やっぱりアメリカはスケールが違う! 荒野を駆け抜ける4WDの大運動会。

  • 2023.02.21  2022.07.18

カリフォルニアの乾いた荒野に見渡すかぎりの4WD。ヴィンテージモデルから最新モデルまで。土埃と砂塵を巻き上げて豪快なエンジン音が鳴り響くここは4WD たちの巨大レースイベント。ここでは4WDだけが正義なのである。

アメリカ中の四駆好きが集まる、白熱の9日間。

4WDのクルマを所有している人のどれくらいが、クルマが本来持っている高い走破性を体感したことがあるのか? 日本ではそのスタイルが好きで乗っていたり、万が一ってときに頼りになるという理由で四駆をチョイスしている人がほとんどではないかなと。しかし、アメリカの四駆好きはスケールが違う。ただでさえヘビーデューティなクルマをさらにカスタムし、荒野を駆け抜けるレーシングカーへとアップデート。そしてそのポテンシャルを出し切る場所として「キング・オブ・ザ・ハマーズ」なるレースイベントが年に1回開催されている。

このイベントは、カリフォルニア州のジョンソンバレーにあるミーンズドライレイクを会場に、9日間のレースウイーク中に大小様々なオフロードレースが行われるという巨大イベント。ヴィンテージカークラスから、専用レーサーによるレースまで実に多彩。周囲にはカラカラに乾いた山しかないドライレイクに集結するのは全米の悪路好き。このイベントがやってくることで、街の愛称も「ハマータウン」と呼ばれるほどになっている。普段は人口も少ないこのエリアも、レース期間になると400以上のチームと6万人!! もの観客がやってくるというから、もはや町おこしともいえる一大イベントなのだ。アメリカ中の四駆好きたちのお祭り騒ぎが9日間も続く、骨太なアメリカンカルチャーをどうぞ。

会場となるジョンソンバレーはカリフォルニアの内陸、砂漠エリアにある街。普段は閑散としているけれど、イベントの時は人口増。

雰囲気のあるクルマだけでなく、ドライバーも雰囲気あり。本格的にチームを編成して参戦する人もいれば、気の合う仲間といっしょに出場する人もいる。

ドライレイクから乾ききった山岳地帯までを走るコースには観客席は存在しない自然のコース。レースの模様は巨大なモニターで見るというシステム。

レースウイークは9日間。ほとんどの人がキャンピングトレーラーで来場して現地に宿泊するというスタイル。いかにもアメリカ的な楽しみ方である。遠方からレースカーをけん引して来る人も珍しくないのだ。

おびただしいほどのキャンピングトレーラーの数が圧巻。アメリカのキャンピングカーカルチャーの奥深さを知る。普段は何もない砂漠地帯がこのときだけは住宅街へと変貌する。

レースカーも競技に出ていないときはこどもたちの遊び場に。家族で参加している人も多く、レースが始まるまでは会場で和気あいあいとしたアメリカの家族像を見ることができる。

編集部が気になったクルマを10台ピックアップ!

アメリカでももはやレア車といってもいいAMCジープスター・コマンドはジープのドライブトレインにスポーティなボディを架装したモデル。ロードスターはスポーツカーの気分。

オーディオメーカーのロックフォードが手がけたレンジャーXP1000というバギーをベースにした車両は、強烈なオーディオシステム搭載する。

日本でお馴染みのスズキ・ジムニーはアメリカではサムライの名前で発売される。ここでは思いっきりタイヤがはみ出したスタイルで登場。

おもちゃのクルマにエンジンを搭載して走れるようにカスタムするというGrindHard Plumbing Co.の面々。どうせ遊ぶなら本気で遊ぶスタイルだ。

シボレーのピックアップの4WDバージョンであるK-30はフロントやルーフにフォグランプを追加してオフロード仕様に変身している。

リンカーンのタウンカーといえばごらんのようなリムジンのベースとして有名だけど、車高を上げて悪路仕様にしちゃうのがアメリカの遊び心。

最近では日本の軽トラがアメリカ人におもしろがられているというウワサは本当だった。いかにもアメリカらしいカスタムがされている。

テスラのモデルYがハマータウンではご覧のように変貌するのが正しいカタチ。ルーフにはテントを装備し、顔面もスパルタンにカスタム。

ニューブロンコが登場したことで一気にオールド、しかも初代のアーリーブロンコはめきめきと価格高騰。でもここではそれもカリカリにカスタムされる。

やっぱりいましたハマーH1。アメリカ車の4WDの歴史で忘れてはいけないモデルのひとつ。このロケーションにはご覧のデザートカラーがよく似合う。

(出典/「Lightning2022年6月号 Vol.338」)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

Lightning, CLUTCH Magazine, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

ランボルギーニ三浦

Lightning

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

杉村 貴行

2nd(セカンド)

ブランドディレクター

杉村 貴行

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部