ホットロッドカルチャーが根付く、男の仕事部屋。
全国でも有数のトラディショナル・ホットロッドショップとして名を馳せるJモータース。ショップのスタートは2005年に遡り、徐々に店舗を大きくしながら業務を拡大してきた。今回の撮影のメインは2020年に増築した作業スペース。
ショールームにも別の作業スペースはあるが、こちらは主に瀬法司氏のホットロッド製作のための空間だ。作業スペースの特性上、華美なインテリアは皆無だが、棚や壁に並ぶホットロッドパーツがその役割を担っている。
トラディショナル・ホットロッドの製作には、現行のパーツショップで簡単に手に入らない旧いパーツが不可欠なため、瀬法司氏は長年クルマの買い付けと並行してアメリカのスワップミートを周り、パーツを収集し続けている。そして、店内にストックされる大量のパーツがカルチャーを愛する者にとってはこの上なく魅力的なオーラを放っているのである。
ストックパーツも加工機械も言うまでもなくホットロッドを作るための実用だが、それこそがこの空間の最大の味付けとなっているわけだ。真摯にホットロッドをビルドするワーカーの作業スペースは、どんなインテリアでも代用できない実用重視のリアルな空気が漂っている。
パーツや雑貨、全てにホットロッドカルチャーを感じる空間。
ガレージの中2階の柱に設置されたFORDのヴィンテージサインボード。旧い時代のFORDディーラーショップで使われたものだろう。
ボンネヴィルのスピードトライアルやサンドレースなどの古い写真を展示。ホットロッドカルチャーへのリスペクトが感じられる。
メーターやエンジン周りのパーツなど、スワップミートやショップを回って仕入れた実用パーツのストックがインテリアの役割も担っている。
作業場と隣接するショールームには主に’60年代以降のアメリカ車を中心とした車両が並ぶ。作業内容がホットロッドと異なるため、こちらは専門のメカニックが担当。
ショールームの壁にはヴィンテージスケートボードが展示されている。クルマやバイクだけでなく、幅広く旧きよきアメリカンカルチャーを愛する瀬法司氏らしいディスプレイだ。ショップのセール車両情報は随時更新されるのでHPをマメにチェックすべし。
古着の知識も豊富な瀬法司氏だが、最近はベースボールシャツやコートなど、敬愛するFord社関連のヴィンテージを収集しているのだとか。
【DATA】
J-MOTORS
神奈川県横浜市青葉区市ケ尾町745
Tel045-979-3901
https://j-motors.org
(出典/「CLUTCH2023年8月号 Vol.92」)
Photo and Text by Yuta Kinpara 金原悠太
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