大きくて強くてイカツイ、いかにもアメリカンなピックアップトラックは健在。ラムHDのルナエディションが正体を現した。

アメリカではスタンダードなサイズとして各メーカーがしのぎを削るフルサイズピックアップのカテゴリー。そのなかでもいかにもアメリカらしいデザインで人気のラムトラックからスペシャルなパッケージが誕生。ノーマルのラムをさらにワイルドに、走りも強化されたハイパフォーマンスな1台に仕上がっている。

オーバースペックなまでに武装したラム・ピックアップのプロスペックモデルをさらにアップデート。

アメリカン・フルサイズピックアップの第三勢力であるラムトラック。かつてはダッジブランドのピックアップとして存在していたけれど、2009年にラムというブランドに進化し、ラム・トラックというモデルで数多くのバリエーションが存在する。

そのなかでもHD(ヘビーデューティ)モデルは高いトーイング性能やパワフルなエンジンなどを搭載したプロスペックな仕様が最初から手に入るモデル。

正直、相当コアな趣味を持っていなければここまでハイスペックなピックアップトラックは必要ないんだけど、そこはピックアップトラック大国のアメリカ。

一般ユーザーにもハイパフォーマンスなピックアップトラックの需要は高く、各社が様々なアプローチで巨大でパワフルなピックアップトラックを生産している。

今回新たにラムトラックHDモデルに追加されたのがルナ・エディションと呼ばれるモデル。これはラムHDバージョンのなかでもパワーワゴンとレベルHDの2モデルに登場した新たなスタイルで、通常のラムHDよりも明らかにゴツいスタイリングと性能を持ち合わせている。

やっぱりアメリカン・ピックアップはこうでなければいけないという昔ながらのファンにはマストバイなモデルになるだろう。

気になる価格はパワーワゴン・ルナが7万5205ドルから、レベルHDルナが8万5490ドルからという設定で、10月から全米のディーラーに並ぶという。ピックアップトラックながら高級車と変わらないプライスが通用するのもアメリカらしい。

ノーマルのラムHDよりも車高は2インチリフトアップされ、オーバーフェンダーも装備したファットなスタイルに。ホイールはパワーワゴンが17インチ、レベルHDが20インチに33インチタイヤが組み合わされる。

さらにトレーラーなど牽引するときに安全な幅広のトーミラー(サイドミラー)を標準で装備。ブラックの2トーンになっているのも特徴だ。フロントバンパーの中央にはウインチを標準で装備しているところもHDモデルらしさ。

ボディカラーはセラミックグレーにブラックのストライプが入った設定のみ。エンジンはパワーワゴンが410馬力を発生させる6.4LのHEMI(ヘミ)V8、レベルHDが370馬力の6.7Lターボディーゼルという仕様になっている。このままで存在感はかなりもの。

インテリアもこのモデルだけのデザイン。シートはブラックのレザー張りで、サーフブルーのステッチでアクセントを利かせているだけでなく、これらのモデルでは初となるワイヤレス充電パッドを標準搭載し、アメニティも充実させている。

センターコンソールにはこのモデルだけのスペシャルなエンブレムが追加される。ブラッシュドメタルにサテンクロームフィニッシュのレタリングになる。これはパワーワゴンモデルのエンブレムだけどレベルHDは「Rebel」のエンブレムになる。

この記事を書いた人
ラーメン小池
この記事を書いた人

ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

渋谷、銀座に続き、ブーツの聖地「スタンプタウン」が東北初の仙台にオープン!

  • 2025.10.30

時代を超えて銘品として愛されてきた堅牢なアメリカンワークブーツが一堂に会するブーツ専門店、スタンプタウンが宮城県仙台市に2025年9月20日オープン! 東北初となる仙台店は北のワークブーツ好きたちにとって待望の出店となった。 珠玉の銘品たちがココに揃う。 ブーツファンが待ち焦がれた東北エリア初となる...

【土井縫工所×2nd別注】日本屈指のシャツファクトリーが作る、アメトラ王道のボタンダウンシャツ発売!

  • 2025.10.07

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! トラッド派には欠かせない6つボタンのBDシャツ「6ボタン アイビーズB.D.シャツ」 アメリカントラッドを象徴するア...

革ジャン職人が手掛ける、経年変化するレザーハット気にならない?

  • 2025.10.31

気鋭のレザーブランド「KLOOTCH」のレザーハットラインとしてスタートした「Brunel & Co.」独学のレザージャケット作りで磨いた革の感覚を、“帽子”という舞台で表現する──。自らの手仕事で理想の革を探求する職人が辿り着いた、新たなレザークラフトの到達点。 革ジャン職人の手が導く、生...

宮城県大崎市の名セレクトショップ「ウルフパック」が選ぶ「FINE CREEK」の銘品革ジャン4選。

  • 2025.10.31

宮城県大崎市に、ファインクリークを愛してやまない男がいる。男の名は齊藤勝良。東北にその名を轟かす名セレクトショップ、ウルフパックのオーナーだ。ファインクリーク愛が高じて、ショップの2階をレザー専用フロアにしてしまったほど。齊藤さんが愛する、ファインクリークの銘品を見ていくことにしよう。 FINE C...

「BILTBUCK」の2025年は新素材によって既存モデルを再解釈した革ジャンに注目だ!

  • 2025.11.03

伝統と革新を往来しながら、レザーの魅力を追求するビルトバック。2025年のコレクションは、オリジナルレシピで仕立てた渾身の新素材によって既存モデルを再解釈。質感と経年変化、レザーの本質的な美学を磨き上げ、洒脱な大人たち〈Hep Cats & High Rollers〉へ贈る、進化であり深化の...

Pick Up おすすめ記事

革ジャン職人が手掛ける、経年変化するレザーハット気にならない?

  • 2025.10.31

気鋭のレザーブランド「KLOOTCH」のレザーハットラインとしてスタートした「Brunel & Co.」独学のレザージャケット作りで磨いた革の感覚を、“帽子”という舞台で表現する──。自らの手仕事で理想の革を探求する職人が辿り着いた、新たなレザークラフトの到達点。 革ジャン職人の手が導く、生...

【J.PRESS×2nd別注】こんなイラスト、二度と出会えない。 著名イラストレーターとのコラボスウェット。

  • 2025.10.21

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【J.PRESS×2nd】プリントスウェットシャツ【AaronChang】 アメリカにある優秀な8つの大学を総称して...

【Punctuation × 2nd別注】手刺繍のぬくもり感じるロングビルキャップ発売!

  • 2025.10.29

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【Punctuation × 2nd】ロングビルキャップ[トラウト] 温もりのある手仕事が特徴の帽子ブランド「パンク...

革ジャンの新機軸がここに。アメリカンでありながら細身でスタイリッシュな「FountainHead Leather」

  • 2025.10.31

群雄割拠の革ジャン業界において、カルト的な人気を誇り、独自のスタイルを貫くファウンテンヘッドレザー。アメリカンヘリテージをベースとしながらも、細身でスタイリッシュ、現代的な佇まいを見せる彼らのレザージャケットは、どこのカテゴリーにも属さない、まさに“唯我独尊”の存在感を放っている。 XI|シンプルな...

「BILTBUCK」の2025年は新素材によって既存モデルを再解釈した革ジャンに注目だ!

  • 2025.11.03

伝統と革新を往来しながら、レザーの魅力を追求するビルトバック。2025年のコレクションは、オリジナルレシピで仕立てた渾身の新素材によって既存モデルを再解釈。質感と経年変化、レザーの本質的な美学を磨き上げ、洒脱な大人たち〈Hep Cats & High Rollers〉へ贈る、進化であり深化の...