1.【デッキジャケット】防寒性と動きやすさに優れたミリタリー重衣料!
米海軍のアウターの代表格がデッキジャケットだ。極寒かつ暴風雨に晒される船の甲板(デッキ)上での作業に耐えられるタフなジャケットは、寒い日本の冬には強い味方。時代によってボアのありなしやファスナー、フックなど素材や使用に変化が見られる。
【JACKET, DECK, ZIP】
洋上で作業するデッキクルーたちの身を守るデッキジャケット。初期型はフロントにはファスナーが採用されていた。カーキやネイビーカラーが一般的だが、ブラウンカラーの採用もあったようだ。
BUZZ RICKSON’S/DECK ZIP BR14679
【JACKET, DECK, HOOK】
初期型のフロントファスナータイプだと、防風性に欠けるほか、海水の塩分でサビが生じやすく使いづらい、壊れやすくなることから、前立てのついたフックタイプに変更されたのが大きな特徴だ。
TROPHY CLOTHING/DECK HOOK TR.MFG
【N-1 NAVY】
1940年代当時に海軍の甲板作業員に支給されていたモデルで、デッキジャケットの代名詞的存在として今でも高い人気を誇る。表地には高密度にコットンを打ち込んだ「ジャングルクロス」が使用される。
THE REAL McCOY’S/N-1 DECK JACKET NAVY MJ14109
N-1 KHAKI
1944年にN-1ネイビーブルーモデルが採用、翌1945年からはカーキモデルも登場。色だけでなく袖口の内側のループの簡略化、脇下アイレットの位置など仕様変更も見られる。
THE REAL McCOY’S/N-1 DECK JACKET KAHKI MJ13111
【DECK A-2】
N-1の後継モデルとして登場したA-2デッキジャケット。表地はコットングログランからバックサテン地に裏地はアルパカウールからナイロンボアへと変更されたのが特徴。
WEST RIDE/WR-A2JKT
2.【ピーコート】ミリタリーという範囲を超えて愛される名品。
18〜19世紀のオランダ、英国、アメリカの船員が着ていたコートがルーツといわれる。米国独立時の州の数を表す13の星や鎖が絡んだファウルアンカーがデザインされたボタンが特徴。そのデザインと機能性から今では幅広い層から愛される冬の定番品となった。
【4POCKET STYLE】
一般的にピーコートといえばハーフ丈が多いがより防寒製を高めた4ポケットのロングバージョンもある。軍用としても存在していたこともあるようだ。重厚かつエレガントでオトナな雰囲気を演出する。
DAIRIKU/MELTON LONG
【2POCKET STYLE】
ピーコートといえばハーフ丈。極寒でも耐えられる防寒性と作業を邪魔しない丈の長さ。ブランドによって長さやシルエットに違いがあるので好みのスタイルを見つけて欲しい。
Schott/753US
ここで紹介したのはごく一部。今季新作の米海軍最強アウターモデルを特集した「Lightning 2020年12月号 Vol.320」をチェックしてみてほしい。
▼ミリタリージャケットについて詳しく知りたい方はこちらをチェック!
▼USネイビーのジャケットについて詳しく知りたい方はこちらをチェック!
(出典/「Lightning 2020年12月号 Vol.320」)
Photo/Y.Noguchi 野口祐一、A.Ochiai 落合明人 Styling/T.Kaneda 金田太郎
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