オイルドキップがもたらす“予測不能”な未来。天神ワークスのC’MAN FISHTAIL COAT FJ02

  • 2022.11.13

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介!

今回は、革ジャンの伝道師・モヒカン小川がYouTube「モヒカン小川のレザーチャンネル」第一回で一目惚れして即オーダー、遂に先日手元に届いたアイテムを紹介。その模様もレザーチャンネルで配信中なので観てみてね!

このフィッシュテールパーカの描く未来を想像してみて。

「バタフライ効果」という言葉をご存じだろうか。これは「非常に小さな出来事が、最終的に予測不能な大きな事態を招く」という現象を意味する言葉。ちなみにこの言葉は、気象学者エドワード・ロレンツが行った講演のタイトル「ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきは、テキサスで竜巻を引き起こすか?」に由来している。ちなみに日本の「風が吹けば桶屋が儲かる」も、それと近い意味を持つことわざ。風が吹く→土埃が立つ→目を傷めてしまう人が増える→三味線で生計を立てようとする→三味線がよく売れる→三味線には猫皮が必要なため猫がたくさん捕らえられる→ネズミが増えて桶が齧られる……というわけ。

で、話は変わって俺が今回手に入れた天神ワークスのフィッシュテールパーカ。Mー65パーカをモチーフに、オイルドキップレザーで再構築した、まさに意欲作なのだ。俺は、このオイルドキップという素材に、無限の可能性を感じている。

そもそもキップとは、生後6カ月〜2年の仔牛の革。それに油脂分を多く含ませたのがオイルドキップだ。きめの細やかさ、しなやかさ、薄く漉いても丈夫な銀面、心地よい軽さ、気持ちのいい肌触り、その長所を挙げればキリがない。この素材はきっと革ジャン界を変えるに違いない……とまぁ、ここまでは誰もが想像つく“予測可能”な未来。でも、この素材の力は、そんなものではない。

オイルドキップが流行る→女性にも人気が出る→雑誌「a〇a〇」で特集される→オイルドキップを着てる男性
に抱かれたい→その頃には俺のパーカはクールにエイジングしている→俺、モテモテ→巷にオイルドキップを着た男性が急増する→Aー1GPが世界的なコンテストになる→世界大会で優勝するのは俺→パッキャオのような存在になる→徹子の部屋に呼ばれる……う〜ん、確かに予測不能な、輝ける未来が待っていそうな予感。オイルドキップがもたらすバラ色の未来を夢想しながら、ガンガン着込んでいこうと思う。

天神ワークスのC’MAN FISHTAIL COAT FJ02

渋鞣しのキップレザーにオイルを多く染み込ませた「オイルドキップレザー」を0.6㎜に漉いて作り上げた渾身の一着。オリジナルの持つドレープ感をレザーで見事に再現している。各部のディテールもヴィンテージファン納得の完成度。25万3000円

ライニングもいろいろ選べるのがオーダーの楽しいところ。モヒ小川はワインレッドをチョイス。時折ちらりと見える赤がクールでしょ?

オリジナルではカフスにゴムが使われているが、強度的に問題があるため、しっかりと革で留める仕様に変更されている。嬉しい配慮だ。

M-65らしいシルエットとサイズ感を実現したFJ02。オイルドキップは全8色からカラーオーダー可能。モヒ小川は渋いオリーブオーダーした。

【問い合わせ】
天神ワークス 
http://www.tenjinworks.com

(出典/「Lightning 2022年11月号 Vol.343」)

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