「ウエアハウス」が熱望していた、YUSUKE HANAIが描いた『ビリケン』Tシャツが登場!

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。

ウエアハウスが待ち焦がれた“ハナイビリケン“が実現!

「花井さん、ビリケンってアメリカ生まれなんですよ」。全てはこの言葉から始まった。

今や世界的なイラストレーターの花井祐介さんは、多岐に渡って様々なアートワークを手がけているが、そこに共通するのは、必ず自分の目で見て触れたものを表現しているということ。先日発売されたアメリカを象徴するブランド、ペンドルトン社とのコラボレーションも、開拓時代からあるカウボーイのロデオ大会『ラウンドアップ』を自ら訪れて体験し、その歴史を体感してから作品の制作に取り掛かったそう。

そんな花井さんだからこそ、ウエアハウスが手がける衣料のストーリーにも興味を持ってくださるが、今回のビリケンに関しては少し違和感があったようだ。

やはりビリケンと言えば大阪の通天閣の印象が強かったようで、慌てて言ったのが冒頭の言葉だった。その後は、アメリカ文化に深く触れている花井さんらしく、一気にビリケンに引き込まれて話は大盛り上がり。ウエアハウスが「アメリカのビリケン」というテーマでイラストを依頼し、今回のTシャツが実現したというわけだ。ビリケンを愛するウエアハウスが最も見たかったのが、この『ハナイビリケン』なのである。

花井祐介さん|日本の美的感覚とアメリカのレトロなイラストレーションを融合したような独自のスタイルで描くシニカルな作風は、国境を超えて多くの人たちに支持されている。現在までにVANS、GREGORY、BEAMSなどへのアートワークを提供したり、様々な国で作品を発表するなど国内外を問わずに活動の幅を広げている

「大阪が盛り上がっている今、大阪のシンボル的なキャラクターのビリケンを描かせていただきました。ビリケンが実はアメリカで生まれた神様と知っている人は少ないと思います。アメリカ生まれを日本のクオリティで再解釈することは、まさにウエアハウスそのものだと思います」(花井)

Lot 4601 THINGS AS THEY OUGHT TO BE

写真のオートミールのほか、スミクロ、オフ、ナスコン、杢グレーの5色展開。9350円

ビリケンってなに?

ビリケンと聞いてまず思い浮かべるのは、大阪の通天閣など「和」のイメージだろう。しかし、その発祥は意外にも20世紀初頭のアメリカ。大統領選挙のキャラクターとなり、さらにフランスのカルティエのミステリークロックになり、イギリスでウエッジウッドのプレートにも描かれたりと、世界中で認知されていた時代があった。ビリケンは、あらゆる『キャラクター』と呼ばれる存在の元祖だったが、日本ではほとんど知られていなかった。ウエアハウスでは、2009年に『ビリケンマン』というレーベルを立ち上げ、ビリケンをラッキーアイコンにしてデニムを製作。ビリケンを深掘りし、上記のような真実をデニムを通して世に発信して話題を呼んだ。

1908年のパテント刻印入りのコインが埋め込まれた石膏によるビリケン像。台座に刻まれた「THINGS AS OUGHT TO BE(物事を本来あるべき姿に導く)」という言葉が、100年以上経っても我々に語りかけてくる

【問い合わせ】
ウエアハウス
http://www.ware-house.co.jp

(出典/「Lightning 2025年7月号 Vol.375」)

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