書類、名刺、レシートなどすべてデータ化 リモートワークの必需品 ScanSnap iX2500

Zoomが提唱する働き方の未来とは?【Zoom Experience Day Summer 2024】

7月18日に、東京の東京ポートシティ竹芝 ポートホールで『Zoom Experience Day Summer』が開催された。このイベントはZoom経由でオンラインでも視聴できるハイブリッドタイプの開催。テーマは『未来の働き方に向けた AI の活用とコミュニケーションの総点検』と題して、ZVC JAPANの代表取締役会長兼社長の下垣典弘さんの基調講演を皮切りに、さまざまな導入事例が紹介された。

日本で、ハイブリッドワークは定着したか?

「どうしたら、日本でZoomが使われるようになるんでしょうね?」

と、当時のZoomカントリーマネージャーの佐賀文宣さんから筆者が聞かれたのは、2019年の事だった。

国土が広く、東海岸と西海岸それぞれでビジネスを展開する必要があるアメリカでは、早くからオンライン会議が普及していたが、多くの企業が東京一極集中で、「会う事が礼儀」という風潮のある日本では、普及する可能性は皆無のように思えた。さらに日本の狭いオフィスでは、ひとりひとりがビデオ会議するスペースが少ない。デスクでビデオ会議をする人が増えるとうるさいし、それを「恥ずかしい」と感じる人が、当時は多かった。

それがどうだろう? 感染症の蔓延により、ビデオ会議をする習慣は一気に普及した。

しかし、感染症のピークを越えてから揺り戻しもある。「出社するべき」となった会社も少なくなく、今でも「出社する方が効率がいい」と述べる会社トップが、幅を効かせている会社もある。

「元に戻ったのではありません。『新しい働き方』が定着したんです!」と語るのは、ZOOMを日本で取り扱うZVC JAPANの代表取締役会長兼社長の下垣典弘さん。

『出社が前提の時代』『出社できない時代』を経て、『働き方を自由に選べる時代』が来たというのだ。

調査によると、働き方を自由に選べる、ハイブリッドワークが定着した会社は64%。

求人市場においては、「出社が前提」の会社より、「働き方を自由に選べる」会社の方が選ばれるという認識から、ビジネスリーダーの75%は『現在の働き方の最適化、および新しい働き方の推進を考えている』という。

また、当然ながらAIをどう活用するかも、重要なテーマとなっている。

AIの活用とZoom Phone

現在のZoomは単なる『ビデオ会議アプリ』ではなく、リアルにしても、オンラインにしても『ミーティングの予定を立てる』、『ミーティング行う』、『その結果をまとめる、供給する』と、いう前後の仕事も含めた総合アプリとしてビジネスを再構築する『Zoom Workplace』に進化しており、その高機能化にAI Companionを活用している。

基本的なビデオ会議機能も大きく進歩している。特に、複数の人が中心となる会話が会議の中心となる場合、その数人を大きく表示したままにするマルチスピーカービュー機能は便利そうだ。

ミーティングのサマリーを事前にとりまとめて記載してくれる機能や、記事録のとりまとめや、会議後のタスクの書き出しなど、重要だけれども面倒で、まめな人がいないと放置されがちなタスクをAIが肩代わりしてくれるのもうれしい。これがあれば、ビジネスの効率は大きく上がりそうだ。

また、以前も記事にしたが、クラウドPBXと言われる分野の商品であるZoom Phone も仕事効率を大きく上げているという。多くのオフィスがまだ従来型のPBXを使っていると思うが、Zoom Phoneを使えば、在宅勤務でもオフィスにかかってきた電話を取れるし、内線で相互に会話できるし、通話の内容をテキスト化したり、その要点を取りまとめさせたりできる。

ZoomがAI活用と『Zoom Workplace』について発表

ZoomがAI活用と『Zoom Workplace』について発表

2026年08月28日

このZoom Workplace導入によるプラットフォーム化と、AIの活用、そしてZoom Phoneの導入がZoom躍進の大きな原動力となりそうで、これからもZoomの成長は続きそうだ。

イベントでは、さまざまな導入事例が紹介され、Zoomを導入した企業の方がお話をされたが、ここでは紹介するスペースがないので割愛する。

会場では、Zoomのさまざまなコラボレーションパートナーの展示も行われた。

ZVC JAPANオフィス移転。どんなオフィスなのか、気になる!

最後に、もうひとつ大きな発表があった。

この夏の終わりに、ZVC JAPANがオフィスを丸の内へと移転されるのだそうだ。

これもZVC JAPANの成長を裏付ける出来事ではある。

『働き方』のプロフェッショナルであるZoomが、どのようなオフィスを作るのか? 気になるところ。移転されたらぜひその新オフィスに取材にうかがいたいと思っている。

(村上タクタ)

 

この記事を書いた人
村上タクタ
この記事を書いた人

村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

全16色! 10年以上のロングセラーを誇る「HEATH」の名作ネルシャツが超人気なワケ

  • 2026.09.30

秋冬のアメカジ服の定番、ネルシャツ。横浜のセレクトショップHEATHが手がけるオリジナルブランドBLUE PORTのネルシャツが10年以上のロングセラーを誇るとのことで、その人気の秘密に迫る。 【理由①】優れたコストパフォーマンス ディテールやシルエットにもこだわった高いクオリティに対して、なんと税...

TRUE SWEATWEAR, MADE IN JAPAN. “未来のヴィンテージ”となる究極のスウェット。

  • 2026.09.29

スウェットやTシャツを中心に、高品質なプロダクトを創り続けるジャパンブランド「RIDING HIGH」。生地や糸より前の“綿”から開発するなど、徹底的なモノづくりの姿勢は国内外で高い評価を獲得している。そんな彼らが生み出すプロダクトは、すべてメイド・イン・ジャパンである。 [caption id="...

労働者やアウトドアマンに愛された実用服。「ウエアハウス」のフランネルシャツ

  • 2026.10.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 糸そのものから再現し旧式の織り機を用いて製作 フラン...

いつもの装いに、頼れる履き心地。この秋は、コートスニーカーとチロリアンシューズがあればいい

  • 2026.09.18

トラッドな装いになら、足元はやっぱり品よくいきたい。でも、履き心地だってこだわりたい。そんな欲張りな気分に応えてくれるのが「ロックポート」。クラシックな佇まいと快適さを両立した2足を紹介する。 品よく履けて、しっかり快適 「お洒落は我慢」とは言うけれど、格好よさも履き心地も譲れない。そんなわがままに...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

Pick Up おすすめ記事

名作[ハリケーントップ]誕生から40周年! 「CHUMS」の「ハローウェア」が再登場

  • 2026.09.23

「チャムス」の名作[ハリケーントップ]の誕生から40年を迎える今年、「ハローウェア」が再登場する。そのコレクションを紹介する前に、まずはブランドが歩んできた歴史を紐解いていこう。これまでの歩みを知れば、「ハローウェア」をもっと楽しめるはずだ。 ハロー、懐かしくて新しいチャムス サングラスを川に落とさ...

時間を重ねて、ヴィンテージになる。「RAGGY CLOTHING」の何年先も、格好いいと思える服

  • 2026.10.02

時代が変わっても、色褪せない格好よさがある。「ラギークロージング」が大切にするのは、流行に左右されない普遍的さ。アメリカンカジュアルの王道を、いまの時代に自然に着られる1着へと仕立てる。 旧きよき服を現代の日常に アメリカンカジュアルの王道を見つめながら、現代の日常に馴染む服を作る「ラギークロージン...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...

労働者やアウトドアマンに愛された実用服。「ウエアハウス」のフランネルシャツ

  • 2026.10.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 糸そのものから再現し旧式の織り機を用いて製作 フラン...

究極のクラシックを背負う。英国発バッグブランド「Billingham」のカメラバッグ『System-1』

  • 2026.09.24

英国生まれのバッグブランド「ビリンガム」。そして同ブランドを代表するモデル[システム-1]。"用の美"を極めたその実用性とルックスは昔も今も、服好きの心を捉えて離さない。 “機能美”を極めたクラシックバッグの筆頭 創業は1973年。写真を撮るのが大好きだったという創業者のために妻がカメラバッグを手作...