走り続けながら自分なりの歴史を刻む。
身長185㎝、イケメン、全身にブラック&グレイタトゥーを刻み、趣味はスケートボードとチョッパー、そしてカリフォルニアとカナダに在住経験有り(英語の喋りはボチボチ)。そんな才能溢れる若者が毎日原宿に通う通勤の足は’76年式FXE。十代からスケートボードに没頭してきたおかげで、西海岸の文化を好む仲間や先輩が多く、チョッパーに憧れを抱くのは必然だったようだ。
昨今旧い乗り物の世界では、製作された当時の姿をそのまま現代に残す車両を指すサバイバーという言葉が価値を持つ時代だが、NORIさんが求めたのは’70sそのままの姿ではなく、スタイリングは当時を意識しながらも、クリーンな状態から自分で走り雰囲気を漂わせるリアルなチョッパーだ。
「先輩のビルダーに相談しながら自分の好みでパーツを選びました。やれたヴィンテージパーツで構成すれば最初から雰囲気のあるチョッパーになるかもしれないけれど、この車両は走りながら自分で育てていきたいと思っています」
サバイバーは長年生き続けた車両のヒストリーを価値に含む言葉だが、このマシンは然に非ず。2021年にビルドされ、そこからオーナーと共に走り続けながら新たなヒストリーを刻んでいく。
1976 HARLEY-DAVIDSON FXE SHOVELHEADのディテールを拝見!
6インチオーバーのナローグライドフォークは操作性を損なわないギリギリの長さのロングフォーク。’70sの象徴的なディテールである2連スクエアライトをブラックで塗装。
絞り込まれたナローな6ベントバーは、押し引きは大変だが、実はすり抜けしやすい都会的なディテール。外装のブラック&シルバーのペイントはS PAIT WORKSが担当。
スタイリングの肝となるクレイジーフランクフェンダー。ヴィンテージのチョッパーパーツとして知られるフェンダーだが、しばらく現場を離れていたFrank Salcidoが復帰を果たしたファーストロットのパーツなのだとか。
(出典/「Lightning2022年8月号 Vol.340」)
Text/Y.Kinpara 金原悠太 Photo/Y.Murata 村田悠
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