外観はバーバー、奥にはバーがある大人の社交場。バーバー人気の火付け役「Blind Barber」に潜入!

今、メンズヘアの世界を席巻するクラシカルなバーバー。そのなかでもブームの火付け役として知られるアメリカにある「Blind Barber(ブラインドバーバー)」は、サロンの奥にバーが存在しているというスピークイージースタイル。禁酒法時代の闇酒場のように、表から見えない秘密めいたスタイルは、日本のバーバーシーンにも多大なる影響を与えているんだとか。そんな本場のバーバーに潜入!

今、流行の旧きバーバーには秘密あり。

アメリカのみならず、今や世界中で再認識されているクラシカルなバーバー。

ただヘアカットするだけの場所ではなく、サロンの空間やスタイリストのファッション、それに使う道具やスタイリング剤にまでこだわることで、それぞれのサロンがスタイルを演出するのが特徴。

もちろんそれは見た目だけでなく、かつてのバーバーが大人のみだしなみを提案し、多くの人が集まる社交場といった側面を持っていたことにも着目。

そんなカルチャー的な側面までも現代に甦らせようというステージにまで進化しているということをまずは知っておかなければいけない。

と、前置きが長くなったけど、その筆頭ともいえるのがここ。ニューヨークやシカゴ、それにロサンジェルスにも進出する「ブラインドバーバー」は覚えておいた方がいい。

こちらが外観。いたって普通のバーバーにしか見えない
バーバーの店内。いわゆるクラシカルなバーバースタイルといっても東海岸でメジャーな重厚なスタイルではなく、白を基調としてシンプルなインテリア。カリフォルニアらしいスタイルでまとめる

そのおもしろさは、いわゆるサロンだけにとどまらず、店舗の奥には何も案内が書いていないトビラが存在し、その奥には大人がゆっくりとすごせるバーが存在しているという変わり種。

使い込まれたウッドの雰囲気がうれしいアンティークチェアに、グリーンを添えてシンプルに演出されたウエイティングスペース。サロンに入った瞬間から、その世界観を感じることになる

もちろん、外観は一般的なバーバーと変わらないので、知らなければたどり着けないというのがキモ。

それじゃ商売としてどうなの? と思うかもしれないが、ご心配なく。しっかりとクチコミでそのおもしろさが伝わって、多くの人に愛されている。

サロンの奥にある何の変哲もないトビラ。じつはこの奥がバーになっていて入口はここしかない。つまり知らなければ行くことができないというわけ。看板も案内も、何ひとつ無い秘密っぷり(笑)

バーは夕方からオープンするので、お酒を飲みに来るだけの場合はサロンの中を素通りしてバーへ向かう人もちらほら。何も知らなければびっくりするかもしれないが、それはかつて禁酒法時代に存在した無許可営業の秘密バー「スピークイージー」になぞらえたスタイル。

髪型をキメて一杯飲んで帰る。そんな大人のライフスタイルがそこにはある。

たっぷりと蓄えたヒゲとタトゥーでしっかりと今っぽいバーバーのスタイルを表現するヘアスタイリストのエリック。ファッションがカジュアルなのは、ここがカリフォルニアだから

バーバー奥にある、秘密のバーに潜入!

扉を開くを細い廊下が登場。意外や明るくて、ちょっと安心(笑)。

何も案内のないトビラを開け、通路を抜ければこんな広々としたバーが登場。サロンとはひと味違う重厚で大人な雰囲気の空間が出迎えてくれる。オマケ的に作られた空間ではなく、しっかり本格的なバーであることが重要だよね。

ちなみに、バーの入口はこのカーテンのみ。ここがサロンにつながっているというわけ。一歩バーに踏み入れれば、まったく違う世界がそこにあるというのがおもしろさだ。

遊びじゃないよと言わんばかりの本気のラインナップを見れば安心。しっかりと大人のバーだとわかる。アメリカのバーボンから日本のウイスキーまで抜かりなしであった。

本日のバーテンダーのドノバン。ハードなスピリッツからクールなカクテルまで自由自在。好みやアルコールの強さにも対応してくれる頼れるアニキである。ここぞのデートにもおすすめ。

注文したのはこのふたつ。こちらはグラデーションがキレイなバットマンはジンベースのカクテル。生ミントもアクセントになって、女子ウケはいいが、飲み過ぎはやや注意。けっこう強め。

こちらは清涼感たっぷりのネグローニ・ビアンコ。ジンベースのカクテルで、グレープフルーツの苦味をアクセントにした大人の味に仕上がる。柑橘系を強めに効かせれば夏によく合う。

【DATA】
Blind Barber
10797 Washington Blvd, Culver City, CA90232
TEL310-841-6679
https://blindbarber.com/pages/los-angeles

◆

ニューヨークのブルックリンが創業の地である「ブラインドバーバー」。重厚なクラシックバーバーと異なり、白を基調とした気軽に入店しやすい雰囲気なので、気になる人はぜひ訪れてみてほしい。もちろんバーもお忘れなく。

(出典/「Lightning 2018年9月号 Vol.293」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

名作[ハリケーントップ]誕生から40周年! 「CHUMS」の「ハローウェア」が再登場

  • 2026.09.23

「チャムス」の名作[ハリケーントップ]の誕生から40年を迎える今年、「ハローウェア」が再登場する。そのコレクションを紹介する前に、まずはブランドが歩んできた歴史を紐解いていこう。これまでの歩みを知れば、「ハローウェア」をもっと楽しめるはずだ。 ハロー、懐かしくて新しいチャムス サングラスを川に落とさ...

2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4人が集結! EDWINと考えるトラッド学

  • 2026.09.15

本誌でも何度も紹介してきたEDWINのコンセプトショップ限定アイテムは、普遍的なデザインとそのクオリティの高さから2ndが理想とするトラッドスタイルともばっちりハマる。今回は初の試みとして、2ndとEDWIN両チームの世代の異なる4名で“EDWINで作るトラッド”を考えてみた。 20代らしくアクティ...

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR

Pick Up おすすめ記事

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

毎日に、最良の定番。B.V.D.の「GOLD」は昔ながらの良さと、いま欲しいバランスを兼ね備えたTシャツ

  • 2026.09.16

長く愛されてきた定番には、変わらない理由がある。B.V.D.の「GOLD」もそのひとつ。肌着として培ってきた心地よさをそのままに、今の気分で一枚でも着られるリラックスフィットが加わった。昔ながらの良さと、いま欲しいバランス。その両方を備えた、新しい定番のかたちを見ていこう。 変わらない着心地にゆとり...

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

いつもの装いに、頼れる履き心地。この秋は、コートスニーカーとチロリアンシューズがあればいい

  • 2026.09.18

トラッドな装いになら、足元はやっぱり品よくいきたい。でも、履き心地だってこだわりたい。そんな欲張りな気分に応えてくれるのが「ロックポート」。クラシックな佇まいと快適さを両立した2足を紹介する。 品よく履けて、しっかり快適 「お洒落は我慢」とは言うけれど、格好よさも履き心地も譲れない。そんなわがままに...

ガレージ、インテリア、リフォームまで! 趣味人のための、物件案内。

  • 2020.01.20

好きなものと暮らす、理想の城を手に入れよう。 家は、ただ暮らすためだけの場所じゃない。 どこに住むか、どんな空間にするか、そこで何を楽しむか。 ガレージハウスやアメリカンハウス、趣味部屋、インテリア、リノベーションまで、 「Lightning」ならではの視点で趣味人の理想の住まいを紹介する。

#PR