お宝しかない中から究極のお宝を探すイベント。
2023年2月の10、11日の2日間、カリフォルニア州グレンデールで開催されたヴィンテージ・ランデブー。主催したのは世界を代表するヴィンテージディーラーのヴィンテージプロダクションズ。ミリタリー系の取り扱いが特に有名だ。
集まったのはカリフォルニアだけでなく米国各地からやって来たヴィンテージディーラーたち。自慢のアイテムを持ち寄って、イベント内注目度を競う。
初日はプロバイヤー向けで、日本の有名古着店バイヤーも多数。2日目はヴィンテージ愛好家たちがコレクションを増やすために、超買い物モードで集まった。
日本の古着店でも価格高騰中のデニムジャケットやカバーオールが、目立つ場所に飾られ、人気復権のキャラクターものやハワイアンシャツが多くのディーラーに持ち寄られた。安定感のあるミリタリーやカレッジ系スウェットも良品ばかり。2日じゃ足りないほどの物量が会場を埋め尽くした。
ここに写っているいくつかのアイテムは、日本の古着店で店頭に並んでいる頃かもしれない。
キラーワードは「世界に一つだけ」。
KING OF VINTAGEとして日本でも有名なラリーさん。’50sのモーターサイクルジャケットがメインに。カスタムヴィンテージが注目される中、キングも抜かりなし。
N-1デッキジャケットもやっぱりカスタム推しか! バックペイントやステンシルなど、いまヴィンテージアイテムはとにかくカスタムされたアイテムに注目が集まる。
主催者のヴィンテージプロダクションズオーナー、ボブさん。「これはスペシャル」と言って出したのがセルフオーダーカスタムのスーベニアジャケット。
アメリカのヴィンテージショーならではと言えるのがカウボーイブーツだろう。ブームは10年ひと回り。そろそろ勢いを増しそうなアイテムでもある。
バイクがリジッドだった時代にライダーには欠かせなかったキドニーベルト。手の込んだスタッズカスタムが美しい。
ボリューミーで意匠が細かいメキシカンリングもマーケットの注目アイテムの座に返り咲くのか? 各所で目をひいた。
(出典/「Lightning2023年5月号 Vol.349」)
Text/A.Matsushima 松島睦 Photo/Y.Miyazaki 宮崎良将(Seven Bros.)
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