本場アメリカでも希少な、プレッピーの体現者。「ノア」ファウンダー・ブレンドンさんのプレッピーを作るアイテムとは?

本場アメリカから日本まで。世界規模でプレッピーの体現者たちは存在している(ごく少数ではあるが)。ストリートのエッセンスにトラディショナルのマインドを融合させた独自のテイストが持ち味のブランド「ノア」を展開するブレンドン・バベンジンさんもその1人だ。彼らの愛用品やルールを通して、プレッピーとはなんなのか? そのスタイルやマインドをすこしずつ紐解いていこう。

▼プレッピーってそもそもなんだ?

プレッピースタイルとは? 誕生から現在に至るまでその歴史を振り返ろう。

プレッピースタイルとは? 誕生から現在に至るまでその歴史を振り返ろう。

2025年07月09日

トレンドは一瞬だけど、プレッピースタイルは永遠。

「ノア」ファウンダー・ブレンドン・バベンジン|2015年、ニューヨーク マルベリーストリートに旗艦店をオープンし、ノアを本格始動。日本国内では東京 原宿、大阪 南堀江に店舗を、ドーバーストリートマーケット 銀座にスペースを展開。この日のニューヨークはあまり暖かくなかったために、ブレンドンはナイロンアウターを着用していた。80年代にアメリカ北東部で人気が高かったCBスポーツの1着だ。リジッド状態から穿き慣らしてきたデニムとラクに履けるローファーは、J.クルーのもの

ブレンドン・バベンジンさんは、ニューヨーク州ロングアイランドの出身だ。自身のブランドであるノアを本格始動したのが2015年。ノアは、スケートボード、サーフィン、ミュージックに造詣が深いブレンドンがストリートのエッセンスにトラディショナルのマインドを融合させた独自のテイストが持ち味だ。ニューヨークにある旗艦店で彼のプレッピー観について教えてもらった。

「よく『ブランドのインスピレーション源は?』と聞かれることがある。『プレッピースタイルとか、ニューウェーブやパンクなどの音楽とか、スケートボードやサーフィンとか……』と答えているね。ノアは、僕の人生を物理的に表現したもの。プレッピーとは、僕が若い頃にベースにしていたスタイルなんだ。80年代頃の僕や友人は、間違いなくプレッピーだったと言えるだろうね。

僕にとって、プレッピーとは流行にとらわれないセンスを持った人たちが集まるクラブという感じかな。80年代のプレッピーはとても進歩的で、多くの新しいアイデアやサブカルチャーを支持する役割を担っていたんだ。自分らしくいようと心がけること。どんなトレンドに対しても、そこに自分を合わせようと頑張りすぎないこと。そういう大事なマインドのあれこれをプレッピーから教えてもらったよ」

「ノア」ファウンダー・ブレンドンさんの欠かせないプレッピーなもの。

1.キャッチボール

「スペリーには特別な思い入れがある」と前置きをしつつ、「非常にクオリティが高く、キャンバスシューズのなかでも格別な履き心地」と語るのがキャッチボールの1足。

2.ヴュアルネ × ノア

1960年の冬季五輪で金メダルを獲得したスキーヤー、ジャン・ヴュアルネが着用していたブランドとコラボ。彼の幼少期、このモデルは大人気だったという。

3.J.クルー

スイムトランクスはランニングショーツにもカジュアルなデイリーショーツにもなる。ブレンドンはネクタイの柄を他のものに応用するのが好き。特にペイズリーがお気に入り。

4.ノア

ランチ、タオル、水泳用品、釣り道具など、その日に必要なものを入れて。シンプルを極めていて最大限に実用的なトートバッグは、プレップの世界で中心的な位置を占める。

5.ノア

ウールボディにレターをあしらったキャップ。「N」は、NOAHの頭文字。蛍光トーンのグリーンだったり、こちらのイエローだったり、帽子で鮮やかなカラーをチョイ足し。

6.ノア

最もシンプル、それでいて多目的なバンダナは多数所有。小さなスカーフやハンドタオルとして、ランニング中には汗が目に入らないようにヘッドバンドとして。

7.80年代に聴いていた音楽

ヘアカット100、ザ・キュアー、ザ・ハウスマーティンズ。ブレンドンがプレッピーだった80年代のバンドたち。ヘアカット100のレコードジャケットは、プレップの美学を視覚的に反映!

「ノア」ファウンダー・ブレンドンさんのプレッピースタイルのルール。

1.ポロの襟を立てて、サングランスをオン。

ポロシャツの襟を立てることで、よりカジュアルムードを創出。アウターの襟とのシルエットバランスもキャッチーだ。そこにサングラスを足して、アクティブムードも強調。

2.ナンタケット島の小物を身につける。

ロングアイランドに生まれ、サーフィンを愛好してきた彼は、潮の香りが漂うナンタケットノットワークスのロープブレスも好き。これも米国東海岸の伝統的アイテムのひとつ。

3.メッシュベルトで抜きと落ち着きを両得。

レザーベルトでは堅い。リボンベルトでは柔らかい。ちょうどいいのが、適度に落ち着きも漂わせながら、決して堅くは見せないメッシュベルト。ポロシャツやデニムと好相性。

4.ラクなローファーに、裾はカットオフ。

バーガンディーカラーのクラシックなローファーが好き(必ずしもコードバンでなくてOK)。デニムの裾は、カットオフの状態で合わせて気負わない装いを完成させている。

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「2nd 2023年8月号 Vol.197」

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

こだわりの最上級へ。リングを複数繋いで作られるブレスレットは、究極の贅沢品

  • 2026.03.17

創業から29年にして新たな局面を迎え、“地金から新たな素材を作り出す”という手法に行き着いた「市松」。『自在地金屋 無双』をその名に掲げて作られたブレスレットは、一点一点手作りでサイズのブレが生じるためリミテッドモデルとして製作。放たれるただならぬオーラは、職人の工夫と根気によるものだ。 誠実に地金...

中目黒の名店「PLEST」が仕掛ける、究極のデニムセットアップ受注会が開催中! シルバー925ボタンの圧倒的存在感を見逃すな

  • 2026.03.16

中目黒に拠点を構え、ヴィンテージへの深い造詣と現代的なエッジを融合させるブランド「PLEST(プルスト)」。彼らが放つ新作デニムセットアップの受注会が、3月15日(日)よりスタートしている。 デニムセットアップにシルバー925ボタンという選択肢を。 今回の目玉は、なんと贅を尽くした「シルバー925」...

今季のテーマは“Preppy in the Sun”! 春の到来にピッタリな「ゴールデンベア」のラインナップを紹介

  • 2026.03.18

デイリーなアメリカンカジュアルウエアを得意とする「ゴールデンベア」。“Preppy in the Sun”をテーマに掲げる今季のコレクションでは爽やかな風吹く春の到来を告げる、涼しげなラインナップを展開する。 フレンチリネンの着心地とオレンジが活きる春 主役は淡いオレンジのシャツ。フレンチリネンを1...

【VAN×2nd別注】スポーティなレタードカーティガンでひと味違うアイビースタイルを。

  • 2026.02.03

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【VAN×2nd】トラックカーディガン[レタードワッペンセット] 日本にアイビーの礎を築いたブランド、「VAN(ヴァ...

別荘暮らしには憧れが詰まっている。1500万円以下から手に入るログハウスという選択肢

  • 2026.03.31

いくつになっても秘密基地のような存在にはワクワクさせられる。だからこそ“別荘”という響きに今なお心ときめくのかもしれない。趣味に没頭するのも何かに挑戦するのもいい。家族とまったり過ごすのも悪くない。BESSの家は、いい大人が目論むあれこれを叶える理想の空間だ。 編集部パピー高野が別荘暮らしを体験! ...

Pick Up おすすめ記事

待望のカスタムオーダーが再始動!シルバージュエリーはメイドインジャパンにこだわりたい

  • 2026.04.01

ネイティブスピリットを宿したシルバージュエリーで多くのファンを魅了してきたARIZONA FREEDOM。2026年春夏シーズンより、待望のカスタムオーダーがついに再始動。既存のデザインをベースに組み合わせ次第でこれまでにない自分だけのオリジナルのシルバーを形にできるのが最大の魅力だ。熟練した職人に...

円盤投げのアイコンが目印! アメリカ生まれの定番スウェット「DISCUS」ってどんなブランド?

  • 2026.03.19

1973年に誕生して以来、キャンパスや街の日常とともに歩んできた「ディスカス」。派手さはないが、気づけばいつも身近にあり続ける。そんな等身大のスウェットブランドの魅力を、ブランドの背景とアイテムから紐解いていく。 米国のリアルが育んだちょうどいいスウェット 1973年、アメリカ・ヴァージニア州で誕生...

【Tricker’s × 2nd別注】英国の伝統と歴史が宿る質実剛健なカントリーブーツをネイビーで

  • 2026.03.18

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 革靴の名門「トリッカーズ」とのコラボが実現。ストウ ネイビーカーフ 革靴の聖地として名高い英国・ノーサンプトンにて1...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

こだわりの最上級へ。リングを複数繋いで作られるブレスレットは、究極の贅沢品

  • 2026.03.17

創業から29年にして新たな局面を迎え、“地金から新たな素材を作り出す”という手法に行き着いた「市松」。『自在地金屋 無双』をその名に掲げて作られたブレスレットは、一点一点手作りでサイズのブレが生じるためリミテッドモデルとして製作。放たれるただならぬオーラは、職人の工夫と根気によるものだ。 誠実に地金...