になったのか。

「実はスケートショップの店長もしていたのですが、コロナ禍で閉店を余儀なくされ、運営元企業の別業務をやらざるを得ませんでした。それならやりたいことをやろうと、2年前にオンラインショップを立ち上げ、起動に乗ってきたタイミングで求めていた物件が見つかったので、店舗も持つことにしたんです。

こだわりは他の人が目につけないような面白いものがあるところですかね。今後は町の自転車店としてローカルの輪を作っていきたいです。スケートビデオも大量に置いてるので、近所の子供がスケボーにも興味を持ってくれたら最高ですね」

ショップには’90 ~’00年代のスケートビデオも大量にストック。今後はしっかりと観れる環境を整えて、ローカルの輪を作っていきたいんだと話す

まだまだ進化し続ける個性派バイシクルショップ。

手作り感溢れるGINOの店内。陳列されているフレームやパーツはほとんどが’80~ ’90年代製。当時にタイムスリップした感覚に陥りそう。

店内にところ狭しと飾られたヴィンテージフレーム達。カラーリングにデザイン、どれも見ても当時の面影が残っている。

ハンドルやサドルはほぼMTB専用ながら、ロードバイクでも使える共用のギアもストック。

飾りモノのキャップは当時のアイテム以外に友人のGOOD FOR YOU PAINTのアートも。

バッグやヘルメットも時代を感じるデザインだ。

オリスタこと山口幸士デザインのロゴTee。プリントは福島県の佐々木享によるシルクスクリーン。真っ白なボディにシンプルなフォントが映える。3850円

【おすすめ①】当時のハイエンドパーツで組まれたレアな一台!1989年製フレンド商会“リテリウム”

シルバーのフレームにダークイエローで「Friend」と描かれた一台は、スポーツバイク専門フレンド商会オリジナルのクリテリウム。今やプレミア価格となったSUNTOURのXC-Ⅱペダルや、SUGINOのATクランク、SCOTTのAT-2 LEハンドル、SHIMANOのDEORE XT変速機など当時のハイエンドパーツで構成されている。オリジナルフレームパッド付きは珍しい。価格未定 要問い合わせ

【おすすめ②】初めて自分で組み立てた思い入れが強すぎる一台。1985年製ツノダ “NEW AMERICAN SPORTS”

ツノダは会社自体は現存しているものの、すでに自転車製造からは撤退してしまったメーカー。日野さんが自転車に興味を持ち始めた初期の頃に購入したもので、ほとんどのパーツがサビついていたため、初めて自らの手でバラして綺麗に磨き上げ、組み立てた思い入れある車両。以来ずっと乗り続けてる大切な一台。ブリッジが湾曲したハンドルや大きめの反射板も◎。本人私物

【おすすめ③】バブル期の勢いある日本を思わせるような攻撃的フレーム!1991年製ARAYA “Muddy Fox”

’90年代に人気を博し、当時相当数を生産していたモデル。今でもちょくちょく出てくる一台ではあるが、再度人気が過熱中。パーツはクッション性のあるAVOCETのツーリングモデルや、’90年代のARAYAのRM-20リムをセットアップ。当時らしいペンキが飛び散ったデザインや、ロゴの緑に合わせてワイヤー類の色も合わせたところが日野さんのセンス。9万9000円

【DATA】
GINO_BICYCLE[ギノウバイシクル]
東京都世田谷区船橋3-12-1
TEL03-5799-4821
営業/12:00~19:00
休み/火、木曜
https://gino.shop-pro.jp

※情報は取材当時のものです。

(出典/「Lightning2023年5月号 Vol.349」)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

Lightning, CLUTCH Magazine, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

ランボルギーニ三浦

Lightning

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

杉村 貴行

2nd(セカンド)

ブランドディレクター

杉村 貴行

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部