Logicoolキーボードの最上位機種
キーボードの好みというのは人によって違う。
「ノートパソコンのキーボードのようなストロークの少ないキーボードで、滑るように打つのが好き」という人もいれば、「ストロークの大きなフルハイトのキーボードで打鍵するのが好き」という人もいる。
とはいえ、今や普段はノートパソコンの普及率の方が高いから、薄くてストロークの短いキーボードの方に慣れている人の方が多いのではないだろうか?
LogicoolのMX Mechanicalは、両者の中間のようなキーボード。キートップは低く、薄いのだが、メカニカルスイッチが内蔵されている。
つまり、『ノートパソコンのキーに慣れている人でも使えるメカニカルキーボード』という新しいニーズを掘り起こす可能性がある。
MX Mechanicalには2種類あって、テンキー、カーソルキーを含むフルサイズのMX Mechanical(2万3540円(税込))と、テンキーとカーソルキーを省略したMX Mechanical Mini(2万1120円(税込))が用意される。
Logicool MX Mechanical
https://www.logicool.co.jp/ja-jp/products/keyboards/mx-mechanical.html
横幅はそれぞれ、MX Mechanicalが433.85mm、MX Mechanical Miniが312.60mm。差は121.15mmなので、デスクで専有するスペースはかなり違う。
コンパクトなMiniの方が望ましいという人も多いだろうが、経理関係の仕事などで、テンキーがあった方が良いという人もいるだろうから、ここは悩みどころ。
メカニカルなのに、キーハイトが低い
詳しくは後述するが、キースイッチは茶軸、赤軸、青軸の3種類から選べて、それぞれにキータッチが違う。
もっとも特徴的なのは、メカニカルながらキーハイトが低いこと。
ノートパソコンに普段なれている方だと、通常のフルハイトのキーボードには馴染みにくいかもしれないが、MX Mechanicalのキーハイトだと普段ノートパソコンを使っている人でもすぐに馴染めるのではないかと思う。
ハイトが低いとはいえ、通常のノートパソコンや、メンブレン-シザー式のキーボードに較べると、しっかりしたストロークと打ちごたえがある。慣れれば、メンブレン式より速く疲れずにキータイプできるようになるだろう。
テンキー付きの設定があるのもありがたい。経理仕事ほか、数字の入力が多い仕事だと、やはりテンキーがあった方が楽だし、間違いも少ない。
下の写真の左は、フルハイトのメカニカルキーボードであるLogicoolのK855メカニカルキーボード。
それぞれのキートップの傾斜が違うK855のシリンドリカルステップスカルプチャー配列も打鍵しやすいが、ノートパソコンで慣れている人は薄くてフラットな右のMX Mechanicalの方が打ちやすいという人も多いのではないだろうか?
スイッチは『タクタイル』『リニア』『クリッキー』の3種類から選べる
一番の特徴は、購入時にキースイッチを選択できるということ。
なめらかで静かなキースイッチがタクタイルと呼ばれる茶軸。スムーズな反応を提供するのがリニアと呼ばれる赤軸。そして、最後にカチッというクリック音とタクタイルフィードバックを返してくれるのがクリッキーと呼ばれる青軸だ。
どれが好みかと言われると悩ましい。自宅で使うなら打鍵感のあるクリッキーが良いように思うが、オフィスで使うなら静音性の高いタクタイルの方が好ましいように思う。
Logicoolの高級キーボードといえば、MX KeysとMX Keys Miniがあるが、本機は価格的にそれを上回る設定となっている。
どちらを選ぶかというと好みの問題だとは思うが、筆者はストローク感のあるメカニカルスイッチを持つ本機の特のテンキー付き、クリッキーが一番好ましいように思った。
(村上タクタ)
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