書類、名刺、レシートなどすべてデータ化 リモートワークの必需品 ScanSnap iX2500

EF→RF乗り換えのためのレンズ選び。標準ズームはF4通し? それとも安い方?

筆者個人のためのカメラ選びを、広報機材を借りて検討する企画の第2弾。キヤノンのEFマウントの機材を全部手放して、RFレンズに乗り換えようというプランなのだが、なにぶんレンズを全部乗り換えるとなると検討課題が多い。ボディはEOS R6 Mark IIもしくは、EOS R6と思っているのだが、標準レンズの選択肢がふたつある。

ひとつはRF24-105mm F4 L IS USM、つまりF4通しのレンズだ。こちらは18万4800円(税込・キヤノンオンラインショップ価格、以下同)。もうひとつはRF24-105mm F4-7.1 IS STM。こちらは7万3150円だ。つまり、24-105mmという標準レンズで10万円の差がある。まずは、この2本を比較したい。

RFに乗り換えてEOS R6を買おうと思ったら、Mark IIが発表された。どうすればいいのか?

RFに乗り換えてEOS R6を買おうと思ったら、Mark IIが発表された。どうすればいいのか?

2026年08月28日

もうEF→RFにすべき……を検討するため、キヤノンからEOS R6 Mark IIとレンズ多数を借りた

もうEF→RFにすべき……を検討するため、キヤノンからEOS R6 Mark IIとレンズ多数を借りた

2026年08月31日

(ちなみに、RFの標準レンズにはRF24-70mm F2.8 L IS USMとか、RF28-70mm F2 L USMなんてのもありますが、そこはお値段的にスルー(笑))

約10万円の価格差と、約300gの重量差

この2本、いろいろとお値段なりの差はあるが、RF24-105mm F4-7.1 IS STMも安いだけではない。なんといっても軽いというメリットがある。一番、少ない荷物で取材に行く時には、おそらくこのレンズを持って行くから、軽さは大事な性能だ。取材者にとってフットワークは命だったりします。

RF24-105mm F4-7.1 IS STMは約395g。対して、RF24-105mm F4 L IS USMは700g。300gの差がある。約670gのEOS R6 Mark IIと組み合わせると1,065gと、1,370g。ずっと持ち続ける装備だと思うとこの差は大きい。

一方、この標準ズームレンズというのは一番使うレンズだったりするから、投資するなら、標準ズームに投資すべきというのはある。大半をこのレンズで撮影するならF4通しの方がいい。実は、そう思ってEOS 6D Mark IIを買う際には28-70mmのF4通しを買った(で、重かった)。

ワイド側はともかく、望遠端でのボケ感が全然違う

さて、撮った写真を見てみよう。三脚とか構えずに手持ちで撮った写真の比較なので、画角がけっこう変わってるのはご容赦いただきたい……。

ちなみにこれはF4通しの方の写真だけれども、28mmのワイド端はどちらもF4だから、あまり差は出ないはず。もちろん、レンズが違うから描写力とかは違うはずだけれども。

これが、105mmの望遠端になると、F値の差が出てくる。

こちらが、RF24-105mm F4-7.1 IS STM。

絞りは一番開けて、F7.1で撮ってる。前後のもみじは多少ボケてるけど、味があるというほどではない。

こっちが高価な方のレンズ。RF24-105mm F4 L IS USM。

やっぱ、こっちの方がいいよね。もみじの葉が大きくボケて、がぜん雰囲気が出てくる。そして主題である人物にしっかりピントが来ることで、話題にしたい人物が目に付きやすくできる。これは私の仕事である取材時にも便利で、どの人の話をしいてるのか、どの人が主題なのか、ピントで表現することができる。

一番使う標準レンズでボケ感が出せるのはいい

もうひとつ、古民家の横に生けてあった椿。

こんどは先に、雰囲気のあるF4通しの方を見てみよう。こちらが、RF24-105mm F4 L IS USM。望遠端の105mmで絞りはF4。

背景の古民家はもちろん、生けてある草木の椿の花以外の部分もボケていて、いい感じだ。

対して、こちらはRF24-105mm F4-7.1 IS STM。絞りはF7.1になってしまう。

背景の古民家にも、草木全体にもかなりピントが来るので、雰囲気はだいぶなくなってしまう。これが10万円の差というものだ。

玉ボケが出るLuxuryさ

違いはそれだけではない。名前からも分かるように、RF24-105mm F4 L IS USMはUSM、つまりキヤノン必殺の超音波モーターを使っている。対して、RF24-105mm F4-7.1 IS STMがSTMモーター。動作音がするし合焦速度にも差があるらしい(私にはよく分からなかったが)。

また、RF24-105mm F4 L IS USMは『L』レンズ。ボディに赤いラインが入ってることからも分かるように『Luxury』なレンズなのだ。

人物の背後にクリスマスツリーを入れてみたが、大きくボケて玉になる。標準レンズでこのボケを楽しむには18万4800円必要ということだ。世間は厳しい。

取材のメインウェポンだからこそ、軽い方を選ぶ

さて、いろいろ書いてきたが結論として私は、RF24-105mm F4-7.1 IS STMを選ぶことにした。

まず、軽さ。取材記者としてはフットワークが大事だ。軽かったら、それだけ躊躇せず現場の中心に入っていくことができる。振り回せるから、こういう絵が手軽に撮れるのだ。

これは、先日のフェアレディZの試乗の時に助手席から撮ったものだが、振り回せるのと、24mmの広角端だからこういう写真が撮れる。

また、重要なポイントとして、カメラ本体との協調制御で8段分の手ブレ補正が使えるというのもある。リーズナブルなカメラやレンズでも、テクノロジーの力で従来以上のパフォーマンスを発揮しようというのが、RFレンズのリーズナブルなラインアップのコンセプトであるように思える。そういう意味で、このRF24-105mm F4-7.1 IS STMは非常にRFレンズらしいレンズなのだ。

もうひとつ考えていることがある。今回は、同時にRF35mm F1.8 MACRO IS STMと、RF85mm F2 MACRO IS STMを購入しようと思っている。

雰囲気のある写真、背景をボカす写真は、この2本の単焦点レンズに任せようと思うのだ。それぞれF値は1.8と2なのだから、F4通しよりもはるかにいい絵が撮れるはずだ。

この2本を別に買うことで、標準ズームは「手ごろな価格で、軽くてフットワークが良い」というところにフォーカスできる。そうなると、RF24-105mm F4-7.1 IS STMの魅力ががぜん出てくる。手ブレ補正の強力さも含めて、『失敗せずに、広い領域の写真を撮る』という取材のための武器として、非常に役に立ってくれそうだ。

(もちろん、RF24-105mm F4 L IS USMも欲しいけれども……)

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
この記事を書いた人

村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...

いつもの装いに、頼れる履き心地。この秋は、コートスニーカーとチロリアンシューズがあればいい

  • 2026.09.18

トラッドな装いになら、足元はやっぱり品よくいきたい。でも、履き心地だってこだわりたい。そんな欲張りな気分に応えてくれるのが「ロックポート」。クラシックな佇まいと快適さを両立した2足を紹介する。 品よく履けて、しっかり快適 「お洒落は我慢」とは言うけれど、格好よさも履き心地も譲れない。そんなわがままに...

日本の技で蘇る、旧きよきアメリカンベーシック。100年前の起毛機を使った「DISCUS」のスウェット

  • 2026.09.18

「ディスカス アスレチック」の「MADE IN JAPAN」プロジェクト。和歌山で受け継がれる約100年前の起毛機とそれを支える職人の技。そのこだわりから生み出されるスウェットの魅力を追った。 スウェットの裏側に宿る百年起毛 1973年、アメリカで誕生した「ディスカスアスレチック」。その歴史を日本の...

Pick Up おすすめ記事

今季ワードローブに加えたいアイテムを厳選紹介! 「EIGHT-G」で秋支度。

  • 2026.10.04

秋の装いが楽しくなる季節。ミリタリーやワークといったアメリカ由来の実用服をベースに、素材やディテールへこだわりを詰め込んだエイトジーの新作から今季のワードローブに加えたいアイテムをピックアップ。 (右)ジャケット110,000円(TMJ2615)、シャツ23,100円(8LS-81)、ジーンズ24,...

ニューヨーク・ブルックリン発! 作業服由来のデイリーウエアはこう着こなす。

  • 2026.09.16

創業1904年、高層ビルの建設が相次ぐ当時のニューヨークでリアルワーカーに向けて、作業服を提供していた「ブルックリンオーバーオール」。そんな確固たる出自に由来する男服は、カジュアルウエアとして現代にDNAを継ぐ。 旧きよきデザインと生地づくりで飽きのこない王道のワークスタイル 40年代の個体をベース...

労働者やアウトドアマンに愛された実用服。「ウエアハウス」のフランネルシャツ

  • 2026.10.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 糸そのものから再現し旧式の織り機を用いて製作 フラン...

Why Banana Republic? 2nd編集部イチ押し「バナナ・リパブリック」アイテムと、ブランドの魅力を徹底解説

  • 2026.09.16

1978年にアメリカ・カリフォルニア州で創業したバナナ・リパブリック。クラシックとモダンが共存する唯一無二のスタイルや歴史を紐解くことで、我々が彼らのプロダクトを手に取るべき“理由”が見えてくる。(記事をご覧いただいた方への特典を最後に紹介しています) [caption id="attachment...

イタリア・パルマで誕生。世界屈指のベルト「Anderson’s」、その生まれる場所へ

  • 2026.09.17

1966年、イタリア北部に位置する美食の街・パルマで創業したベルトメーカー「アンダーソンズ」。装いを完成させる“名脇役的存在”のベルトをメインとする稀有な存在にして、世界的な評価を獲得する某ブランドのプロダクトはどのように生まれるのか。その魂が宿る自社工場に足を運んだ。 イタリア・パルマの地に宿る6...