履き手の信頼を得る高品質ブーツはこの場所で生まれる。
“KING OF BOOTS”と称される、ワークブーツ界きっての最高峰ブランドであるWHITE‘S BOOTS。USAメイドにこだわり、創業時から変わらぬハンドメイド製法を守り続け、現在もワークブーツを生産している。
効率よくレイアウトされたファクトリー内部。熟練の職人たちが革の裁断からアッパーの縫製に至るまで、一足一足を丁寧に仕上げていく。顧客にフィットする最高の一足を提供するため、現在も伝統製法を守り続けている。
WHITE’S BOOTSが誇る縫製職人がSMOKE JUMPERのアッパーを製作。過酷な現場で耐える堅牢さを決めるレギュレーションに合わせ、熟練の技で縫製される。
SMOKE JUMPERのアッパーは過酷な火災状況下で耐えうるように、耐火性の糸と革を使い、一針一針、熟練の職人によってブーツを作り上げていく。
WHITE’S BOOTSで使用される皮革素材は、ブーツの形状に合わせて作られた型で裁断される。自然素材である革は一枚として同じものはないので、型を取る場所(革の裁断位置)を職人が見極めなければならない。
WHITE’S BOOTSのエンボススタンプはハンドメイドによるアメリカ生産の証。1960年代以降、多くのブーツメーカーが大量生産に向け機械生産を導入していく中、今もなお、WHITE’S BOOTSは伝統製法を守り続ける。
実に11000個にも及ぶラスト(木型)を使用している。特にカスタムオーダーにおいては採寸項目だけでも10項目に及び、その数値をもとにラストに革パーツを貼り合わせ、個人の足型に合わせたラスト作り製造される。
厳選した素材を用い、手練の職人が丹精込めて仕立てる。
31年間、WHITE’S BOOTSで働いているというTonyは、ブランドが誇る伝統製法、ハンドソーンウェルテッド製法に精通する熟練の職人だ。 怪我をしないようにテーピングを巻き、ウェルトとアッパー、インソールを手縫いですくい縫いしていく。時間と手間を掛けて縫うことで、快適な履き心地を実現している。
ハンドメイドにこだわり、手間とコストをかけてでも、より良い履き心地を追求することが、100年以上変わる事なく続いてきたWHITE’S BOOTSの伝統だ。そのため仕事道具のメンテも重要だという。
過酷な環境下で使われ消耗した状態でファクトリーに持ち込まれたリペア待ちのブーツたち。手間とコストを惜しまず作られたWHITE’S BOOTSの製品は、ソール交換などリペアを行えば、末長く愛用し続けることができる。
WHITE’S BOOTS にて26年間、靴職人(シューメーカー)として働き、2019年にプレジデントに就任したEric Kinn
ey。のべ5万足以上ものブーツを手作業にて縫い上げた熟練の職人でもあり、履き手の信頼を得る高品質な製品づくりを見守る、WHITE’S BOOTSのキーパーソンである。
ファクトリーにはリテールショップも併設されている。
ファクトリーにはリテールショップも併設され、WHITE’S BOOTSの各種モデルはもちろんのこと、Tシャツやキャップなどのオリジナルグッズや、アウトドアギアなど、幅広い商品構成が魅力となっている。
【DATA】
WHITE’S BOOTS
4002 East Ferry Ave. Spokane,WA 99202 U.S.A.
TEL509-535-1875
https://whitesboots.com
(出典/「CLUTCH Magazine 2024年11月号 Vol.97」)
Photo by Yoshimasa Miyazaki 宮崎良将 (Seven Bros. Pictures)
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