アップデートされた装備が満載の現代的解釈のインディアン。
読者諸兄にはインディアンのチーフといえば旧車を思い浮かべる人も多いだろう。ドコドコっという鼓動感のあるVツインのイメージで旧きよきアメリカンバイクの佇まいが魅力のバイクだ。
しかし現代におけるインディアンのチーフ、特にこのダークホースにおいてはそのイメージは完全に覆される。メーカーとしてはクルーザーにカテゴライズされるスタイルだが、走りにおいてはかなりスポーツ。最初はその加速感とトルク感に驚くが、慣れてくると気持ちよく走れるはず。
また現代車両らしく走行モードの切り替え機能もついていて、タッチパネル式のメーターからツアー、スタンダード、スポーツの3種類から選択できる。普段乗りならスタンダードで十分。重量もあるので低回転でゆっくりと走るクルージングも気持ちよく、低く構えたスタイルだけにコーナリングも安心して曲がっていける。
ツアーモードはマイルドな乗り味となり、タンデム時などでも重宝しそうだ。スポーツモードにおいては、少し乱暴にアクセルを開けようものなら、ハンドルにしがみつかなければならないぐらいの爆発力を秘めているため、筆者の技量では正直乗りこなせる自信はなかった……。
これほどまでの潜在能力を秘めたインディアンのチーフダークホース。個人的にはアメリカ車らしくマッスルカーと呼びたいぐらいだ。
INDIAN Motorcycle Chief Dark Horse
【スペック】
- 全長:2286 mm 全幅:922mm 全高:1253m シート高:662mm
- 車両重量:304kg
- 排気量:1890cc
- 最大トルク:162Nm / 3200rpm
- 価格:227 万8000 円〜
ヘッドライトはフルLED仕様で明るく道を照らしてくれる。近未来的なレイアウトで現代にふさわしいデザインといえる。
19インチのアルミキャストホイールもブラックアウト。部分的に地のアルミを覗かせることで高級感を漂わせている。
アナログメーター風のデザインだが実はタッチ式の液晶ディスプレイ。走行モードの変更や携帯電話接続などの設定が可能。
今回紹介しているカラーはステルスグレー。黒いフレームと相まって都会的な印象を打ち出している。
伝統的な空冷Vツインエンジンは1890ccのサンダーストローク116を搭載。キーレスイグニッションを採用した機能も魅力。
野太いサウンドを奏でる2-1-2マフラー。ナンバープレートも横出しすることでカスタム感のある佇まいを醸し出す。
【問い合わせ】
インディアンモーターサイクル横浜
神奈川県横浜市都筑区長坂1-20 ナチュール平台1 階
TEL045-944-9033
https://www.indianmotorcycle.co.jp
今回広報車をお借りしたインディアンモーターサイクル横浜。長年培ってきた知識でメインテナンスはもちろんチューニングからカスタムまで対応してくれる。
(出典/「Lightning 2021年8月号 Vol.328」)
Text/K.Sakamoto 坂本桂樹 Photo/M.Watanabe 渡辺昌彦 問い合わせ/インディアンモーターサイクル https://www.indianmotorcycle.co.jp
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