レギュラーラインはそのままに、新設されたクラフトラインではメイド・イン・ジャパンにこだわり、生産背景を全て日本国内の工場や作り手に委ねている。
「通常なら簡略化せざるを得ない凝った縫製などもしっかり表現できる上、使用する素材も海外の生産背景では到底受け入れられない少ロットを実現できました」と、ディレクター多田さんも言うように、より踏み込んだもの作りを実現したハイエンドラインが満を持して始動した。
満を持してリリースする、初のメイド・イン・ジャパン
生産背景を国内に移して新設されたニューライン。ファーストコレクションとなる今季は、2種のニットと共布で設えたミリタリーセットアップが登場する。
人気ブランドを数多く手掛ける名うての工場
ニットからキャリアをスタートしたという多田さんの背景を活かし、有名ブランドのOEMなども手掛ける名門ファクトリーでの生産を実現。ニュアンスや仕様なども国内だからこその密な伝達が可能だったという。
Dobby Pea Coat / Dobby Field Pants
上下ともに1940年代にUSネイビーやUSマリンコープにて採用されたミリタリーアイテムをイメージソースとしつつも、よりリラックス感のある現代的なシルエットに再構築。ドビー織りの生地を揉み込むように染め上げ、手触りだけでなく視覚的にも柔らかな膨らみを感じる風合いに仕上げた。ピーコート5万3900円、パンツ2万9700円
Shetland Wool Sweater / Shetland Wool Cardigan
英国産シェットランドウールとファインメリノウールを裏毛スウェット感覚でマットな表情に編み上げたオリジナル生地を使用。カーディガンはチェコ軍の60年代製ミリタリーライナー、セーターはUSアーミーの50年代製のものがイメージソースとなっている。セーター3万1900円、カーディガン3万9600円
ブランドの軸となる、デイリーユースライン
各国ミリタリーやワークのデザイン&ディテールをモチーフにリーズナブルな価格帯でより多くのバリエーションを展開。モノの本質はしっかり継承しつつも、現代的な味付けで武骨さを軽減した今季も同ブランドらしいコレクションとなっている。
1枚でも様になるようモダンなサイジングにまとめた長袖サーマル。9900円
1930〜40年代頃のロガージャケットを柔らかなAラインでアップデートしたミドルアウター。1万7600円
ツイルや平織とは違った独特な表情のブロークンツイルとパイルのリバーシブルライナージャケット。1万9800円
1940年代のミリタリーライナーをベストに再構築。1万7600円
【問い合わせ】
マルベリー
TEL 03-6450-4800
https://armytwill.com/
Photo/Ryota Yukitake Stylist/Syun Iizuka Text/Takehiro Hakusui Hair&Make/Daisuke Yamada
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