このブーツは「綺麗」? 「美しい」? BILTBUCKのエンジニアブーツ。

  • 2022.07.20

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介!

今回は「その昔、甲本ヒロトさんが革ジャンのインナーにグンゼのU首仕様の紳士用肌着を着ていると知って、真似をしてたら彼女に嫌がられた(笑)。でも今でもUネックは大好きです」という、革ジャンの伝道師・モヒカン小川がお届け!

BILTBUCKのLOT.603 ENGINEER BOOTS “THE PIONEER”

先日、タモリさんと甲本ヒロトさんが対談している過去のTV番組の動画をYouTubeで偶然見つけた。そこで興味深かったのは、タモリさんがヒロトさんに向かって「“綺麗”と“美しい”の違いをちゃんとわかっているよね」と言っていた。なるほど深い。

調べてみると「綺麗」とは、清潔さや整然さなどが優れている様を言い、「美しい」とは、話者の「心が奪われる」状態を表す言葉だという。要するに、「美しい」は、より内面的だということになる。

確かに、ドブネズミは決して綺麗ではないが、ヒロトさん的に、ドブネズミには心を揺さぶれられる美しさがあるということなのだろう。ライトニングで取り上げるモノも、どちらかというと「綺麗」よりも「美しい」と表現されることが多い。

例えば着込んだ革ジャン。ヤレて傷が付いて皺が走り、決して綺麗ではないが、とてつもなく美しい。誌面で紹介する時、もちろん「写真に写る美しさ」もあるが、着用者が着込んできた“歴史”という「写真には写らない美しさ」が、そこにはある。

通常のブーツでは外側に装備されるヒールカウンターを内側に付けた「インナーカウンター」仕様のザ・パイオニア。モーターサイクル黎明期の頃のエンジニアをモチーフにしており、素材はグイディ社のホースバット。12万9800円

この写真を見てほしい。ビルトバックのザ・パイオニア。エンジニアブーツも、とかく「綺麗」よりも「美しい」と表現されることが多いが、このザ・パイオニアは、綺麗と美しさを両立させた稀有なエンジニアと言える。

インナーカウンターを採用したシンプルで流麗なデザインは、「綺麗」と言わずに何と言えばいいのか。写真のブーツは、俺が2週間程度履き込んだものだが、グイディのホースバットを採用したアッパーには早くも皺が刻まれ、「美しく」育ちつつあるのがわかる。

ザ・パイオニア。綺麗なブーツを手に入れた。あとは履き込むのみ。徹底的に履き潰して、「写真には写らない美しさ」を追求していこうと思う。

ヴィンテージのミリタリーブーツやドレスシューズに見られるインナーカウンターを採用しており、シンプルで美しいデザインを実現した
ソールはビルトライトのソールを採用し、グリップ力も十分。非常にクラシカルな印象だ。セパレートタイプで、見た目もクラシカルだ
バックルは焼き付け塗装を施したサンドキャストの鉄製。素材は張りの あるグイディ社のホースバットでコードバンのような輝きを放つ

【問い合わせ】
アトラクションズ 
TEL03-3408-0036
https://attractions.co.jp/

(出典/「Lightning 2022年7月号 Vol.339」)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

Lightning, CLUTCH Magazine, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

ランボルギーニ三浦

Lightning

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

杉村 貴行

2nd(セカンド)

ブランドディレクター

杉村 貴行

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部