貴重なヴィンテージ生地で帽子をハンドメイドする、ファットハッターの新レーベル誕生。

  • 2023.03.30

ヴィンテージの生地を使って帽子を作る専門ブランド。しかも生地の裁断から縫製まですべての工程を自社で行う。そんな面白いプロジェクトが、今年の2月からスタートした。その全貌を今回ここで紹介しよう。

オーナーの菊地さんは現在ヴィンテージ生地の買い付けに夢中!!

ファッションとして我々が愛用している帽子は、欧米が発祥のものがほとんど。つまり洋服の文化の中で生まれたものである。そのため、帽子のカタチは一緒でも、実は作る工程や縫製仕様などに日本製のものと欧米製のものでは細かな違いが存在するという。

そんな細かいディテールまでも追及し、欧米の老舗ブランドが作った、昔ながらの帽子作りにこだわり続けるファットハッターが、新たなプロジェクトをスタートさせた。それが『FACTORY&CO.』というレーベルだ。

これは、入手困難なヴィンテージ生地、時にはヴィンテージのウエアやストールなどを解体して生地にし、それを自社アトリエにて職人が裁断から縫製まですべての工程を行って帽子に仕上げるという、画期的なプロジェクト。菊地さん曰く、海外でこのような取り組みをしているブランドは稀に存在するというが、日本で帽子ブランドが手掛けるのは初の試みになるそう。

ブルキナファソのモシ族のインディゴ染めストール。約10㎝幅とかなり生地幅が狭いため、それを接いでストールに仕立てている

デッドストック生地を使ったレギュラー企画は、生地選びからオーダー可能だが、希少性の高いヴィンテージウエアなどを解体した生地を使うスペシャル企画は、オーダー不可で生地を見つけては不定期に数量限定でリリースする予定。ダニー・ハサウェイに由来する”ヒルビリー”と名付けたキャスケットを軸に展開する。一点モノとしての価値も高く、目が離せない存在になるはずだ。

ヴィンテージならではの” 4つ割れ”仕様のスナップボタンは、かのボタンワークスが製作。それをファットハッターでエイジング加工している

熟練の職人がすべての工程を自社アトリエでひとりで行うため生産数は超限定!

こちらは希少なブルキナファソのモシ族のインディゴ染めストールを使ったキャスケットを制作中。8枚のパーツを接いでクラウンに仕上げていく工程の一葉。

あまりに希少な生地のため、無駄の内容に丁寧にパターン取りして裁断。それをひとつずつミシンで縫製していくのだ。

キャスケットのツバに入れる芯材もアトリエでハンドメイドするこだわりよう。見えない部分も抜かりなく追及するのがファットハッターの流儀。

「スベリ」と呼ばれる帽子の被り口の裏部分のレザーを、欧米式の” Iステッチ”で縫製している一葉。この縫製をできるのは、日本ではファットハッターだけ。

こうして出来上がった、「FACTORY & CO.」のヴィンテージのように一点モノとしての価値もある逸品。

クラウンをどちらかに寄せて着用するのがこのキャスケットの正しい被り方だ!

“ヒルビリー” と名付けられたこのキャスケットが、FACTORY & CO.のアイコン的な存在だ。ブルキナファソのインディゴ染めストールのような希少価値の高いヴィンテージ生地を使ったスペシャル企画は4万6200円、デッドストックの反物を使ったレギュラー企画は、生地選びからオーダー可能で2万4000 ~ 3万円で展開。

1940年代のライトオンスデニムを使用

ダニー・ハサウェイを彷彿とさせる大きめのクラウンが特徴的なキャスケット、HILL BILLY。

スベリ部分はレザーを使用。モデル名やブランド名などが奢られている。

実はツバとクラウンのフロント中央にスナップボタンが隠れている。4つ割れのヴィンテージ仕様でエイジング加工済みで、ヴィンテージ生地との風合いも抜群。

バックサイドには、FACTORY & CO. のドッグタグが付く。この縫製を外すとキーホルダーのようにも使うことができる。こちらもエイジング加工済み。

1940年代のライトオンスデニム

デッドストックのキャンバス生地

1930〜’40年代のブルキナファソのモシ族のインディゴ染めストライプストール

1930〜’40年代のブルキナファソの モシ族のインディゴ染めストール
まるでスクリーンの中から飛び出してきたような雰囲気を楽しめる!

【問い合わせ】
THE FAT HATTER
TEL03-6450-6506
https://thefathatter.com/shop/

(出典/「Lightning 2023年5月号 Vol.349」)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

Lightning, CLUTCH Magazine, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

ランボルギーニ三浦

Lightning

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

杉村 貴行

2nd(セカンド)

ブランドディレクター

杉村 貴行

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部