そんな「BESS」での暮らしの三種の神器ともいえるのが「薪ストーブ」「ウッドデッキ」「土間」である。今回は中でも約6割の人が導入しているという「薪ストーブ」について取り上げる。
さまざまなタイプの「BESS」の家の薪ストーブのある風景も、写真で紹介していこう。
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「BESS」オーナーの約6割が薪ストーブを導入。
「人生は手間がかかるほど楽しい」
何でもかんでもインスタントに願いが叶ってしまう今の時代だからこそ、そう声高に叫びたい。
腹が減ればコンビニで何でも手に入るし、食器は機械が洗ってくれる。本屋に行かなくても、スマホひとつで家に届けてくれるご時世だ。便利さにどっぷり浸かった生活は、人を「無自覚」にしていく。要するに、何を味わうこともなく、ただ漫然と生きていくことになる。
ログハウスメーカーである「BESS」の“暮らしを楽しむ”というスタンスは、とどのつまり、「いろんなものを味わいながら“自覚的”に生きようぜ」ということに他ならない。
ボタンひとつで済ませていたものを、きちんとした手順で自覚的に行えば、案外楽しいよ、ということ。
今回、ここで紹介する薪ストーブは、その代表だろう。
薪ストーブとは、考えてみればかなりやっかいなシロモノだ。
まず「場所をとる」。天井近くに設置されるエアコンと違い、そこにあるだけで、インテリアの中心になってしまうほどの、かなりの存在感。それ故、リビングのレイアウトは必然的に薪ストーブを中心に決まっていく。
もちろん、ボタンひとつで火が点くわけもない。
薪をくべて、火を点ける。コンビニに薪は売っていないので、寒いシーズンが始まる前に、十分な薪を用意しとかなければならない。もちろん、薪割りだって必要となる。
薪ストーブの手間は、それだけではない。灰受けに灰が溜まり過ぎたら捨てなければいけないし、煙突にも煤が溜まるので、定期的なメインテナンスが必須だ。
こんなに手間がかかるのに、「BESS」のログハウスを購入する人の約6割が、薪ストーブを設置しているという。
彼らは、その手間ひとつひとつを楽しんでいるのだ。
薪ストーブに火を点ける行為自体が、遊びであり儀式であり、家族とふれあう大切な時間となる。
暖かい炎を囲んでの家族の団らんや、薪のはぜる音を聞きながらのリラックスタイムなんて、なんとも贅沢でしょ? 「BESS」のログハウスと薪ストーブで、きっとアナタの生き方が変わってくるはずだ。
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ストーブスペースで雰囲気はここまで変わる! 「BESS」の薪ストーブライフデザインとは?
「BESS」では薪ストーブの空間も家の一部としてデザイン。家の個性に合わせて素材やカラーリングも多彩なラインナップが揃う。レンガやモルタル、タイルなど家の特徴や好みに合わせて様々なタイプからチョイスできるのも大きな魅力。ああ、妄想は広がるばかり。アナタならどれにする?
1.カラーリングボードタイプ
不燃ボードの左右を出っ張らせることで熱を効果的に遮断し、スペースの横幅を押さえたスマートなデザイン。サインやステッカーを貼って自由にカスタマイズできるのもボードならでは。
2.タイルタイプ
素焼きレンガを薄くスライスしたタイルを貼るタイプ。淡い色合いやテラコッタ風など、建物の個性にフィットしたタイルが選べる。貼り方次第で違った仕上がりにすることもできる。
3.ピクチャーウィンドータイプ
大きなピクチャーウィンドーを背面に据えた土間据え置タイプ。ストーブの向こうに景色が広がるという、通常ではみかけないデザインだ。開放的なストーブライフを楽しむことも可能。
4.モルタルタイプ
モルタルを背面の壁に塗るタイプ。土間のラフ感をそのままにファイヤーツールを壁面に配置するなど、D.I.Y.も楽しめそうな本格派向けの仕様。汚れも味に変えるスペースだ。
5.大谷石タイプ
耐火性が高く加工しやすいので、古墳の石室や城の石垣などにも利用されている大谷石を使用。ざらっとしていながらも雑でない大谷石の質感が、「BESS」の木の家によく馴染む。
6.レンガタイプ
レンガを組み上げた本格的なデザイン。レンガは熱を遮るだけでなく、蓄熱効果もあるため、ストーブの熱を無駄にしないという特徴も。カントリースタイル好きならコチラがおすすめ。
実際の薪ストーブのある暮らしを拝見! 「BESS」の家のタイプ別で紹介!
1.COUNTRY LOG(カントリーログ)
「BESS」のログハウスのラインナップの中でも、“いわゆる” ログハウス然とした外観がウリなのが「カントリーログ」だ。
こちらの「カントリーログ」では、ウッディな土間にピクチャーウィンドウタイプで薪ストーブを配置。暖をとりながら、自分だけの趣味時間を過ごすのも悪くない。
こちらの嶋田さんファミリーのお宅の土間は木製ではなくモルタル仕上げを選択。ここにバイクを置き、ガレージ兼リビングとして利用している。土間でありながら温かく、自然とみんな集まってきて薪ストーブを囲んでいるんだとか。こちらも窓を背景にしたスタイルだ。
▼嶋田さんファミリーの薪ストーブのある暮らしはこちらの記事でチェック!
2.WONDER DEVICE(ワンダーデバイス)
デザイン性に優れた外観で、カントリーサイドはもちろん、都市部でもばっちりハマる「ワンダーデバイス」。「BESS」のラインナップの中でも特に人気のモデルだ。ガルバリウム鋼板とウッドの織り成す佇まいは、なんともスタイリッシュだ。
こちらの「ワンダーデバイス」は、カラーリングボードタイプで薪ストーブをリビングに設置。土間でなくリビングに設置することももちろん可能だ。
アウトドアを愛する大久保さんファミリーの「ワンダーデバイス」は、大きくとったモルタル仕上げの土間空間に、同じくモルタルタイプの薪ストーブスペース。棚にはアウトドアギアや思い出の品々が納められ、下段はPCデスクとしても活用している。
▼大久保さんファミリーの薪ストーブのある暮らしはこちらの記事でチェック!
▼そのほかの薪ストーブのあるワンダーデバイスの暮らしはこちらをチェック!
3.G-LOG(ジーログ)
北欧やアルプスの山小屋のような急勾配の三角屋根が特徴の「G-LOG(ジーログ)」。このモデルの人気の秘密は、「NIDO(ニド)」と名付けられた超ベランダ空間。どう活かすかは住む人次第だ。
「G-LOG」のリビングに置かれた薪ストーブ。こちらはタイルタイプの薪ストーブスペース。薪ストーブの傍らで、ロッキングチェアに揺られながらの読書……贅沢な時間が過ごせそう。
同じく「G-LOG」だが、こちらは階段脇に設置。配置場所によってもイメージはだいぶ変わる。
都内マンション住まいだったSファミリーは、子どもの独立に伴い「ある程度先も見えてきたので一生懸命遊べる生活を」と、夫妻は趣味の家づくりを決意。そして建てたのがこちらの「G-LOG」。1階のリビングに置かれた薪ストーブは「BESS」も推奨しているベルギーの「ドブレ」のもの。冬でも裸足が気持ちいいほど温まるパワフルさで、板張りの床を冬でも素足で楽しめるのだそう。タイルはテラコッタを選択した。
▼Sさんファミリーの薪ストーブのある暮らしはこちら!
自宅1階を仕事場として、アンティークカメラやオーディオ、ギターなどのネット販売を行っている江畑さんも「G-LOG」のリビングに薪ストーブを設置。棚には昔から好きだったというアンティークのカメラがずらりと並んでいた。
▼江畑さんの薪ストーブのある暮らしはこちら!
都内にも通勤ができ、夏によく遊びに来て馴染みのあったという逗子・葉山エリアに移住した宮﨑さんファミリー。「G-LOG」の玄関横に置かれたのは、フロントウィンドウが特徴的な「ドブレ」の薪ストーブ。 黄色タイル張りの防火壁の上には、アートのコレクションをディスプレイしている。
▼宮﨑さんファミリーの薪ストーブのある暮らしはこちら!
4.「WONDER VOID(ワンダーボイド)」
「BESS(ベス)」の人気No.1モデル「WONDER DEVICE(ワンダーデバイス)」に瓜二つだが、中を見たら一目瞭然。「ワンダーボイド」最大の特徴は、買った時は仕切りも何にもない“ガランドウ”状態ということ。子どもの成長に合わせたり、ライフスタイルの変化によってカスタムしていくのが楽しい家である。
こちらは「ワンダーボイド」の土間空間に薪ストーブを設置。カラーリングボードタイプを選択し、シンプルにデコレーション。
こちらの入江さんのお宅は、キッチン脇にまきストーブを配置。これ1台で、家じゅうを気持ちよく暖めてくれる。ピザなどを作りたかったので、2段式のクッキングストーブをチョイスした。
▼入江さんファミリーの薪ストーブのある暮らしはこちら!
5.倭様「程々の家」
『倭様「程々の家」(やまとよう ほどほどのいえ)』は、個性豊かな木の家で人気を博す「BESS」のラインナップの中で、もっとも“和”を感じさせる家としていぶし銀の存在感を誇る。
広々とした土間空間の中央に置かれたストーブ。土間に合わせたタイルを選んで統一感を出している。
同じ倭様「程々の家」だがこちらは大谷石を使った薪ストーブスペース。ヴィンテージのウォールオーナメントで飾るだけで、グッとモダンな印象に。
6.BESS DOME(ベスドーム)
個性豊かなログハウスで人気を博す「BESS(ベス)」のラインナップの中でも、一際異彩を放つのが、球体をしたドーム型の空間「BESSドーム」だ。三角形を組み合わせたその外観は、「家は四角い」という固定概念を一発で吹き飛ばすほどのインパクト。
薪ストーブもご覧の通り。天高くのびる煙突もまたカッコいい。石造りの薪ストーブスペースは高級感があり「BESSドーム」の近未来感との相性も意外や意外、バッチリだ。
こちらはカラーリングボードタイプの薪ストーブスペース。形が三角形のパネルに合わせてあるのもカッコいい。
薪ストーブなしの「BESS」の家、暖房はどうしてる?
薪ストーブは魅力的だが、小さなお子さんがいる家やメインテナンスが大変だったり、住宅環境的に設置が難しい場合もあるだろう。もちろん「BESS」のユーザーにも薪ストーブを設置していない方もいる。
こちらのお宅はエアコンとアラジンのストーブを併用。小型のものも所有している。
こちらのお宅もエアコンとアラジンのストーブを併用。「BESS」だからといって必ず薪ストーブを導入する必要はないので、ライフスタイルに合わせて検討すればいいのだ。
ウッドデッキで薪ストーブを楽しむという選択肢も。
とはいえ、薪ストーブが欲しい!! という人もいるわけで、家に薪ストーブを導入していない場合、ウッドデッキで楽しむというパターンもある。
アウトドア用の持ち運びのできる小型薪ストーブもウッドデッキ用で持っていると、冬でも楽しく過ごすことができるだろう。
使わないときはこんな感じで玄関脇に置いておけるサイズ感がいい。
ところで薪ストーブの価格ってどのくらいするの?
ここまで、「BESS」での薪ストーブのある暮らしを紹介していきたが、薪ストーブ自体はどの程度の値段なのだろうか? 「BESS」も推奨しているベルギーの「ドブレ」のものであれば、暖房能力やデザインで多少異なるが30万円台から40万円台で購入することが可能だ。
実際に「BESS」でログハウスを建てるなら、マイホームに合わせてどのタイプがいいか、薪ストーブスペースのデザインと合わせて相談できるので安心だろう。
◆
手間はかかるし、時には面倒くさいと思うこともあるだろう。だが、薪ストーブというのは暖をとる道具なだけではなく、ライフスタイルをガラッと変えてくれる“遊び”のある道具なのである。
これからの人生に薪ストーブがあるのとないとのではだいぶ違うことになるだろう。だからとりあえず実際に「BESS」の展示場を訪れてみて、薪ストーブというものがなんたるかを実感してみることをおすすめすしたい。
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【問い合わせ】
BESS
☎03-3462-7000
http://www.bess.jp
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(出典/「Lightning Vol.297」「Lightning Vol.285」「Lightning Vol.249」)
Photo/D.Katsumura 勝村大輔
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