「BESS(ベス)」の人気No.1モデル「WONDER DEVICE(ワンダーデバイス)」に瓜二つだが、中を見たら一目瞭然。「ワンダーボイド」は、買った時は仕切りも何にもない“ガランドウ”状態なのだ。
この“ソリッド”かつ住む人の想像力が試される魅惑の住居の、特徴と魅力を紹介していこう。
2階はどーんと26畳! この大空間をどう使うかは、あなた次第!
無機質なガルバリウムとウッドの温かみが調和し、スタイリッシュな雰囲気を漂わす「ワンダーボイド」。自然の中はもちろん、都市の街並みにもよく似合う外観が特徴的だ。
目を引くのが2階の大きな窓。これにより2階の採光も充分で、とても明るい空間を演出する。そして縦横無尽に木を張りめぐらせたフェイスデザインが好奇心をそそる。
冒頭の写真を見て、「え〜! 自分でいろいろやらなきゃいけないの? 面倒くさいな……」と思う方には、「ワンダーボイド」は、ちょいと荷が重いかもしれない。悪いことは言わないので、人気シリーズ「ワンダーデバイス」を購入することをおススメする。
この空っぽの部屋を見て「おお! 楽しそう! 壁は黄色に塗って、子供が大きくなったら仕切りを作って部屋を増やして……」と、どばどばとイマジネーションが湧いてくる人。そんな人にこそ、この「ワンダーボイド」をおすすめしたい。
そもそも住宅というのは、購入した時から壁紙も貼られ、部屋も区切られており、「ここを寝室にして、ここは書斎に……」と、その間取りに合わせて用途を決めるのが常。
考えてみれば、住宅メーカーが考えた間取りに、自分のスタイルを“合わせる”しかなかった。
「でも本当にあなたはそれで満足してるの?」という問いに対する「BESS」の答えが、この「ワンダーボイド」なのだ。
ハーレーをカスタムし、サーフィンやアウトドアなど趣味を謳歌し自由を愛する人にこそ、この自由な家に是非とも住んでもらいたい。
「ワンダーボイド」のカスタムは無限大! 2階も1階もここまで変わる!
部屋の間取りだって、自由にカスタマイズできるのが「ワンダーボイド」の大きな魅力だ。先ほど紹介したような、スケルトンのまま26畳をフリーで使うスタイルもアリだけど、仕切りを設けて部屋を2つ作るなんてこともできる。それがこちら!
BEFORE(2階)
AFTER(2階)
こんな感じで、子供の成長やライフスタイルの変化に合わせて間取りを自由に変えられるなんて、まさに夢のような話。どんな間取りにするか、家族であれこれ相談するのも楽しい。
続いて1階も見てみよう。
BEFORE(1階)
1階部分もご覧の通りのスケルトン状態。バス、洗面所、トイレは別で、リビングだけで約24畳の広々空間だ。
AFTER(1階)
上の写真と同じ角度でカスタム後の1階を撮影したのがこちらの写真。
反対側はこんな感じで、オープンキッチンだからこそこの広さが実現した。こんな開放感のあるリビングなら、毎日ゆったりとくつろげるはずだ。
カスタムするときに、こだわりたい3つのポイント。
スケルトンからの劇的な変化を紹介したが、実際にはどこをどう変化させることができるのだろうか? スケルトンな「ワンダーボイド」のこだわるべきカスタムポイントを3つ紹介しよう。
1.自分のライフスタイルに合わせてカスタム!
なにせすべてが自由な「ワンダーボイド」、頼りになるのはアナタのセンスと遊び心。思いっきり悩んで、すこしずつ自分好みに仕上げていってはいかが? 間取りだけでなく、趣味やライフスタイルを豊かにするアイテムをスケルトンな空間に取り入れていくのが肝だ。
【間取り】
大空間をそのまま使ってもいいが、仕切って部屋を作るのも楽しい。子供の成長に合わせて、間取りを自由に変えるのもアリでしょ。
【キッチン】
奥さまが特に気にするキッチンのレイアウトももちろん自由。アイランドキッチンもおすすめだ。
【玄関】
薪ストーブを置いたり、土間空間を設けたりと、使い方は自由自在。玄関だって立派な趣味空間になるのだ。
2.壁の色で自己主張すべし。
「ワンダーボイド」は、壁や床も、なにも手を加えていない無垢のウッド状態。ウッディな雰囲気を楽しむもよし、部屋の雰囲気に合わせて、色を塗っちゃうのも楽しい。
部屋を仕切る無塗装のボロックス合板なら、ペイントだって自由自在。お好みのペンキで塗っちゃうのが吉。例えば、大胆に1階リビングの壁面は鮮やかなグリーンでペイント。子供部屋はブルーで海をイメージしてペイント。ピンクやイエローなど、可能性は無限大。
3.外観にもこだわれ!
ワンダーボイドは、3つのカラーバリエーションから選べるのも嬉しい。シックなブラック、クールなブルー、あたたかいブラウン。あなたはどれを選ぶ?
実際の「ワンダーボイド」の暮らしはどう? 先輩の暮らし拝見!
子供の頃からローブロウアートに魅せられ、いまでは会社員の傍ら、イラストレーターとしても活動する入江さん。壁には自らの作品が掛けられ、専用のショーケースには、大好きだというラット フィンクがずらりと並ぶ。
気になる2階は丸っと子ども専用なんだとか(残念ながら写真はないですが……)。
薪ストーブでぽかぽかになった室内で、ゆったりとした時間を過ごす入江さんご夫妻。「BESSの家に住んでから、家で過ごす時間が楽しくなりました」と、新しい暮らしにすっかり満足している様子。
アイランドキッチンはアメリカンダイナーのよう。まだ住み始めて1年だが、これからどのようなカスタムが施されていくのか楽しみだ。
▼入江さんファミリーのアメリカンなお宅はこちらの記事でチェック!
◆
「なにもない」=「すべてがある」。禅問答をしているわけではない。まさに、「ワンダーボイド」はそんな家である。
この家を購入した人が、自分のライフスタイルに合わせて完成させていかなければならない。壁の色を変えるのも自由、仕切りのない大空間をそのまま使ってもいいし、仕切りを作って子供部屋を作ったっていい。
いくらでも自分好みに作り上げることが出来るという意味で、「すべてがある」家と言えるのだ。
通常の住宅メーカーの家のように、最初からいろいろお膳立てされていては、便利ではあるけど、カスタムには向かない。その点、なにもない「ワンダーボイド」は、「最高に素晴らしいカスタムベース」なのだ。こんなに男心をくすぐる家は、そうはない。
しかし、おそらく奥さまがこの家を見たら「こんな何もない家、どうやって住むの? 子供部屋は? 寝室はどこ? 住みにくいよ、きっと」とゴネるかもしれない。そこでアナタは奥方の目を見つめ、こう言うのだ。
「なんにもないからこそ、これからずっと一緒に最高の家に仕上げていこうよ」と。
【問い合わせ】
BESS
☎03-3462-7000
http://www.bess.jp
▼BESS購入を考えるなら必読!
(出典/「Lightning Vol.280」「Lightning Vol.295」)
Text/T.Ogawa 小川高寛 Photo/D.Katsumura 勝村大輔
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