自分仕様にセルフビルドした、世界に一つのサーフキャンパー「シボレー G10 シェビーバン」。

キャンパーには様々な種類があるけれど、趣味で使うからには誰でも自分に合ったディテールや使い方があるはず。横浜でサーフショップを営む梶川さんは、今まで数々のキャンパーを乗り継いできたが、自分のスタイルに完全にハマるものに出会えず、シボレーのバンを改造して自分仕様のサーファーズバンを作ってしまったという。そんな世界に一台だけのサーフキャンパーを拝見!

数々のバン&キャンパーを乗り継いできた男が選ぶ、究極のサーフビークル。

「ただ大きいキャンパーがいいかと言うと、実はそうでもなくて、余計なキャビネットがあるとサーフボードや道具を積みにくくなってしまう。このキャンパーは最初からサーフィンありきだったので、余分な装備は作らず、自分が使い勝手がいい仕様を考えたらこうなったんです。自分でも予想以上の出来に大満足です。早くこれでサーフトリップに行きたいですね」

サーフボードを積みやすくて、海から上がった後にゆっくりくつろげるスペース、さらに遠くの海まで走れる機能性、それが梶川さんのサーフィンライフに必要なものだった。

梶川さんが営むサーフショップ『ホーリースモーク』はボードやウェットからアパレルまで取り扱う、サーファーのライフスタイルをトータルでサポートする。このショ ップの内装をすべて自ら手がけたことで技術を身につけたのだとか

元々シートやキャビネットがないカーゴバンをベースにハイルーフ化しているため、車内は広々として立つこともできる。すべて自分で考えた仕様だから、梶川さんのライフスタイルにこれ以上なくマッチする、世界にひとつのキャンパーに仕上がったというわけだ。

泊まるためだけじゃなくサーフィンを前提としたカスタム。

無駄なものが一切ない車内は、壁・天井の木張りや棚、ソファ、テーブルなどすべて自作。素人が作ったとは思えない完成度。ペイズリー柄が描かれる’70sのクッションフロアと赤い絨毯のコントラストもクールだ。

額装された海を匂わすアートは、車内のウッディな雰囲気と相性抜群。西海岸のサーファーたちのクルマでよく実践されているテクニックだ。

サーフボードや釣竿は、スペースを圧迫しないようにルーフの部分に柱をかけて収納している。柱の上にはクッションが配されるなど、道具を傷つけないための工夫がなされている点もさすが。

窓の内側はフィンを並べたり、ルアーを吊るしたりと小物の収納に有効活用。窓から外の光が入るので車内の雰囲気にも大きく影響している。

ハイトップのシェルはファイバーライン製。車両を輸入する前に’70年代の型を使ってオーダーで製作してもらい、窓は自らシェルをカットしてはめ込んだ。もはや素人の業ではない。

このように梶川さんのサーフィンライフに必要なものだけを装備したカスタムキャンパー。ベッドになるソファとテーブル、ボードを積む棚があれば余分な装備は必要ないという考えから極めてシンプルな部屋となった。

ボードを40本以上積めるので、ヴィンテージボードの仕入れにも活躍していると言う。ルーフに窓を取り付けているため、カーゴバンでも車内に光が差し、リアゲートを開ければ風通しがいい優雅な空間に仕上がった。

オリジナルペイントのブルーのボディが海によく似合う。海から上がって、クルマの前でサーフボードの汚れを落とすなにげない仕草も絵になる

1977 CHEVROLET G10 CARGO VAN

ワーゲンのキャンパーやE350ベースのウィネベーゴを乗り継ぎ、梶川さんが辿り着いた答えはカーゴバンを自分仕様にモディファイすることだった。ワーゲンバスでハイルーフの利便性に気づき、余分な装備がないカーゴバンをベースにプロジェクトをスタートさせ、約2カ月で完成させた。収納力や居住性、パワー、梶川さんが求める条件をすべて満たしたこのマシンは、自分のこだわりを追求できるというセルフカスタムの本質を表現している。

(出典/「Lightning6月号増刊 VAN STYLE」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

【Tricker’s × 2nd別注】英国の伝統と歴史が宿る質実剛健なカントリーブーツをネイビーで

  • 2026.03.18

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 革靴の名門「トリッカーズ」とのコラボが実現。ストウ ネイビーカーフ 革靴の聖地として名高い英国・ノーサンプトンにて1...

横浜・裏元町に店を構える、元毛皮店がつくる、「H LEATHER」のデイリーウエア。

  • 2026.04.01

2024年に横浜・裏元町に店を構えた『Hレザー』。元毛皮店として長年培った革への知見を背景に、軽く柔らかなシープレザーのウエアを展開。ショップにはレザージャケットやシャツなどの製品が並び、日常で楽しむレザーの魅力を伝えている。 レザーをもっと日常に育てる楽しさを伝えたい [caption id=""...

開襟シャツに刺繍入りジャケット……老舗デニムブランドが提案する、春夏のアメカジスタイル。

  • 2026.04.01

老舗デニムブランドであるステュディオ・ダ・ルチザンが提案する、春夏のアメカジスタイル。定番ジーンズからHBTのワークセットアップ、開襟シャツや刺繍入りジャケットまで、軽やかな素材と遊び心あふれるディテールで、春夏の装いを彩る。 [5743]ボーリングシャツ 1950年代のヴィンテージ・ボーリングシャ...

プロの現場から支持を得るモデルが今春アップデート! アシックスのワーキングシューズ「WINJOB CP314 BOA」の実力とは?

  • 2026.03.30

世界最古のモーターサイクルブランドとして知られるロイヤルエンフィールド。ミドルクラスで世界屈指のシェアを誇る同ブランドのメカニック、清水さんにアシックスのワーキングシューズ「WINJOB CP314 BOA」を体験してもらった。 [caption id="attachment_894934" ali...

「バンソン」のタフネスを、春夏へ。伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボアイテムにも注目だ

  • 2026.04.02

バイカーブランドの代名詞、VANSON。今春は軽やかな布帛アイテムでイージーな装いを提案。そして伝説の映画『EASY RIDER』とのコラボレーションも登場。自由なスピリットを、そのまま服に落とし込んだラインナップを紹介する。週末のライドにも、街の散歩にも、着ることで体感できるフリーダムさを、VAN...

Pick Up おすすめ記事

プロの現場から支持を得るモデルが今春アップデート! アシックスのワーキングシューズ「WINJOB CP314 BOA」の実力とは?

  • 2026.03.30

世界最古のモーターサイクルブランドとして知られるロイヤルエンフィールド。ミドルクラスで世界屈指のシェアを誇る同ブランドのメカニック、清水さんにアシックスのワーキングシューズ「WINJOB CP314 BOA」を体験してもらった。 [caption id="attachment_894934" ali...

開襟シャツに刺繍入りジャケット……老舗デニムブランドが提案する、春夏のアメカジスタイル。

  • 2026.04.01

老舗デニムブランドであるステュディオ・ダ・ルチザンが提案する、春夏のアメカジスタイル。定番ジーンズからHBTのワークセットアップ、開襟シャツや刺繍入りジャケットまで、軽やかな素材と遊び心あふれるディテールで、春夏の装いを彩る。 [5743]ボーリングシャツ 1950年代のヴィンテージ・ボーリングシャ...

ワークブーツでありながら軽量で快適。“道具としてのブーツ”を極めた「SURE BOOTS」の機能美

  • 2026.03.31

言わずもがなブーツは我々にとっての必需品だ。だからこそ、多様なブランドとプロダクツが存在することは既知のことと思う。しかし、“ワークブーツ”という道具に、ここまで実直に向き合った1足が今までにあっただろうか。その気取らない美しさを見よ。 どこまでも素朴で武骨 それでいて軽量で快適 日本有数の革靴産地...

横浜・裏元町に店を構える、元毛皮店がつくる、「H LEATHER」のデイリーウエア。

  • 2026.04.01

2024年に横浜・裏元町に店を構えた『Hレザー』。元毛皮店として長年培った革への知見を背景に、軽く柔らかなシープレザーのウエアを展開。ショップにはレザージャケットやシャツなどの製品が並び、日常で楽しむレザーの魅力を伝えている。 レザーをもっと日常に育てる楽しさを伝えたい [caption id=""...

【VAN×2nd別注】スポーティなレタードカーティガンでひと味違うアイビースタイルを。

  • 2026.02.03

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【VAN×2nd】トラックカーディガン[レタードワッペンセット] 日本にアイビーの礎を築いたブランド、「VAN(ヴァ...