【業界人の愛用品】プリミティブで、モダンなムードに心惹かれる。|OLD JOE/髙木雄介さん

  • 2022.07.23
愛用しているからこそ長く付き合ってきたプロダクツ。アーリーセンチュリーのアメリカンクロージングを現代のファッションに取り入れたOLD JOEのデザイナー、高木さんにも、そんな愛用品がいくつかある。その一部を理由とともに紹介する。

ミニマルだけど個性のあるユニークな表情に。

フリーのパタンナーとして活動した後に、盟友NUTS ART WORKSの比内氏とともにもOLD JOEを立ち上げる。服だけでなく、カルチャーや工芸品にも精通

いち早くアーリーセンチュリーのアメリカンクロージングを、現代に再構築するスタイルを完成させたOLD JOE。デザイナーの髙木氏は、ブリティッシュスタイルやフレンチのミッドセンチュリーモダンから日本の伝統工芸まで幅広く見識を広げ、その追求心には舌を巻く。

「洋服に関しては、今の自分自身の視点で得たインスピレーションを反映し、納得できるクオリティで仕上げたクロージングを着ていきたいという気持ちが強いですね。またヴィンテージに関しての好みも、歳を重ねるにつれ変わりました。以前は希少性に重きを置いていました。今はバックボーンも大事ですが、見た時の説得力や、ユニークさを重視していますね。エイジングされたマテリアルなんかは感動すら覚えます。そのプロダクツがどのように使われていたかを想像するだけで心踊ってしまいますね」

今回の取材で伺った新しいアトリエは、実にミニマル。和の工芸品、フレンチミッドセンチュリー、アンティークファニチャーが一堂に会し、他にはないモダンな世界観が表現されていた。OLD JOEのプロダクツにも通ずる美学を感じる。

「このアトリエには、手仕事の良さを感じるプリミティブで熟成されたもの達が自然と集まっています。うちのプロダクツも、ミニマルでも手仕事の良さを感じられる縫製や独自性の感じられる素材感を何よりも大事にして製作していますね」

「OLD JOE」髙木雄介さんの愛用品。

1.COAT/OLD JOE

シグネチャーピースのダスターコート。ウエストベルト付きのベーシックなスタイルだが、質の良さを随所に感じる。「仕上げに軽めの味出し加工を施したスプリングコート。コットンリネンのハイカウントウェザークロスを用いています。ゴージラインと上衿の角度を下げることで、上衿がそのままチンストラップの役割を果たすという’20年代にあった意匠を駆使しました」

2.JACKET/OLD JOE

初期から作り続けているスーツは、年々アップデートを重ねている。このジャケットは、セットアップとしても着用可能な新作。「シルクリネンを使ったオリジナルのサマーツイード。’30年代の避暑地を彷彿させるスポーティングブレザーです」

3.DENIM/Unknown

’20年代のデニムカバーオールは、アメリカもの。タグがないためブランド名は不明。「これまでに珍しいデザインはいろいろと買ってきたので、近年はどこか力の抜けたデザインでエイジングを重視してセレクト。このカバーオールは、正に理想的で、ワークウエアだからこそのリペア痕と色落ちになっていますね」

4.SHOES/A.G.SPALDING

米国を代表するスポーツメーカーのヴィンテージ。‘10sのものだと推測。「まだスニーカーが生まれる前の時代のトレーニング用シューズ。作りは革靴ですが、シルエットや縫製仕様、仕上げ処理など、アルチザンの手仕事であり、アーカイブプロダクツとして最高峰ではないでしょうか」

5.WATCH/Patek Philippe

スペシャルなアンティークRolexを持つ髙木氏が次なる一手として手にしたのがノーチラス3800。近年は凄まじい値上がり。「ジェラルド・ジェンタによってデザインされた名作ですね。ハードなヴィンテージやカジュアルなスタイルに程よくリッチなバランスを取ってくれる大人のための趣向品」

最近買ったもの、ハマっているもの

プリミティブや侘び寂びを感じさせてくれる日本を代表する陶芸家である辻村史朗さんの作品。海外からも高く評価されており、メトロポリタン美術館などにもその作品が所蔵されているのだ。

(出典/「CLUTCH2022年8月号 Vol.86」)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

Lightning, CLUTCH Magazine, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

ランボルギーニ三浦

Lightning

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

杉村 貴行

2nd(セカンド)

ブランドディレクター

杉村 貴行

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部