1.青春を感じてしまうリンガーT。だからレモンなんです(笑)。|FILMELANGE(フェルメランジェ)
厳選のオーガニックコットンを使用したムラ糸を絶妙なテンションで編み上げるフェルメランジェのTシャツは抜群の着心地はもちろん、まるでヴィンテージのような風合い。それに相当な古着好きが作っているとしか思えない、この時代にあえてのリンガーT ってのが最高だ。ところで、リンガーT を見ると青春とか焦燥とか刹那とか……、やけに甘酸っぱい心持ちになってしまうのはボクだけ? あの頃もこんな配色を着ていたなぁと遠い目になるけど、気分はBack to ゼロ年代。あの頃とは違って生地も格段に上質だから、この夏また着てみたくもなるんです。Tシャツ1万1000円/フィルメランジェ(フィルメランジェ☎03-6447-1107)
2.ラリー・クラークの映画に出てきそうな’90年代のリアルな空気。|COMFORTABLE REASON(コンフォータブルリーズン)
まるで古着屋で見つけたʼ90年代ストリートブランドのような細いピッチのマルチボーダー。同じ時代のアウトドアウエアにもありそうな配色は、まさにいまが旬だ。このバランス感覚って何気なく見えるが、意図して出せるブランドは決して多くない。コンフォータブル リーズンは他のアイテムを見てもその空気感が伝わってくる数少ない“わかってる” ブランドなのだ。シルエットはやや緩めでやんちゃに見えるが、インナーにシャツを着るにはちょうどよく、30番手の単糸で編み上げたオリジナルボティは着心地も快適だ。Tシャツ1万2100円/コンフォータブルリーズン(フィクショナルストア☎03-6310-7209)
3.年中スキーが頭から離れないあなたのために。|BOGEN(ボーゲン)
こんなご時世。今年は春スキーもお預けでしたってひとも多いはず。なら、いまから妄想で滑りませんか? ってことで“SPACE SKI” TEE。本当の由来は、一年中スキーの事ばかり考えているボーゲンのデザイナー小川さんによる「スピードスキーってもはや宇宙」という発想から生まれたデザイン。とにかく真夏にスキーモチーフってのがアンバランスで面白い。ブランドではお馴染みの竹内俊太郎さんのイラストも素敵だ。さてさて、またいつか山々の銀面にシュプールを描けるその日がくるまで、この1枚を着てイメトレを。未来のこともスキーのことも、きっと良いイメージが大切だから。T シャツ1万450円/ボーゲン(ボーゲン☎03-6303-2623)
4.大人の上品さと夏のやんちゃさをコットンニットがうまく取り持つ。|ts(s)(ティーエスエス)
上品で柔らかな質感のコットンニットは、大人が選ぶTシャツの最適解。今季ティーエスエスは糸からこだわり、甘く撚ったコットン100%の糸をミドルゲージで編み立てているため着心地もニットとは思えないほど軽やかだ。やや肩のラインも落とし、身幅もあるシルエットがリラックス感のあるショーツスタイルともフィット。かと言って、だらしなく見えないのはコットンニットだからこそだろう。この夏はバケットハットや大きめのショルダーバッグ、モカシンシューズなどの土臭いアイテムと合わせて、サファリ&トラベルなムードを楽しみたい。Tシャツ2万7500円(ティーエスエス 代官山ストア☎03-5939-8090)5.夏のナバホはジュエリーよりTシャツと言える男になりたい。|YOUNG&OLSEN The DRYGOODS STORE
インディアンジュエリーでおなじみのナバホ族が自分たちの生活様式や文化を伝えるために作った現地のお土産Tシャツ。という実際にあるのかないのかわからないプリントモチーフ。本来その役目を持つのが、所謂ジュエリーやラグなんだろうけど、それがT シャツとなると実にファニー。こんなシュールなイラストがジャケットの下からチラリと見えたら、彼女もクスりとしてくれるはず(もしくは二度見)。もう大人だし、これ見よがしのターコイズやシルバーより、ナバホはTシャツっしょ? と堂々と言えたら男の株も上がる? Tシャツ9900円/ヤングアンドオルセン ザ ドライグッズストア(グーニーPR☎03-6441-2142)
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
Photo/Norihito Suzuki Styling/Kaho Yamaguchi Text/Kazuki Ueda Model/Tatsuro Yasui
関連する記事
-
- 2024.10.02
自称ブレザー偏愛家の黒野が 「紺ブレ」に関するあらゆる疑問に答えます
-
- 2024.09.20
ミリタリー巧者に学ぶ、カモ柄パンツの大人の着こなし術、5選。
-
- 2024.08.21
旬なアロハシャツ着こなし術。渋谷・サンハウス編