世田谷美術館謹製、アンリ・ルソーのオリジナルグッズ
Appleが提供するヘルスケアアプリ。その中の項目に「心の状態」というのがある。1日を通して心の状態を記録できるのだ。それをつけ始めてからというもの、改めてその時々に感じる喜怒哀楽を俯瞰的に分析するようになった。時には自分の中で新たな喜怒哀楽の感情が芽生えたことを新発見できたりして、思いがけず嬉しかったり、悲しかったり──。
また自分の中に沸き起こる喜怒哀楽をじっくりと考え、しっかり消化するため、本格的に1人で走る時間を作ることに決めた。初夏から晩秋にかけてはベアフットサンダルでベアフットランに挑戦しながら、初冬からはスニーカーに切り替えて、走りながら内なる自分へサイコダイビングするのだ。
なぜこんなことをしているのか? それは齢46歳になったから。日本人男性の平均寿命は81.05年(日本人女性は87.09年)なので、もう残り半分も無い。私たちは「死ぬために生き」、「生きることを完成させるために死ぬ」のだからしょうがないとはいえ、自分がその年齢になるとより感傷的なる。だからこそ日々の感情を大事にして生きたいと思ったの。所謂メメント・モリってラテン語の警句ね。
なので先日、感情に潤い与えるため世田谷美術館に行ってきた。ここの美術館はアンリ・ルソーの絵画を所蔵することで知られており、そのルソーのオリジナルグッズを販売している。という訳で今回のマストバイはこれ! 先に美術館のショップでルソー飴とかいろいろなのグッズを物色して、さぁルソーの絵画を拝見しようと思って館内を隈なく練り歩いたんだけど、なんと常設展示してないんだとか、そりゃないぜ(笑)。
※情報は取材当時のものです。
(出典/「Lightning 2024年3月号 Vol.359」)
Photo/N.Suzuki 鈴木規仁
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