革ジャンにステンシルを入れた時は、スプレーを掛けすぎてロールシャッハテストみたいになっちゃうし、A-2を手塗りした時は、色ムラがありすぎて小学生の水彩画みたいに仕上がった。俺の手にかかると、すべてが「完成」とは程遠くなるのだが、でも自分の手による“ひと手間”が入ると、そのアイテムに俄然愛着が湧くというもの。カスタム好きな本誌「Lightning」読者の方なら、この気持ちは分かってもらえると思う。
1100_19 WW2 Model
先日、ドイツ・ベルリンで開催された展示会に行った時のこと。フルカウント代表・辻田さんに、この大戦モデルのデニムを見せてもらった。シルエットはクラシカルなストレート。大戦モデルならではのディテールが随所に織り込まれた逸品だ。500本限定なのだが、本題はここから。
なんとデニムにステンシルシートとアクリル絵の具、スポンジが同梱され、お尻のペンキステッチを自分で入れられるというものなのだ。こんな遊び心に溢れたデニム、見たことある? 目の前で辻田さんが実演をしてくれたのだが、見れば見るほど自分でやりたくなる。これなら不器用な俺でも上手く出来そう。もちろん、ステッチはケツポケではなく、どこに入れたってOK。同梱の絵の具はオレンジだが、色で遊んでも楽しそうだ。
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ペンキステッチの入れ方はいたって簡単。紙皿などのパレットにアクリル絵の具を出し、ステンシルシートを手でしっかりと押さえながら、絵の具を付けたスポンジを軽くぽんぽんとステンシル上をスタンプしていくだけ。
不器用な俺でもこの仕上がり。なかなかいいんじゃない?
久々に俺の心の“カスタム魂”が呼び起こされたぜ。
【問い合わせ】
FULLCOUNT TOKYO SHOP
TEL03-6804-6542
http://www.fullcount.co.jp
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※掲載情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning 2019年10月号」)
写真:桑島章 文章:モヒカン小川
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