【保存版】スカーフ&バンダナの結び方。

カジュアルファッションに取り入れたい巻きものといえば、タイのほかにスカーフやバンダナがある。しかし、意外と巻き方を知らない人も多いのでは? そこで基本の巻き方を、スカーフとバンダナの豆知識とともに紹介しよう。

CONTENTS

スカーフの基本素材はシルク。バンダナはコットンが王道。

1994年の開店以来、実用品衣料の魅力を発信し続ける「Pt. アル フレッド」オリジナルシルクスカーフ。1万1000円(Pt.アルフレ ッド☎03-3477-7952)

もとは、性別問わず目印として使われていた布のことを指し、同時に防寒具としての役割も果たしていたのではないかとされているスカーフ。メンズファッションにおける巻きものとして最も“お固い” 存在であるタイも、原型はスカーフと言われている。

そんなスカーフで主流となる素材はシルク。ヴィンテージのスカーフにもよく見られる素材で、色づかいの美しいものが多い。また、使いこむほどにアジが出るのも魅力のひとつである。

一方バンダナは、ヒンディー語の「バンドゥヌ」が語源で、17世紀後半ごろに誕生。スカーフに比べてボリューム感が少なく、Tシャツなど軽快な装いに適している。

また、巻きものとしてだけでなく、パンツのヒップポケットから少し見せてアクセントにしたり、頭に巻いたりと、自在に活用できる。そんなバンダナの王道素材はコットン。洗いざらしのクタっと感もコットンだからこそ出せるアジだ。

スカーフ&バンダナの結び方。

1.基本の「バイアス折り」。

【1】まずは裏面を上にして広げ、対角となるふたつの角を、頂点が少し重なる程度、内側に折り込む。

【2】両方の折り目を、同じくもう一度内側に折りたたんでいく。およそ半分の位置で折り返せばいい。

【3】最後にもう一度、内側に折りたたむ。この時、若干片側を深めに折りたたんで形を整えるべし。

【4】首に巻く前の準備は完了。位置によって柄が異なるスカーフの場合、位置を気にしながら折っていこう。

2.シンプルで簡単な「2回固結び」。

【1】まずは一度固結びをする。説明のため平面に置いているが、実際はちゃんと首に巻いて行うように!

【2】続いて、【1】で結んだ先端同士を、もう一度固結びするだけ。説明する必要もないぐらい簡単である。

【3】締める際の力加減によっても、印象は若干変わってくる。その日のスタイリングによって使い分けるべし。

【4】さて、締め終えたら最後の調整。鏡を見ながら、柄の見え方やノットの形をしっかり整えよう。

完成! シンプルイズベスト!

これは、70mm×70mm のスカーフを使用した際の例。シルクの場合は、滑ってしまうこともあるため2回固結びすべきだが、サイズの小さいバンダナなどを巻く際は、1回固結びするだけでも問題ない。

達人に聞く、巻きものの楽しみ方。

様々な服の魅力を発信し続けているPt.アルフレッド/店主・本江浩二さん。カジュアルに巻きものを使いこなすスペシャリストとしても、小誌をはじめ多方面で活躍中だ。そんな本江さんに巻きものの楽しみ方を聞いた。

「巻きものを楽しむうえで、一番大切なのはオンとオフの使い分け。西部劇などで活躍した名優、ゲイリー・クーパーの写真を見てみると、オンはタイ、オフはスカーフでしっかりと使い分けをしていて、当時から実にカッコいい着こなしを体現していたんです。オンはピシッと、オフはユルっと、というメリハリさえ心得ていれば、あとはどれだけ自由に楽しんでもいいと思います。あえてB.D. シャツのボタンを外したり、ユルユルで巻いてみたり。緩くなったTシャツの首元をごまかすために巻いたっていいんです。もっと自由な考え方で楽しみましょう!」

ゲイリー・クーパーのオンからオフまでを捉えた『Enduring Style』では、巻きものを使い分ける彼の着こなしの妙を堪能できる。
この記事を書いた人
パピー高野
この記事を書いた人

パピー高野

断然革靴派

長崎県出身、シティーボーイに憧れ上京。編集部に入ってから服好き精神に火がつき、たまの散財が生きがいに。いろんなスタイルに挑戦したい雑食タイプで、ヨーロッパからアメリカものまで幅広く好む。家の近所にある大盛カレーショップの名を、あだ名として拝借。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

上野・アメ横の老舗、中田商店のオリジナル革ジャン「モーガン・メンフィスベル」の凄み。

  • 2025.12.04

ミリタリーの老舗、中田商店が手掛けるオリジナルブランド、「MORGAN MEMPHIS BELLE(モーガン・メンフィスベル)」。その新作の情報が届いたぞ。定番のアメリカ軍のフライトジャケットから、ユーロミリタリーまで、レザーラバー垂涎のモデルをラインナップしているのだ。今回は、そんな新作を見ていこ...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

Pick Up おすすめ記事

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...

上野・アメ横の老舗、中田商店のオリジナル革ジャン「モーガン・メンフィスベル」の凄み。

  • 2025.12.04

ミリタリーの老舗、中田商店が手掛けるオリジナルブランド、「MORGAN MEMPHIS BELLE(モーガン・メンフィスベル)」。その新作の情報が届いたぞ。定番のアメリカ軍のフライトジャケットから、ユーロミリタリーまで、レザーラバー垂涎のモデルをラインナップしているのだ。今回は、そんな新作を見ていこ...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...