タイガーストライプの元となったふたつの迷彩もおさえておこう
英国軍のウインドプルーフ迷彩
「第二次世界大戦中に英国軍にて採用されたパターンで、ベトナム戦争の前に勃発したインドシナ戦争ではフランス軍空挺部隊などが使用したことでも知られます」 スモック26万4000円
フランス軍のリザード迷彩
「こちらも1950年代のインドシナ戦争で使用されたパターン。フランス軍空挺部隊が撤退する際に余剰品が南ベトナムに引き継がれ、派生したと言われています」 ジャケット9万9000円
ほかにもユニークなタイガーストライプが盛りだくさん!
長期化したベトナム戦争では、軍の正規品ではない民生品の使用が黙認。それによってタイガーストライプの様々なアイテムが誕生した。ここでは、変化球的なタイガーストライプのアイテムに絞って厳選して紹介する。
映画『グリーンベレー』で使用!?
ベトナム戦争におけるアメリカ陸軍特殊部隊を題材とした映画『グリーン・ベレー』の劇中で使用されたと推測されるシャツ。1968年に公開された同映画だが、撮影時はベトナム戦争の最中であり、衣装に実物のタイガーストライプ生地が使用されているのだとか。77万円
テストサンプルのフィールドジャケット
1960年代後半に沖縄CISOにて開発された戦時中テストサンプル。現存するリバーシブルタイプのフィールドジャケットはこの1着のみの可能性もあるレア物。ゴールドタイガーとクラシックタイガーの2種類の生地を採用し、裏面はナイロン。YKKジッパーなど、パーツは日本製。440万円
’70sのレーシングジャケット
1970年代頃に東南アジアの駐屯地で個人調達にて作られたと推測されるレーシングジャケット。生地はタイ製のシルバータイガーのコピーで、テーラーで仕立てられている。デザインは’50年代のライダースジャケットをサンプリングして作られており、着丈はやや短い。9万9000円
ミリタリー好きはここに行くべし!
ミリタリーに特化した予約制ショップ。月に数回の通常営業日は公式インスタグラム(@militaria_1911_official)をチェック! 米軍だけでなく、世界各国のミリタリープロダクトがラインナップ。主に1970年代半ばより旧いヴィンテージを扱う。当時のタイガーストライプを完全復刻したオリジナルアイテムも展開。
【問い合わせ】
MILITARIA 1911 VINTAGE
東京都練馬区南大泉 5-36-3 2F
TEL080-3483-1911
平日18:00〜20:30 土日祝13:00〜19:00
完全予約制 ※1カ月に数回 通常営業日あり
https://militaria-1911.com/
(出典/「Lightning 2025年7月号 Vol.375」)
Text/K.Minami 南樹広 Photo/N.Hidaka 日高奈々子
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