アメ車のエンブレムを一覧で紹介! 現行アメリカ車を完全網羅。

  • 2023.07.24  2023.03.29

子どものころはクルマ、とくに働くクルマが大好きで、いろんな車種を憶えていたという人も多いのでは? そんな記憶の手がかりになるのがどのクルマにも必ずといって付いているエンブレム。これでメーカーや車種をひと目で判断できるってわけ。つまりエンブレムの種類を知っておくと、ちらっと見たクルマでも、どのメーカーのモデルなのかは瞬時に判断可能。今回はアメリカのクルマでそれらエンブレムをおさらいしてみよう。

エンブレムってどれのこと?

ひとくちにエンブレムといってもクルマの車体には前からヨコから後ろから、デザインアクセントにもなるので多くのエンブレムやバッジが装着されている。

実はエンブレムにも種類があって、マニュファクチャー(メーカー)のエンブレムとそのマニュファクチャー傘下のブランドのエンブレム、そしてモデル(車名)のエンブレム、さらにはグレートのエンブレムなど様々。

なかにはボディデザインやチューニングなどを社外に依頼している場合はデザイン会社やチューナーのエンブレムが付けられることも。

アメリカ車もマニュファクチャーの傘下に数多くのブランドを有し、それぞれに車種が存在しているので、ここでは主要マニュファクチャー「フォード・モーター・カンパニー」「ゼネラルモータース」「ステランティス」「テスラ」の各ブランドをメインに紹介していこう。

このクルマの場合、クルマのリア中央にあるのがマニュファクチャー&ブランドのエンブレム、左に車名のエンブレム、右にグレードのエンブレムが装着される。これはフォード(メーカー)のなかにあるフォードブランドのエクスプローラー・スポーツトラックというモデルのアドレナリンというグレード(パッケージ)だとわかる

フォード・モーター・カンパニー|別名ブルー・オーバルとも。

ブルーのコーポレートカラーを記憶している人も多いフォードは、ヘンリー・フォードによって大衆向けの安価な自動車をアメリカで初めて大量生産したマニュファクチャー。

傘下にあるブランドはフォード、マーキュリー、リンカーン、一時期はジャガーやランドローバーなども傘下に置いていたが、現在では大衆向けのフォードと富裕層向けの高級車ブランドであるリンカーンがある

Ford(フォード)

Data from Ford Motor Company

ブルーを基調にしたフォードのロゴはもはや伝統。アメリカでは別名ブルー・オーバルという愛称でも知られている。

Lincoln(リンカーン)

Data from Ford Motor Company

フォードのなかの高級車ブランドとして存在するのがリンカーン。盾の中に赤い十字架が描かれた紋章がエンブレムデザインの起源だと言われているが、コンパス(方位磁針)をイメージしているという説もある。

ゼネラルモータース|シボレーの十字のロゴはボウタイ(蝶ネクタイ)と呼ばれる。

GMの略称で呼ばれるアメリカ3大メーカーのひとつ。GM傘下にはシボレー、ビュイック、GMC、そして最高級ブランドとしてキャデラックが存在する。かつてはポンティアックやオールズモビル、ハマーなどといったブランドも存在していた。

Chevrolet(シボレー)

Data from General Motors

大衆向けのブランドとして生まれたシボレーのロゴはボウタイ(蝶ネクタイ)と呼ばれるロゴがずっと使われている。かつてはブルーを基調としていたが、近年ではイエローベース。

GMC

Data from General Motors

GMCはプロユースに特化したピックアップトラックなどを元々製造していたブランドだったが、近年では商用モデルだけでなく、シボレーとキャデラックの間を埋める高級感のあるモデルも製造している。

BUICK(ビュイック)

Data from General Motors

3つに並んだ盾をイメージしたビュイックは、GMのなかでもハイミドルレンジの車種を製造していたブランド。現在では一般的なパッセンジャーカーはアメリカでは存在せず、クロスオーバー系SUVのみのラインナップになっている。

Cadillac(キャデラック)

Data from General Motors

伯爵家であるキャデラック家の紋章をベースにした由緒正しきデザインのエンブレム。GMのなかでも最高級車種を製造するブランドとして、古くからいち早く先進技術や快適装備を取り入れていたハイエンドモデルが特徴で、現在もそのコンセプトは変わらない。

ステランティス|羽を広げたようなクライスラーのロゴ。

フランスのグループPSA(シトロエン、プジョー、フィアットなど)とイタリアとアメリカの自動車メーカー、フィアット・クライスラー(フィアット、ランチア、マセラティ、クライスラー、ダッジなど)が合併して生まれたオランダの多国籍マニュファクチャー。

多くの有名ブランドが傘下に存在していて、アメリカ系では旧クライスラーが保有していた、クライスラー、ダッジ、ラムトラックス、ジープが存在。旧クライスラーでは現在は無いが、プリムスやデソートといったブランドもかつては生産していた。

CHRYSLER(クライスラー)

Date from Stellantis

翼を広げたイメージの現クライスラーのエンブレム。かつてはペンタスターと呼ばれる五角形のエンブレムだった。現在ではハイクラスのパッセンジャーカーを生産している。

DODGE(ダッジ)

Date from Stellantis

1914年にダッジブラザースとして生まれ、のちにクライスラーに買収され、同社のプリムスと並びマッスルカーやピックアップトラックまで生産していたブランド。現在ではトラック部門はラムトラックという名前でブランドを独立させたため、ダッジは大衆向けパッセンジャーカーを生産している。

RAM(ラム)

Data from Stellantis

かつてはダッジのなかで、フルサイズピックアップトラックやバンのモデル名だったラムが、フィアットクライスラーになった際にピックアップトラックをメインに製造するブランドへと独立。2011年モデルから雄羊をモチーフにしたエンブレムを現ステランティスでも採用している。

Jeep(ジープ)

Data from Stellantis

もともとウィリスが開発した高機動四輪駆動車がジープ。General Purpose(多目的)という言葉が発祥ではないかという説がある。製造権がウィリスからカイザー、AMC、クライスラー(日本では三菱自動車が三菱ジープとしてライセンス生産していた時期もあった)と移り変わり、現在はステランティス傘下のブランドになっている。アルファベットだけを使ったシンプルなデザインは不変。

テスラ|自社の電動モーターの断面を表現。

マスコミを賑わすイーロン・マスク氏が率いるEVブランド。会社自体は電動輸送機器やソーラーパネルなどのクリーンエネルギー関連も事業としていて、同名で自動車ブランドを保有している。アメリカ3大メーカーに食い込んだ4番目のメーカーとして存在している。

TESLA(テスラ)

Data from Tesla

テスラは発明家であるニコラ・テスラに敬意を表して名付けられた。エンブレムはTと盾をモチーフにしたロゴデザインだが、イーロン・マスク氏はこれを自社の電動モーターの断面をモチーフにしているとツイッターで発言している。

現在アメリカで生まれる自動車に付けられているエンブレムを網羅してみました。マニュファクチャー(メーカー)の傘下にある各ブランドそれぞれがほぼ独立したカタチで存在しているので、エンブレムを知っておくと「なるほど」と思うこともあるかと。

各エンブレムは必ずしもそれぞれのモデルのわかりやすい場所に配置されているかは、時代やデザインの流行でも変わるので要注意。エンブレムロゴのデザインとそのマニュファクチャーを知っておくだけでもアメリカ車に詳しくなれるので、ぜひ憶えていただきたい。

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2023年02月21日

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